「ファンタビ」会見:ジェイコブ&クイニーはどうなる? アリソン・スドル「誰かを愛するって、複雑」
人気シリーズ最新作「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」の公開を前に、キャストたちのオンライン記者会見が開かれた。会見は2つのグループに分けて行われ、この記事ではダン・フォグラー、アリソン・スドル、デビッド・イェーツ監督が参加した会見の模様を紹介する。
本作では、魔法動物を愛する魔法使いニュートが、ダンブルドアやマグルたちと寄せ集めのデコボコチームを結成。ダンブルドアの“秘密の作戦”で、魔法界と人間界の支配を企む史上最悪の黒い魔法使い、グリンデルバルドに立ち向かう。
陽気で明るいパン屋を営むマグル(非魔法族)のジェイコブを演じたフォグラーと、人の心が読める魔法使いのクイニーを演じたスドル。1作目で恋に落ちたジェイコブとクイニーだったが、2作目ですれ違っていき、クイニーはグリンデルバルドの思想に傾倒してしまう。
2人の恋の行方は、本作でも大きな見どころの一つ。スドルは「誰かを愛するって、複雑ですよね」と持論を語る。
「この2人は心の中ではとても愛し合っているのですが、だからといって人生は物事を容易くしてはくれない。2人よりもっと大きなもの、つまり“偏見”や魔法使いとそうでない人は一緒になってはいけないという“偏狭さ”に立ち向かっています。そこを探るのはいいことだと思います。今の世の中での、多くの人がとる愛へのアプローチの隠喩になっているので。それを修復するのはスムーズな道のりではありません。2人がそれぞれの道のりにあって、お互いへの愛がまだ存在しているというのはとても力強いことです」(スドル)
フォグラーは、脚本を読んで「嬉しかった」と振り返り、「2作目の最後ではジェイコブはとても傷心状態で、クイニーが戻ってくることをすごく望んでいました。地平線を見つめて、自分の人生に彼女が戻ってくるチャンスを願っていた。本作では、ジェイコブが彼女を取り戻すためという大きな動機があって冒険に乗り出すのを読んで、とても嬉しかったです」と明かす。
イェーツ監督は「この2人はこの映画シリーズの魂だと思っています」といい、「観客はこの2人に一番入り込める。ジェイコブはマグルだし、違う種族との愛だから、僕らは2人に勝利し、一緒になってほしいと願うんです」と重要性を語った。
「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」は4月8日から全国公開。