引退宣言のアラン・ドロン、最後の映画でジュリエット・ビノシュと初共演
2017年5月11日 16:00
[映画.com ニュース] 仏俳優アラン・ドロンが、映画と演劇1作品ずつに出演した後に俳優業を引退することを宣言した。最後の映画は、パトリス・ルコント監督のタイトル未定の新作で、女優ジュリエット・ビノシュと初共演を果たす。今秋に撮影し、2018年公開予定だという。
現在81歳のドロンは、ベルギーで開催されたポリシエ・デ・リエージュ国際映画祭で5月5日(現地時間)、「最後の映画を準備している」と近く引退する意向を表明。仏Allocineによれば、ビノシュからは、最後の共演相手にはソフィー・マルソーがふさわしいのではないかと提案があったようだが、スケジュールの都合で実現しなかったようだ。ドロンは9日、仏AFP通信の取材で年齢を理由に引退する旨を改めて認め、「戦いすぎることを望まないボクサーのように、私も映画をつくりすぎたくはない」と語った。
主演作「太陽がいっぱい」(1960)で世界的スターとなり、“美男子”の代名詞として日本でも多くのファンを獲得したドロンは、98年の「ハーフ・ア・チャンス」(ルコント監督)の時にも俳優引退を表明していたが、後に復帰し主演ドラマ「アラン・ドロンの刑事フランク・リーヴァ」や映画3作品に出演。今回は、ビノシュとの共演映画の後、ドロンのために書かれたという戯曲「Le Crepuscule d'un fauve」の舞台で有終の美を飾る予定のようだ。