心霊ドクターと消された記憶 : 特集
もし、あなたの人生を揺るがす《重要な記憶》が失われていたら……
オスカー俳優A・ブロディが記憶の“真相”に迫る衝撃のスペクター・ミステリー
「戦場のピアニスト」のオスカー俳優エイドリアン・ブロディを主演に、封印された記憶の謎に迫るミステリー「心霊ドクターと消された記憶」が5月14日から全国で順次公開される。「ジュラシック・パーク」シリーズのサム・ニールも参加して、スペクター(幽霊、亡霊)要素もかもす謎がちりばめられた注目作に迫る。
「ある20年前の列車事故──なぜ記憶から消されていたのか?」
巧妙に仕組まれた伏線がひとつにつながるとき、衝撃の真相が明らかになる!
もし、何か大事なこと、それもあなたの人生を揺るがすような重大な出来事が、丸ごとあなたの記憶から失われていたら……? 本作「心霊ドクターと消された記憶」は、目の前で娘を亡くした悲しみに捕われる精神分析医が、謎めいた事件の数々によって封印されていた記憶の存在に気づき、「なぜ記憶は封印されていたのか?」「記憶の迷路の奥に潜む真相は何か?」という謎に迫っていく物語だ。
主人公が体験する出来事を通して、「これは一体どういう意味なのか?」「この先どうなっていくのか?」と考えをめぐらせていくのが、ミステリー映画を鑑賞する際の面白さ。必要以上の情報は与えられず、あくまでも主人公の視線に寄り添いながら、観客も謎の真相へと迫る体験を共有できる構成が出色だ。監督・脚本を務めたのは、アンソニー・ホプキンス主演「ザ・ライト エクソシストの真実」や「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」の脚本家としても知られるマイケル・ペトローニ。封印されていた記憶が霊とともによみがえってくるという心霊要素も交えながら、緻密かつ衝撃的なミステリーを完成させた。
真相を追う精神分析医ピーターを演じたのは、「戦場のピアニスト」でアカデミー賞主演男優賞を獲得、「ヴィレッジ」「プレデターズ」「グランド・ブダペスト・ホテル」など、あらゆるジャンル作で独特の存在感を放っている名優エイドリアン・ブロディだ。ピーターは、幼い娘を目の前で起こった交通事故で亡くし、深い悲しみに包まれたままという人物。悲しみをたたえた瞳や心ここにあらずという表情、ただブロディがたたずむだけで、ピーターが抱える大きな喪失感が伝わるのは、やはり高い演技力のたまものだ。謎めいた患者たちが告げるヒントを頼りに、20年前に起こった列車事故の記憶にたどり着くくだりなど、ブロディの熱演に引き込まれるに違いない。
娘を亡くした悲しみから、なんとか立ち上がろうとするピーターが、患者たちとの面談を再開させたところから物語は始まる。そんななか訪れてきたひとりの少女、エリザベス・ヴァレンタイン。彼女は数字が書かれた1枚のメモを残して姿を消してしまう。ピーターがそのメモを調べていくと、患者たちの奇妙な共通点が明らかになる。彼らは全員同じ日に、ピーターの故郷で起こった列車事故で亡くなっていたのだ。なぜ自分は20年前のこの列車事故のことを覚えていないのか? ピーターは真相を探るため故郷へと戻るが、自分の記憶の多くが塗り替えられていたことを知ってがく然とする……。果たして、消された記憶の真相とは?
謎! 謎! 謎! たたみ掛ける謎の数々がミステリー・ファンを刺激する!
あなたは、消された重要な記憶を取り戻せるか?
ミステリー映画好きにたまらないのが、本作にちりばめられた謎の数々だ。主人公ピーターの記憶が封印されて、消されていたと知るのと同時に、彼が体験しているこの現実は本当の出来事なのか?という疑念が湧き上がってくる。何が現実で何が幻なのか。スクリーンに現れては消える数々の謎に注目し、ピーターとともに記憶の奥深くへと歩を進めてみて欲しい。
謎、衝撃、奇妙、異様、不可思議──
G.W. 明け、洋画ミステリー・ファンが見るならこの1本!
奇妙な雰囲気を漂わせながら、巧妙に仕組まれた謎の果てに衝撃的な真相が待ち受ける──ミステリー映画のだいご味はまさにそこにあると言っていい。「チャイルド44」や「鑑定士と顔のない依頼人」、「ドラゴン・タトゥーの女」など、ミステリー・ファンの心をつかんできたミステリー映画の数々。本作「心霊ドクターと消された記憶」もまた、そうした作品にひかれた映画ファンにおススメしたい1本なのだ。
G.W. 明け、洋画ミステリー・ファンが見るなら「心霊ドクターと消された記憶」!
練り上げられた脚本と巧みな演出術、オスカー受賞の名優エイドリアン・ブロディによる熱演、そして、見る者の好奇心をあおるストーリー──封印されていた記憶が、20年前に起こった列車事故の真相へとつながっていく展開から目が離せない!