ザ・ウォーク : 特集
絶対に体験してほしい《新次元3D映像》がここに誕生
命綱なし! 「この世で最も危険なウォーク」を見届けよ!!
「フォレスト・ガンプ 一期一会」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の名匠ロバート・ゼメキスが、ワールドトレードセンターで実際に行われたワイヤー・ウォーキングを驚異の3D技術で映画化。「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レビット扮する「狂気の男」が眺めた世界を、「ザ・ウォーク」(2016年1月23日公開)であなたに体験させてくれる!
■4歳から問題児! 高所を渡りたくて仕方がない! 逮捕歴は通算500回!?
あなたはこの男を偉人として認めるか? それとも狂人と判断するか?
1974年、当時世界で最も高かったビル、完成したばかりの米ニューヨーク・ワールドトレードセンター(WTC)のツインタワーの間にワイヤーを張り、命綱なしでその上を歩いて渡る──そんな常軌を逸したチャレンジが、映画や小説の架空の物語ではなく、1人の男によって実際に行われたということを聞いて、あなたはどう思うだろうか。本作「ザ・ウォーク」は、普通の人間は決して思いつかないとんでもない挑戦を果たした、今なお現役であるパフォーミング・アーティスト、フランスのフィリップ・プティの半生を描く作品だが、その経歴を知れば知るほど、この偉業は彼でなければ絶対に無理だった!と思わずにはいられない。
途方もない夢を実現しようとしたプティの「狂気」ともいえる情熱の芽生えは、両親への反抗をあらわにした4歳から。自分の欲求にとことん素直な彼は、幼い頃からマジックやジャグリングに興味を持ち、16歳の時に初めてワイヤー・ウォーキングに挑戦。ありあまる個性は学校という枠に収まりきらず、高校を5度退学になり、最後には勘当されるという結末に。そしてこれがきっかけとなり、路上でのパフォーマンスで生計を立てることになるのだ。
高いものを見れば「とにかく渡りたい!」という気持ちが湧くのは、常人にはもはや理解できない領域。71年にパリ・ノートルダム大聖堂の2つの尖塔間のワイヤー・ウォーキングを成功させると、次は73年にオーストラリア・シドニーハーバーブリッジの横断に成功。そしてついに、WTC・ツインタワーの間を歩くという野望に取りつかれる。驚くのは、その思いを実現するためには、建設中の現場をスパイのごとく徹底的に調べ上げ、さらには潜り込むために身分を偽る詐欺も平気で行ったこと。「実現は無理」と尻込みする仲間たちを激励し、時にはキツく叱咤(しった)してモチベート。WTCのワイヤー・ウォーキング自体がすでに違法行為なのだが、「目的のためにはなんでもやる」というプティは、現在までに不法侵入で逮捕歴が500回に上るという人物なのだ。
果たして彼の狂気の野望は無事に実現するのか? スクリーンに映し出されるプティの生きざまが、見る者の好奇心を捕えて離さない。
■「ゼロ・グラビティ」「インターステラー」ほか、“見たことのない映像”最新作
月を歩いたのは12人、だがWTCの間を歩いたのはただ1人、
「この景色」を見る2人目はあなた!
「ゼロ・グラビティ」の宇宙空間、「インターステラー」のブラック・ホール、「アバター」の異世界や「ジュラシック・ワールド」の恐竜世界など、誰も見たことのない映像を現実のように作り出し、観客を驚かせてきた数々の傑作群。「ザ・ウォーク」は、実際に起こった出来事を描く実録ドラマでありながら、こうした驚がく映像ジャンル作の新たな進化系だと断言していい。
地上110階・411メートル、幅2.2センチのワイヤーの上から眺める世界は、一体どんなものなのか? 本作はその光景を、最新3Dとデジタル技術によって圧倒的な臨場感で作り上げた。9・11アメリカ同時多発テロによって破壊され、今となっては存在しないWTC・ツインタワーのロビーから各フロア、そして屋上に至るまでをCGと巨大なセットによって完全に再現。さらには、屋上の高さから地上を眺めた、74年当時のニューヨークのあらゆる街並みが作られた。
地球から遠く離れた月の世界を、人類のほとんどは歩いたことはないが、それでも12人の宇宙飛行士が経験者している。しかし、WTC・ツインタワーの間を歩いたのは、たった1人しかいない。そう、その景色は、これまでフィリップ・プティを除いて知ることはできなかったのだ。風や霧、そしてワイヤーに上った彼の心境まで感じられる程のリアリティは、まさに見る者すべての手に汗を握らせる「失神系3D」というべきもの。本作は「この世で最も美しく危険な光景」を主人公と同じ目線と心情で体験できる、壮絶なエンターテインメント大作なのだ。
■本作は、ただの「体感型映画」ではない!
映画ファンをうならせる“高品質”な要素も満載
スタッフ、キャスト、そしてテーマと、ハイクオリティな要素が詰まっているのも本作が優れた作品である証拠。本作が、ただ3D映像の迫力だけが売りの映画ではないことが分かるはずだ。ハリウッド屈指の名匠と実力派俳優たちのコラボレーションが、クライマックスの興奮につながる大きな布石となっているのだ。
監督・共同脚本を手掛けたのは、映画史に残る大人気作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのロバート・ゼメキス。「フォレスト・ガンプ 一期一会」でアカデミー賞監督賞を勝ち取り、「フライト」でも人の心を大きく打つヒューマン・ドラマを描いた。だが、彼が名匠と呼ばれる理由はそれだけではない。「コンタクト」で宇宙の果てをビジュアル化したほか、「ポーラー・エクスプレス」ではパフォーマンス・キャプチャーを採用し、実写さながらのCGアニメを生み出したほどの新映像表現のパイオニアでもある。その彼だからこそ、本作の臨場感あふれる視覚的効果が実現したといえるだろう。
危険な挑戦シーンで観客の心に湧き起こるハラハラ・ドキドキは、そこに至るまでのきめ細やかな人間ドラマがあってのこと。「インセプション」「LOOPER ルーパー」の娯楽大作から、「(500)日のサマー」「50/50 フィフティ・フィフティ」といったインディペンデント作品まで幅広く活躍する若手実力派ジョセフ・ゴードン=レビットが、狂気の偉業に挑む男を演じ切った。今作に挑むにあたっては、プティ本人によるトレーニングを熱望し、ワイヤー・ウォーキングを体得。見事なフランス語も駆使している。さらにプティの師匠であるパパ・ルディに、「ガンジー」のオスカー俳優ベン・キングズレーが扮しているのも注目だ。
各国の映画祭で注目を集めたのも、映画ファンには気になるところ。上映作に選ばれた作品がアカデミー賞にノミネートされることが多い「ニューヨーク映画祭」では、「ブリッジ・オブ・スパイ」「スティーブ・ジョブズ」「キャロル」等の話題作が並ぶなか、オープニング作品として上映。また「東京国際映画祭」でもオープニングを飾り、観客の寄せる期待に大きく応えた。
1974年8月6日に実行されたフィリップ・プティの挑戦は、もちろん本当にあったこと。違法行為でありながらも「史上最も美しい芸術犯罪」という絶賛を受けたこの時の模様は、プティ自身がノンフィクション「マン・オン・ワイヤー」として著しているが、これは08年にドキュメンタリーとして映画化。本人や関係者の証言や再現映像で構成され、見事にアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲得。しかし彼が実際にWTCを渡る姿は映像として残されていないので、彼の驚くべき挑戦を映像として見られるのは「ザ・ウォーク」が初めてとなる。
■《新映像体験好き》映画ファン限定試写会開催!
著名人、そして映画ファンたちの本作の感想はいかに!?
「ゼロ・グラビティ」や「アバター」など、最先端の映像表現による「革新的な映像体験」が好きな映画ファンを選抜し、映画.comではこのほど独占試写会を開催。VFXの魔術師ロバート・ゼメキス監督が、超一流のキャストを起用して描いた臨場感あふれる驚がくの実録ヒューマン・ドラマを、彼らはどう評価したのか。試写会に参加した映画ファン、そして著名人たちの驚きに満ちたコメントをここに掲載!