「パリ13区」4人の若者が交差する本予告&新場面写真 ジャック・オディアール監督×セリーヌ・シアマ脚本作
2022年3月17日 20:00
ジャック・オーディアール監督がセリーヌ・シアマと共同で脚本を手掛けた「パリ13区」の本予告と新たな場面写真が披露された。
「ディーパンの闘い」「預言者」などで知られるオーディアール監督と、「燃ゆる女の肖像」で一躍世界のトップ監督となったシアマ。ふたりが共同で脚本を手がけた本作は、“新しいパリ”の物語を、洗練されたモノクロームで描く。2021年第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されて絶賛を浴びたほか、第47回セザール賞では、撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞、有望若手男優賞の5部門に選出された。
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)だと勘違いされてしまったノラは、学内の冷やかしの対象となってしまう。
予告編では、フレンチ・エレクトロニカ・シーンの鬼才Roneの音楽とともに、パリ13区で暮らす4人の若者の姿が映し出されていく。自分とそっくりなポルノ女優と画面越しに対面し、驚いた表情を見せるノラを演じたのは、「燃ゆる女の肖像」で数多くの賞に輝いたノエミ・メルラン。それぞれの場所でもがきながらも懸命に生きる、“大人になれない大人たちの恋愛物語”の行方とは……。美しくも刺激的な描写の数々と怒涛の展開に、想像と期待が膨らむ映像となっている。あわせて披露された場面写真には、友人と広場を歩くエミリーや、机に向かうカミーユなど、パリ13区で生きる彼らの日々が切り取られている。
「パリ13区」は、4月22日から新宿ピカデリーほか全国公開される。3月18日午前0時より、ムビチケ前売り券(カード・オンライン)が発売。先着購入特典はオリジナル・ポストカードとなっている。