息苦しさを抱えた“いい母親”が南極に逃げ出す! リチャード・リンクレイター×ケイト・ブランシェット「バーナデット ママは行方不明」9月22日公開

2023年8月10日 08:00


原作にほれ込んだというケイト・ブランシェット
原作にほれ込んだというケイト・ブランシェット

リチャード・リンクレイター監督の最新作で、ケイト・ブランシェット主演「where’d you go Bernadette(原題)」が「バーナデット ママは行方不明」の邦題で9月22日から公開される。

2012年に出版されニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに約1年間リスト入りした、アメリカの作家マリア・センプルによる小説「where’d you go Bernadette」。アメリカで長く愛されるこの小説は、全米図書館協会アレックス賞を受賞するなど文学作品としても高い評価を得ている。

シアトルに暮らす主婦のバーナデット。仕事のできる夫と仲良しの娘に恵まれ一見幸せそうに見えるが、バーナデットは極度の人間嫌いでいつもトラブルを起こし、ママ友たちからも煙たがられていた。かつては天才建築家として活躍していたのに夢を諦めたあの日から、日に日に息苦しさが募っていく。そんな中、ある事件をきっかけに、この退屈な世界に生きることに限界を感じたバーナデットは、忽然と姿を消す。彼女が向かった先、それは南極だった!

幅広いキャラクターの主人公を演じてきたブランシェットは、元々原作の大ファンでバーナデット役を熱望。破天荒で常識を超えた言動に走る主人公バーナデットを、チャーミングで憎めない人物に作り上げた。そして、批評家からも絶賛を浴び、深い共感を呼ぶキャラクターを生み出したブランシェットは、本作で見事10度目となるゴールデン・グローブ賞ノミネートを果たした。

また、ブランシェットからの「海と氷は本物であるべき」という強い希望で、グリーンランドでのロケ撮影が実現。圧倒的なスケールで観客を非現実へと誘う。壮大な自然美が映画を彩る。また、主題歌に使用されるのは1984年にリリースされ、全米1位を記録し日本でも大ヒットしたシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」。早くから女性の社会的地位向上への支援を続けるシンディの優しくも力強い歌声が、明るい未来を予感させる。

このほど、ブランシェットから日本のファンに向けてメッセージが到着。「日本だけでなく世界中の女性が“いい母親”になるために、自分よりも家庭や子供を優先する、バーナデットのような女性はどこにでもいます。たくさんの人たちが共感できる映画です」とメッセージ披露された。9月22日から新宿ピカデリーほか全国公開。

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