コラム:Celeb☆Graphy セレブ☆グラフィー - 第43回
2016年5月23日更新
【vol.43】セレブがこぞって支援するチャリティ「レッド・ノーズ・デー」って何?
突然ですが、「レッド・ノーズ・デー」をご存知ですか? 英国で30年の歴史を誇るチャリティイベントが、昨年、大西洋を超えてアメリカへ。ジュリア・ロバーツやニール・パトリック・ハリス、クリスティーナ・アギレラといったセレブたちが、記念すべき全米での第1回「レッド・ノーズ・デー」をサポートしました。そして今年5月26日(現地時間)、再び“赤鼻”が全米を埋め尽くします。
●そもそも「レッド・ノーズ・デー」って何?ピエロみたいな真っ赤な鼻って、付けるだけでおもしろいでしょ。ということで、セレブやマスメディアの影響力を有効活用し、笑いの力で子どもたちを貧困から救おうというチャリティ活動です。発祥地・英国では、「コミック・リリーフ」という団体が主催し、2年おきにスペシャル番組が放送されています。番組の発起人は、「ラブ・アクチュアリー」の監督として知られるリチャード・カーティスなんだとか。1985年の開始以来、集まった寄付金の総額はなんと10億ポンド(約1574億円)以上! ちなみに、日本でおなじみの24時間テレビでは、38年間で約357億円。イギリス人って意識高い!
●イギリスからアメリカへそんな「レッド・ノーズ・デー」が、2015年アメリカに上陸。プロモーション映像からして気合いの入り方がすごかった。特番司会のセス・マイヤーが「レッド・ノーズ・デーを友だちに広めて」とクリス・パインに頼んだところ、電話で伝言ゲームがスタート。エミリー・ブラント、ザック・エフロン、ジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーンたちへとつながっていく、まさにハリウッド版テレフォンショッキングのような内容でした。SNS上では「glee」のジェーン・リンチ先生に、ハイディ・クルム姐さん、「ワン・ダイレクション」たちの赤鼻姿で大にぎわい。アメリカに渡ってグンとセレブ力がアップしたかも!?
●スペシャル番組は人気スターが豪華出演米NBCで放送された3時間の特番にも人気スターがズラリ。ハイライトのひとつは、ロックバンド「コールドプレイ」が大ヒットファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」をミュージカル化するというショートドラマ。エミリア・クラークやキット・ハリントンら主要キャストが、それぞれのキャラクターソングを大マジメに熱唱するんですが、劇中衣装じゃないせいかすごくシュールでした。しかも最後にオチをかっさらうのは、なぜかリーアム・ニーソン(笑)。音楽と笑いが満載の番組内では、ジャック・ブラックやミシェル・ロドリゲスが貧困地域で生きる子どもたちの現実を伝えるドキュメンタリーも放送されました。そして、集まった寄付金は2300万ドル(約25億円)以上。寄付金は、子どもたちを支援する米国内外の12団体へと送られたそうです。
●今年は5月26日に開催今年のUSA版レッド・ノーズ・デーは5月26日。第2回のスペシャル番組(今回は2時間)は、深夜のトーク番組で長年ホストを務めていたクレイグ・ファーガソンが切り盛りします。すでに公式Instagram/Twitter(@rednosedayusa)では、赤鼻セレブたちの写真が増殖中。ちなみにこの赤鼻、米ドラッグストアチェーン「ウォルグリーン」で限定販売されていて、収益はもちろん寄付されるそう。皆さんも今週はSNSで「#RedNose」「#RedNoseDay」をチェックしてみてくださいね。