【本日は国際ガールズ・デー】「ビルド・ア・ガール」B・フェルドスタインが語る“女性の代弁者”になれる映画の重要性

2021年10月11日 16:00


「ティーンの女の子にとって大切な作品」と語るビーニー・フェルドスタイン
「ティーンの女の子にとって大切な作品」と語るビーニー・フェルドスタイン

国連が、女の子の権利やエンパワーメントの促進を広く国際社会に呼びかける日として定めた「国際ガールズ・デー」である本日10月11日、ティーンの女の子の成長を描く「ビルド・ア・ガール」に主演したビーニー・フェルドスタインのインタビュー映像が披露された。映像のなかでフェルドスタインは、女性が主人公の映画を作ることの重要性を語り、現代を生きる女性にエールをおくっている。

1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナ(フェルドスタイン)は、底なしの想像力を持ち、文才に長けた16歳の高校生。しかし、あふれんばかりの表現や自己実現への欲求を持て余し、悶々とした日々を送っていた。彼女はある日、大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募し、ひとりで大都会ロンドンへ乗りこみ、仕事を手に入れることに成功。髪を真っ赤に染め、大胆で奇抜な衣装に身を包み、やがて過激な記事を書きまくる辛口批評家“ドリー・ワイルド”へと変身した彼女は爆発的な人気を得るが、徐々に自分の心を見失っていく。

本作は、イギリスで影響力のあるフェミニストのひとりとして知られ、人気コラムニストで作家のキャトリン・モランの半自伝的小説「How To Build A Girl」を映画化したもの。監督、プロデューサー、脚本家ら主要スタッフは皆女性であり、女性主導で製作された。インタビュー映像でフェルドスタインは、「ティーンの女の子にとって大切な作品」と期待をこめ、「女性たちには自分の代弁者となってくれるような作品がほとんどないから。私たちは本や映画を見たりする時に、男性キャラクターに自分を重ねるしかない」と述べる。撮影前には、悩んだこともあったそう。

「あるシーンで過激な服を着なければならなくなり、怖くなったんだけど、もし自分が16歳の時にこの映画を見たら、どんな意味を持つだろう?と考えてみたの。そうしたら、途端に怖くなくなった。ジョアンナのようにモデルみたいな体型でもなく、素行が完璧なわけでもなく、いわゆる“普通”の型にはまっていない女の子が仕事を得て、成功して、恋をする姿を見るのは本当に重要なことだから」

「この映画は女性たちに失敗してもいい、得意なことがあってもなくても、成功してもしなくても、人間らしくあればいいと許してくれる」と、女性へのエールをおくるフェルドスタイン。その言葉の通り、本作を鑑賞した観客からは、「来年ごろから就活など将来のことを具体的に考えなければいけないけれど、何をしていいのか、やりたいことを少し躊躇している今の自分に、とても刺激を与えてくれる映画でした」「間違ってもそれでも真っ直ぐ自分を立て直す“今のジョアンナ”が一番輝いていて何もかもがステキ」と、絶賛の声が寄せられた。

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原作者であり脚本も手がけたモランは、「『ビルド・ア・ガール』では、ワーキングクラスの女の子がどうやってお金を稼ぐのかを描きたかった。若い女性が主人公の映画というと恋愛や外見的な変身がテーマになりがちだが、現実には何をして暮らしを立てるかは大事なことなので、そこはしっかり見せたかった部分だった」と、見どころを明かす。

プロデューサーのアリソン・オーウェンは「特に、ソーシャルメディアが発達した現代では女性、特に若い女性は、四六時中自分がどうあるべきか、どう思うべきかというイメージを見せつけられています。でも、本当はいつでもなりたい自分になれるし、一瞬ですべてが変わる。それこそがこの作品を通じて提示したい“自由”」と強調。同じくプロデューサーを務めたボニー・チャンスも「1度失敗したら終わりという風潮が強くあるいま、人々が『ビルド・ア・ガール』を見て、笑ったり楽しんだりしてくれることを願っています。世界に出て自分の道を歩むことができると感化されてほしい」と、メッセージを託した。

ビルド・ア・ガール」は、10月22日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。なお、フェルドスタイン主演作「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」が、10月15日~21日に新宿武蔵野館で上映。鑑賞料金は1400円均一。「ブックスマート」の鑑賞者が、「ビルド・ア・ガール」の鑑賞料金の割引を受けられるキャンペーンも実施され、詳細は新宿武蔵野館のサイト(http://shinjuku.musashino-k.jp/news/21080/)で確認できる。

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