ジュリアン・ムーアがセクハラから助けてくれた アリシア・ビカンダーが告白
2018年2月20日 11:00
[映画.com ニュース] 「リリーのすべて」でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ビカンダーが、このほど米ヴォーグ誌の表紙を飾り、インタビューでTime’s Upムーブメントに関連する過去の体験を語った。
ビカンダーは、2014年の映画「セブンス・サン 魔使いの弟子」の撮影現場で、権力を持つ男性から下品なジョークでからかわれた時のことを回想し、「すごく戸惑って、ただ笑ってごまかそうとした」と告白。「でもその時、ジュリアン・ムーアが彼に向かって、はっきり言った。『今みたいなことを繰り返したら、私はもうこの映画には出ない。二度とここには戻ってこない』って。『もう一度そんなこと言ったら、絶対に許さない』と注意して、私を助けてくれた。彼女にはそれだけの力があるってことを、証明して見せてくれたの。心から彼女に感謝した」と、同作で共演したムーアが窮地を救ってくれたことを明かした。
Time’s Upは、性的暴行やセクハラ被害者を支援し、男女格差を是正するための運動で、リース・ウィザースプーンやニコール・キッドマン、サルマ・ハエック、ナタリー・ポートマン、ジェシカ・チャステインといった女優たちがキャンペーンを推進。ビカンダーもこの運動に参加しており、「とても力強い連帯感で結ばれている。まだ会ったこともなかったナタリーや、リースと電話で話して、突然新しい友だちがたくさんできたような気分だった」と語っている。
Time’s Upの賛同者たちが黒いドレスやスーツで出席した今年のゴールデングローブ賞授賞式の翌日に、このインタビューを受けたビカンダーは、「どの業界であろうと、女性たちは仕事のために闘わなければならない。その争いはとても過酷で、たった1つしかないポストを掴むためには、女性同士はお互いのことをよく知ったり協力したりするよりも、ライバルにならなければいけないと、私たちはずっと昔から教わってきた。でも昨日の授賞式では、ほかの女優たちや私が尊敬してきた人たちと友だちになれた気がしたし、それは素晴らしいことだと思う」と振り返った。
ビカンダーは、アンジェリーナ・ジョリー主演の人気アクションシリーズをリブートした新作「トゥームレイダー ファースト・ミッション」に主演。3月16日から全米公開、3月21日から日本公開される。