萩原みのり&久保田紗友の繊細な演技に心震える「ハローグッバイ」予告編完成

2017年6月12日 06:00


悩める女子高生たちの日常と心理をリアルに描出
悩める女子高生たちの日常と心理をリアルに描出

[映画.com ニュース] 第29回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映された「ハローグッバイ」の場面写真と予告編を、映画.comが入手した。ダブル主演した若手女優の萩原みのり久保田紗友の瑞々しい演技を切り取っており、メガホンをとった菊地健雄監督は「2人が役と向き合うことへの迷いが、まさに主人公の思春期の少女たちの心の揺れのようで、この作品においては非常にいい効果をもたらした」と2人の繊細な表現力に太鼓判を押している。

本作は、同じクラスでも全く交わることのないタイプの異なる2人の女子高生・はづき(萩原)と葵(久保田)が、それぞれに問題を抱えるなか、認知症のおばあさん(もたいまさこ)との出会いをきっかけに交流を持ち、ぶつかり合いながらも次第に認め合っていく姿を描いた青春映画。黒沢清瀬々敬久石井裕也らの作品で助監督を務め、2015年に「ディアーディアー」で監督デビューを飾った菊地監督の長編第2作だ。

公開された場面写真では、クラスの中で目立つ存在だが、元恋人との間に子どもができてしまったのではないかと悩むはづき、そして「委員長」と呼ばれる優等生だが、両親が仕事で忙しいため孤独を抱え、その寂しさを紛らわすために万引きに走っていた葵という正反対の日常を送る2人の姿を活写。どこか不安げな表情を浮かべる2人が、「初恋の人にラブレターを渡したい」というおばあさんの願いを叶えようとすることで、心境にどのような変化が訪れるのかが気になるカットばかりだ。

出演者の渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)による書き下ろし主題曲が流れる予告編が描くのは、予期せぬおばあさんとの出会いから始まったはづきと葵の“不思議な友情”の行方。仲睦まじくおばあさんと会話をしている様子を映す一方、ある出来事から2人が衝突してしまう光景もとらえており「ひとりになるのが怖いくせに偉そうなこと言わないでよ!」と激昂する葵に対し、はづきは「あんたに何がわかるの!」と言い返してしまう。やがて悩める2人の心の内を表すかのように「友達って何ですか?」という本作のテーマを象徴するテロップが映し出されている。

ハローグッバイ」には、渡辺真起子小笠原海(超特急)、岡本夏美木野花も出演。7月15日から、渋谷・ユーロスペースほか全国で順次公開。

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