国際批評家連盟賞受賞の“食人”映画、トロント映画祭で観客を失神させる

2016年9月17日 09:00


気絶するほど強烈なホラーを撮ったのは女性監督
気絶するほど強烈なホラーを撮ったのは女性監督

[映画.com ニュース] トロント国際映画祭で9月13日(現地時間)、ミッドナイト・マッドネス部門に出品されたカニバリズム(食人)映画「Raw(原題)」の上映中に観客が失神し、救急車が出動していたことがわかった。

同作は、ベジタリアンの女子大学生が徐々にカニバルへ変ぼうしていくさまを描いたホラー。フランス出身の新人女性監督ジュリア・デュクルノーが、自らの脚本で長編初メガホンをとった作品だ。5月の第69回カンヌ映画祭で初披露され、今年最も話題を呼んだ作品のひとつとなり、国際批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞するなど、ホラーファンの間で注目が高まっていた。

上映に出席していた、同作のマーケティング担当ライアン・ワーナー氏は、「数人の観客にとって映画があまりに強烈だったため、救急車1台が会場に呼ばれました」と米ハリウッド・レポーター誌に話した。また、同所で鑑賞していた米映画評論家エイミー・ニコルソン氏は、「いい映画だけどかなりグロかったので、救急士が“2度”呼ばれていた」とツイートしている。

同作は今後、米ファンタスティック・フェストをはじめ、英国のメイヘム映画祭とセルロイド・スクリームス(シェフィールド・ホラー映画祭)、米ビヨンド・フェスト、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭といったジャンル映画を特集する映画祭をめぐる。フランスでは2017年3月17日公開。

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