大泉洋、鏡抜きにクレームも難病の実在の人物役に「演じられて本当に良かった」

2018年12月27日 20:46


バナナジュースで鏡抜き
バナナジュースで鏡抜き

[映画.com ニュース] 俳優の大泉洋が主演の映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の公開前夜上映が12月27日、東京・丸の内ピカデリー1で行われた。大泉は共演の高畑充希三浦春馬前田哲監督とともに上映後に舞台挨拶。「メッセージ性の強い映画ですが、気難しくなくさわやかに仕上がっています」と自信のほどをうかがわせた。

大泉は、筋ジストロフィーを患いわがまま放題に生きながらも、介助ボランティアら周囲の人々に影響を与えた故鹿野靖明さんの半生を演じた。同じ札幌出身ということもあり、「娘には『人に迷惑をかけるな』と言っているのに、できないから仕方がない。でもあきらめたくはないから勇気を持ってわがままを言う。そういう人になれたらと考え方が変わった珍しい映画」としみじみ話した。

高畑も「年を重ねると自分のことが分かって自信がなくなったり、人とぶつからず平和に生きようと思う。でも、いい人がベストではない、ぶつかる勇気をもらいました」と同調。「いいこと言うなあ」と感心しきりの三浦は、「人と関わるに当たって、どう心の壁を取り除いていくのか。それを乗り越えた先に本当の関係性が見いだされる素晴らしさを感じた」と語った。

公開が12月28日のため記念の鏡抜きを行うことになったが、用意されたのはバナナジュースの入った樽(たる)。大泉は、「いくら映画にちなんだとしても、余計なことをしたなと思う。酒で良かったんじゃないか」とグチり、会場の笑いを誘った。

しかし、そのバナナジュースで乾杯すると一気に飲み干し「久しぶりに飲んだけれど、うまいな、これ」と手のひら返し。そして、生きていれば26日が59歳の誕生日だった鹿野さんの映画では描かれなかった最期を説明し、「鹿野さんと話してみたかったという思いはいっぱいあるけれど、この人を演じられて本当に良かった。鹿野さんにいい報告がしたいので、皆さん、もう少しお力を貸してください」と言葉に力を込めた。

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