水川あさみ、新聞記者役で連ドラ「笑うマトリョーシカ」に主演 櫻井翔は初の政治家役

2024年5月3日 05:00


水川あさみ、玉山鉄二、櫻井翔が共演する
水川あさみ、玉山鉄二、櫻井翔が共演する

俳優の水川あさみが、7月期のTBS系金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜午後10時)に主演し、新聞記者を演じることがわかった。原作は、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説。玉山鉄二櫻井翔が共演する。

水川が演じる新聞記者・道上香苗(みちうえ・かなえ)は、異様なまでの探求心で元は社会部の敏腕記者だったものの、あるスクープをきっかけに社会部を外され、文芸部に異動させられてしまう。ある日、未来の総理候補ともいわれる若き人気政治家・清家一郎を取材し、清家とその秘書の関係性に違和感を覚える。そんな中、同じく新聞記者だった父が、長年追っていた事件の取材中に突如事故死してしまう。不審な死と、父が死の直前まで取材していた“ある事件”の背景に浮上した人物は、清家の秘書だった。やがて道上は、「政治家・清家一郎」をめぐる欲望の渦に巻き込まれていく。

玉山が演じるのは、政治家・清家の政務秘書官・鈴木俊哉(すずき・としや)。清家の政治活動を長年支えている有能な秘書だが、実は清家とは高校時代からの付き合いで、当時から彼に政治家の素質を見出していた。現在は、政務秘書官として清家を総理大臣へ導くことにすべてを捧げている。しかし奇妙なことに、清家が出版した自叙伝には最も近い人物であるはずの鈴木の名前が一切出てこない。それには、誰にも知られていない鈴木の“ある過去”が関係していた……。

櫻井が演じるのは、物語を司る若き政治家・清家一郎(せいけ・いちろう)。TBSの連続ドラマへのレギュラー出演は2010年の日曜劇場「特上カバチ!!」以来14年ぶりとなり、本作で初の政治家役に挑む。

43歳の若さで厚生労働大臣として初入閣した清家は、印象的な笑顔と保守派の政治家が多い中で珍しいリベラルな言動で国民から抜群の人気を誇る未来の総理候補。全てが完璧でクリーンなパブリックイメージを持つ清家だが、その栄光の裏では不審な死亡事故がいくつも起きていた。

キャスト、プロデューサー、原作者のコメント全文は以下の通り。

水川あさみ
原作を読ませていただいて、人の“業”や他人には見せたくない人間の側面にある“謎”の部分が描かれているところに興味をもちました。私が演じる道上は、行動力があり、不器用なくらいまっすぐな女性です。好奇心が強く気になったことは突き止めずにはいられない性分。人として面白いなと思いました。新聞記者という設定に捉われすぎずに、そういう彼女の人間性に深くフォーカスして演じていきたいです。また玉山さん、櫻井さんという共演経験もあってよく知ったお二人と、いいハーモニーを生んでいけたらと思っています。さまざまな謎が絡み合う中で、道上は視聴者の皆さんと同じ視点で進んでいきます。一つ一つ謎を見極めながら、没頭していく道上の生々しさが見てくださる方にも伝わればいいなと思います。

玉山鉄二
本作は人間の欲望やえぐみを生々しく描いた、斬新な作品だと思います。その中で僕が演じる鈴木は、櫻井さん演じる清家を総理にするためなら自分のものを全て捧げるような男です。その関係がはたしてピュアなものなのか。鈴木が清家を利用しているのか、それとも利用されているのか・・・よく分からないその複雑な関係性を、推測しながら楽しんでいただけたらと思います。水川さんとは、約20年ぶりの共演になります。お互い環境も変わって大人になりましたが、会ってみたらまったく変わっていなくてホッとしました。櫻井さんは、「今まで出馬してなかったんですか?」と思うくらい、清家役がぴたっとハマっている感じが僕の中であって。共演は初めてですが、僕が思い切って自分をぶつけることで、それが“疑惑”に映ったり、“いい違和感”を生んでいけたらいいなと思います。そしてそれを追う道上の行動を見て、スッキリしていただけたらうれしいです。

櫻井翔
これまで報道番組で政治家の方にインタビューしてきた自分が、今度はフィクションとして政治家を演じることになり、自分もそのような年齢になったのかと驚くと共にうれしくもありました。
最近はニュースで政治家の方を見るたびに、“何かヒントはないか”という視点で、つい観察もしてしまいます。
また、同世代の水川さんと玉山さんと同じ目標に向かっていけることもうれしく思っています。
水川さんとは約10年前にかなりコミカルな夫婦役でご一緒して以来なので、シリアスな本作で対峙できることがとても楽しみです。
初共演となる玉山さんとは作品同様に、現場でも頼りながら過ごしたいと思っています。
マトリョーシカの殻を外していくように、さまざまなことがどんどん出てくるストーリー展開で、視聴者の方をどう騙しながら話が転がっていくのか。
今まで感じたことのない“違和感”を楽しんでもらえる作品にしていきたいです。

■プロデューサー・橋本芙美
いつも接している人が本当はどんな人なのか、ひいては自分って本当はどんな人間なのか。
早見和真先生の原作小説「笑うマトリョーシカ」を読んで、そんなことを考えるようになりました。
今回の金曜ドラマは、「人間の本性」に迫り、その「人間」のこわさ、おもしろさ、かなしさをこれでもかというほど詰め込んでいきます。

舞台は政治ですが、決して堅くも暗くもなく、いくつもの謎と欲望が絡みあうサスペンス要素と、家族の歴史、親子の繋がり、友情といったヒューマン要素を色濃く含んだエンターテインメント作品です。
あえて言葉にしますが、「誰もが楽しめる、ヒューマン政治サスペンス」です。
早見先生の、人間の深部に迫る傑作小説をベースに、早見先生と打ち合わせもさせていただきながら作り上げた脚本は今までになくスリリングで、そしてその魅力的な登場人物たちを、水川あさみさん、玉山鉄二さん、櫻井翔さんというこの上なくワクワクする最高のキャストの皆様が演じてくださることが今からとても楽しみです!
マトリョーシカを1つ1つ開けていった芯の部分で、最後に笑っているのは誰か!?
ジェットコースターに乗っているような感覚で毎週金曜の夜を楽しんでいただけたらうれしいです。
暑い夏に負けないように、スタッフ&キャスト一同、みんなで頑張りますので応援の程、よろしくお願いいたします!

■原作・早見和真
自分にとっての「おもしろい」とは何か?
自分はこれまでどんな作品を「おもしろい」と感じ、打ちひしがれてきたのか?
「笑うマトリョーシカ」はそういったことをはじめて分析し、噛み砕き、逆算して書き上げた物語です。
同じものを書けと言われても二度と書けない気がします。
似たようなニュアンスでも難しいかもしれません。
行き当たりばったりとは言いませんが、ずっとギリギリの綱渡りを続けているような執筆期間でした。

僕にとって一番おもしろいものは「人間」であり、「人間の業」以外にありません。
では、その「業」とは何なのか。
最後の最後まで「おもしろい」に全神経を注いだ作品です。
それが映像でどう表現されているのか、放送を心待ちにしています。

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