主要6部門のノミネート一覧と、編集部、映画.comでお馴染みのサトウムツオ氏、LiLiCo氏、小西未来氏による展開予想をお届けします
(◎=本命 ○=対抗 ▲=大穴)。
※「投票率」はユーザー投票による割合(票数/全投票数)です。締め切りは2月24日まで!
今年のアカデミー賞は、「ヒューゴ」と「アーティスト」という、映画の歴史というか映画産業をテーマにした2作品が激突する面白い展開となった。
この2作品、映画の出来そのものだけでは比較が難しいため、アカデミー会員の気持ちはハリウッドメジャー作品の方に傾くのではないだろうか?そういった意味で「ヒューゴの不思議な発明」の逆転勝利に期待したい。もちろん、前哨戦の結果だけを見れば「アーティスト」が圧倒的に有利だが、「アーティスト」は悪名高い強欲プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインがカンヌ映画祭で釣り上げたフランス映画である。昨年「英国王のスピーチ」で戴冠したワインスタインが2年連続で受賞するとなると面白くないアカデミー会員が多くいることを考慮すると十分に逆転もありうる。「アーティスト」は実際、素晴らしく愉しい映画だが、テーマ性に乏しいし、小品すぎる嫌いもある。よって、映画愛に勝るスコセッシ監督の「ヒューゴ」を作品賞、監督賞の本命に推したい。
演技部門は下馬評通りにいけば、主演男優=クルーニー、主演女優=デイビス、助演男優=プラマー、助演女優=スペンサーだが、「アーティスト」が作品、監督で外れていれば、代わりにデュジャルダン、ベジョが主演男優、助演女優を受賞するということもあり得る。
オスカーレース前哨戦であるゴールデングローブ(GG)賞、ブロードキャスト映画批評家協会(BFCA)賞、映画製作者組合(PGA)賞、映画監督組合(PDA)賞、全米俳優組合(SAG)賞の結果をみると、よほどのネガティブキャンペーンでもない限り、作品賞と監督賞はミシェル・アザナビィシウス監督のサイレント映画「アーティスト」で九分九厘決まりだ。しかし、第1回「つばさ」の頃のような無声映画がオスカーを受賞したら、映画技術の進歩を止めやしないか、と疑問。それならば、特撮映画の父ジョルジュ・メリエスにオマージュを捧げ、最先端3D技術を使って過去と未来への扉も開けている「ヒューゴの不思議な発明」のほうがオスカーにふさわしいのではないか。もはや願望だが(笑)。
演技・女優部門のほうは「ヘルプ 心がつなぐストーリー」が圧勝するムード。ビオラ・デイビスのここ数年の充実度はピカイチだ。主演男優賞のほうはジョージ・クルーニーVSジャン・デュジャルダンの完全な一騎打ち。後者のほうに歩がありそうだが、そろそろアニキに主演男優の栄誉をあげてもいいような。また、クリストファー・プラマーVSマックス・フォン・シドーというOver80の老優同士が激突する助演男優賞に注目している。
主要6部門の半分で裏目を衝く(対抗を推す)攻撃予想してみたが、最多ノミネート作品「ヒューゴ」は結局オスカー4、5本に落ち着くだろうか。「ディパーテッド」で監督賞を受賞し悔しがったスコセッシ監督に「本物のオスカーの栄誉」が贈呈されれば万々歳だ。
今年は新鮮です。「ヒューゴの不思議な発明」のように3Dで高級感溢れる不思議な世界観もあれば、無声でモノクロ作品もある。
昨年、作品賞は受賞しなかったものの「アバター」みたいな大作に慣れてしまった人はそれ以上を期待するでしょうから、
今年は製作陣は緊張するかもね…でも実に面白いラインナップ。まず「アーティスト」。年々凝ってる作品の中、映画のスタート地点である無声に戻った勇気に拍手喝采。しかも内容も映画に対する愛に溢れていて、アメリカに行けばみんながこの一本を絶賛。一回リセットされた気分。それって大事です。!
票入れてないけど「ツリー・オブ・ライフ」の評価も楽しみ。
監督賞はマーティン・スコセッシ。物語に出てくる映画愛は、なかなかアカデミー賞会員には落としにくいと思うけど、作品賞より監督賞が固い気がします。
助演男優には「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のマックス・フォン・シドーに受賞してほしい。一言も発することなくあんなに感動を与えてくれるなんて、もう何も言うことなし。私の母国スウェーデンが誇る名優。演技とルックスだけじゃなく、爪や鼻息までもがスウェーデンの“おじさん”そのもの(笑)。
クリント・イーストウッド監督の「J・エドガー」やレオナルド・ディカプリオのノミネートがないのは淋しいけれど、とにかく今年はビリー・クリスタルの楽しい司会ぶりに期待!エンターテイメントだからね。
結論から言えば、「アーティスト」が作品賞・監督賞で、他の作品が俳優賞を分け合うという形になると思う。作品賞に関してはノミネート作品のほとんどがパンチに欠ける。たとえば、スケール感では、スコセッシの「ヒューゴの不思議な発明」やスピルバーグの「戦火の馬」だが、いずれの作品にもそこまでの勢いはない。個人的にはアレクサンダー・ペイン監督の「ファミリー・ツリー」がベストだが、これはオスカーには小粒かもしれない。一長一短の作品が多いなかで、モノクロ&サイレント「アーティスト」は際立って見える。手法は斬新だが―正確にいえば思いっきり古くさいのだが―、中身は分かりやすいラブストーリーというギャップもいい。また、無声からトーキーへの移行期を舞台にしたストーリーは、2Dから3Dへの移行期にあたる現代の鏡と解釈することもできる。作品賞はこれで間違いないでしょう。
応募フォームへと進み、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞の6部門について、それぞれあなたが受賞すると思う作品/俳優を1つずつ選んで投票して下さい。全部門的中者の中から抽選で、以下の賞品を差し上げます!
※投票結果の厳正を期すために、投票は1人1回とさせていただきます。重複投票が発見された場合、一番最初に送信された投票を有効といたします。
トトカルチョの参加方法はいたって簡単。
主要6部門に対して、あなたの予想を投票してください。
全て的中させた方には、
抽選で3名様に「Jawbone ワイヤレススピーカー JAMBOX」を、
抽選で20名様に「Amazon ギフトカード 500円分」をプレゼント。
あなたの投票をお待ちしています!