古川琴音、ホラー初挑戦「みなに幸あれ」で追い込まれて本気の熱演「汚い言葉が出そうに」

2024年1月19日 22:20


(左から)松大航也、古川琴音
(左から)松大航也、古川琴音

女優の古川琴音が1月19日、主演映画「みなに幸あれ」の初日舞台挨拶を東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行った。

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KADOKAWAが2021年に開催した第1回「日本ホラー映画大賞」の大賞を受賞した下津優太監督の作品。応募時の短編映画を、審査委員長を務めた清水崇監督の総合プロデュースにより長編として再構築。主人公の「孫」が訪れた祖父母が住む田舎の家にいる「何か」によって、さまざまな恐怖が浮き彫りになっていく。

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古川は、「台本を読んだ時に、単なる怖さだけではなく、現実に通じている何かヤな感覚になった。作品自体が一つの挑戦だと感じた」と出演を決意。ホラーは初挑戦で、「こんなにも体力を使うんだと正直思った。感情が逃げる、泣く、叫ぶ、怒ると全部発散するもので、どんどん消耗してすりへっていく感じでした」と苦笑交じりに振り返った。

クライマックスでは、幼なじみ役の松大航也の首を絞めるシーンがあり「私は演技をしていると思ったら、本当に絞めていたみたいです。しかも何回もやって、全部終わった後に言われたのでこの場で謝りたい」と頭を下げた。対する松大は「全然大丈夫です。本気でやられているということですから」と鷹揚に応じた。

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ほとんどのシーンは1、2テイクで撮っていたが、クライマックスだけは20回以上繰り返されたという。疑問を呈した古川に、下津監督は「簡単に言うと、追い込みたかったんです」と告白。古川は「ノドの奥まで汚い言葉が出そうになるのを抑えながら絞めていました」と納得の表情で語った。

その下津監督は待望のデビューに、「死ぬまでに商業映画を1本は撮りたかったので幸運でした。第一候補に挙げた古川さんをはじめ素敵なキャストと一緒に作れて、幸(さち)な2年間でした」と感慨深げ。清水監督からは「ニュージャンルホラー」と称されているが、「万人受けするとは思って作っていないので、いろいろな感想があると思うがそのどれもが正解。新感覚を楽しんでほしい」とアピールした。

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