「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の7冠で幕を閉じた第95回アカデミー賞授賞式。「エブエブ」の大旋風にとどまらず、「ザ・ホエール」で大復活を遂げたブレンダン・フレイザーが主演...
「コーダ あいのうた」が作品賞を含む3冠を達成。国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」が、日本映画として初めて作品賞にノミネートされる快挙を果たした。なお、ウィル・スミスによるプレゼンター平手打ち事件が発生し、後に社会現象レベルの騒動へ発展して後味の悪さを残してしまった。
「ノマドランド」が作品賞、監督賞、主演女優賞の主要3部門を制し、最多受賞で幕を閉じた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、密を回避するため、ドルビーシアターに加え、ダウンタウンのユニオン駅に会場を追加する異例の授賞式となった。
ポン・ジュノ監督が手がけた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。英語以外の外国語映画が作品賞を受賞するのは、同賞史上初の快挙。
「グリーンブック」が作品賞を受賞。最多4部門で栄冠を手にしたのは、日本でも大ヒットを記録した「ボヘミアン・ラプソディ」。Netflix作品の躍進が目覚ましく、短編ドキュメンタリー賞を受賞した「ピリオド 羽ばたく女性たち」、賞レースを牽引してきた「ROMA ローマ」と合わせて4部門を制した。
「ギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」が作品賞をはじめ4冠に輝いた。また、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」で特殊メイクを担当した辻一弘氏が、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。日本人個人の受賞は25年ぶりだった。
「ムーンライト」が作品賞を受賞。当初はプレゼンターが「ラ・ラ・ランド」と発表したが、手違いで主演女優賞の名前が刻印された封筒が手渡されていたことが発覚。デイミアン・チャゼル監督ら「ラ・ラ・ランド」陣営が登壇後に訂正され、前代未聞の結末となった。
レオナルド・ディカプリオが「レヴェナント 蘇えりし者」で悲願の主演男優賞を受賞!作品賞は大激戦を制して「スポットライト 世紀のスクープ」が受賞。最多12部門にノミネートの「レヴェナント 蘇えりし者」は、監督賞、主演男優賞、撮影賞の3部門を制した。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠に輝いた。同じく4部門を制したのはウェス・アンダーソン監督作「グランド・ブダペスト・ホテル」
スティーブ・マックイーン監督の「それでも夜は明ける」が作品賞に輝き、アルフォンソ・キュアロン監督作「ゼロ・グラビティ」が監督賞をはじめ作曲賞、編集賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞を制し、最多7部門を受賞した。
ベン・アフレック監督作「アルゴ」が作品賞を受賞。「アルゴ」は、脚色賞、編集賞も受賞しており、3冠を達成。また、アン・リー監督作「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」が、監督賞、視覚効果賞、撮影賞、作曲賞の最多4部門を制した。
白黒無声映画「アーティスト」とスコセッシの3D作品「ヒューゴの不思議な発明」が最多5部門受賞。「アーティスト」は仏映画初の米アカデミー賞作品賞受賞の快挙。メリル・ストリープが「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で3度目のオスカー像を手に入れた。
大本命だった「英国王のスピーチ」が作品賞含む4部門、「インセプション」が撮影賞など4部門タイでの受賞、続く「ソーシャル・ネットワーク」が3部門の受賞となった2011年。主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンは、初のオスカー、婚約、妊娠と多くの幸せをつかんだ年になった。
元夫婦対決が話題になった2010年。キャスリン・ビグロー監督「ハート・ロッカー」が作品賞を含む6冠を獲得し、元夫のジェームズ・キャメロン監督「アバター」は3冠にとどまった。本年から作品賞のノミネート数が10作品になったことも賛否両論に。
ダニー・ボイル監督の「スラムドッグ$ミリオネア」が、作品・監督・脚色賞など実に8部門で圧勝した2009年。滝田洋二郎監督の「おくりびと」は日本映画初の外国語映画賞を受賞し、日本でも大きく報道された。俳優ヒュー・ジャックマンの司会のもと、小粋な演出の授賞式も話題となった。
Photo:Getty Images/ロイター/アフロ
© eiga.com inc. All rights reserved.