ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
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ジャマイカのラスタファリ、ジャーに誓う魂の歌声!ボブ・マーリー
ツンチャン、ツンチャン、ツンチャン~ココココ~ン
ツンチャン、ツンチャン~キリリ~ン
レゲエのリズムってやっぱ独特だねぇ。
先日「ボブ・マーリー:ONE LOVE」見に行った。
昔、パラッパラッパでカエルの師匠がレゲエ風ラップ踏んでて
難しいリズムって位しか理解できてないんやけどw すまねぇ。
色々と音楽ヤッテた有名人映画観て来たけども、彼ほど飾り気が全くなくて
自由人風な人は居なかったかもですね。そう感じた。
自由と勝手気ままは違い、裏切り行為や不正は嫌っていた所が凄く良い。
そんな彼だから、歌う歌詞が心に響き天性の歌声が人々の魂を魅了するのだろう。
そう感じた。
「スマイル・ジャマイカ・コンサート」の件で政治的暴動で銃撃を受けたが屈することなく国民に向かってメッセージ。
中々出来る事では無いなと思う。そして世界へ旅立って行きメジャ-に。
世界各国で有名に成りやがてジャマイカへ戻る。
1978年4月22日:”ワン・ラブ・ピース・コンサート”にて国内の政治的闘争していた2人の党首をステージ上に招き、和解の握手をさせる。
この出来事は世界的伝説となり、後に彼は平和勲章を授与される。
世界に愛されるレゲエミュ-ジックの魂の輝き、力強さはココに有るのかも知れない。そう感じた作品であった。
興味がある方は
劇場へ、ピロロロ~ン。(*^。^*)
ワイルドさも魅力の一つ
ボブ・マーリーが既に有名ミュージシャンになった後の活動がクローズアップされた作品となっており、幼少期や無名だった頃のエピソードは、回想シーンとして時折挿入される程度に留められている。
作中を通してボブ・マーリーの曲をふんだんに使用されているため、彼の楽曲が好きな人は楽しめると思う。一方でやや説明不足な箇所があり、ボブ・マーリーの行動や人生をある程度認識していなければ展開が少しわかりづらい。
ドキュメンタリー映画では主人公は美化されがちだが、本作のボブ・マーリーはハンサムすぎる。ワイルドで無頼漢風の雰囲気を纏いながらも本作で描かれたような活動をしたことが彼の偉大な点であると思われ、小奇麗なルックスの俳優を起用してはこの点が伝わりづらくなってしまうのではないだろうか。
ラスタファリ
ジャマイカ中心の黒人運動。
ラスタファリ。
神ジャーの化身て三位一体であると
信じ崇められている。
マリファナを吸い、菜食主義者。
音楽はたっぷり堪能出来る。
大麻喫煙が偏見無しで描かれていた。
銃撃、白人ハーフ、政治、独立後
波乱万丈の時代。国の危機を愛する歌で
救おうとする革命家。
彼の生き方、そのものが描かれていた。
彼方でどうぞ安らかに。
本人よりも二枚目過ぎるボブ・マーリー
面白い作品だった。彼の一生をダラダラと綴るには時間が掛かり過ぎる。それをやめて、人生のピークの3年間にスポットを当てたのは大正解だ。マーリー一家総出で映画製作に携わっているのは、中々興味深いものがある。アルバム「エクソダス」の製作シーンを映像化したのが、白眉だと思う。実際に追体験をしている様な感じで「エクソダス」がボブのギターの爪弾きから始まったシーンに思わず鳥肌が立った。細かな周囲のキャラクターも中々上手いキャスティングでチラッと映るジョー・ヒッグス、リー・ペリー、コクソン・ドッド、マーシャ・グリフィス、ジョディ・モワット、ミック・ジャガーetcと割と似ている俳優をキャスティングしていたのには、思わずニヤついてしまった。しかし、ライブ演奏するクラッシュに関しては頂けない。全く似ていないのだ。ボブがパンクムーブメントを見ていたといった重要なシーンで似ていないキャスティングをしてしまったのは制作側の怠慢ではと勘繰ってしまう。後は字幕の「ラスタファリ!」は駄目だ。やはり、「ラスタファーライ!」で無ければ意味を為さないのだ。
駄作すぎて逆に当たり
久しぶりに駄作と巡り合いました。
偉大なミュージシャンが題材なだけに非常に残念。
第二回のスマイルジャマイカで当日抗争にまで発展していた2大政党の党首の同時登壇と握手は国を変え世界に衝撃を与える功績だったことがクライマックスになっていたが、前段の情報がほぼ何もなく、この大事さが伝わってこなかった。
コクソンとの出会いも一瞬。ウェイラーズから駆け上がったボブの状況はほぼ触れず。
プロデューサーのリー・ペリーも出てこない、ピータートッシュの脱退も一言だけ。
楽曲制作のシーンも薄いストーリー。
マーリー一族の都合のいい解釈を切り取った自己満映画でしかなかった。時間返してほしい。
残念
ボブ・マーリーのファンです。冒頭にボブ・マーリーの息子で本映画のプロデューサーでもあるジギー・マーリーのメッセージで始まったところから違和感を感じました。
大体のエピソードはもともと把握していましたが、全体のストーリー構成はあまりにも断片的で全く没入できませんでした。ボブのことをあまり知らない人にとってはよく理解できない点が多かったのではないでしょうか?馬に乗った人の描写が実父からおそらくハイレ・セラシエ変わったのも腑に落ちませんでした。
ボヘミアン・ラプソディの興行的な成功にあやかりたかったのでしょうが、期待を大きく裏切られました。音楽は素晴らしかったです。
レジェンド
ボブ・マーリーについては、レゲエの神様…ってことしか知らなかったです。
ジャマイカも彼と、U ・ボルトとクール・ランニング、ラスタカラーぐらいしか思いつかないので、国名から名を連想させるってすごい人だなと思います。
よって曲も知らないのですが、沢山流れて堪能できました。力強い歌詞で、ジャー(神)への信仰の深さが表れており、全身全霊のパフォーマンスですね。そんな成功したスターの彼が、紛争を治めようと行動し、政治に巻き込まれ危険な目にあっていたとは。
でも何が衝撃って、妻が襲われた時の「ドレッドヘアーの大活躍」です。
浮気とドラッグは驚かないけど、ガンジャパーティー的な場面を見ても、Wikipediaで知りましたが子沢山(というか女が多い)なのを見ても、感覚が違うんだろうなあ。
若くして亡くなったのは残念。そんな彼の人生の物語でした。
子どもの頃の記憶と燃える炎は、彼の未来を表してたのだろうか?
父親との関係?
ボブ役のキングズリー・ベン=アディル、笑顔のいい俳優さんですね。
Zion って聞いて、ローリン・ヒルの曲を思い出した。
あと1時間長くていいからジンバブエのライブまで描いて欲しかった
映画のストーリーそのものとしては正直微妙。
楽曲とボブマーリーという題材で下駄履いて星3といったところ。
けれど彼の人となりや苦悩がヴィヴィッドに描かれてる点は良かった。
親族が制作に噛んでいたところからあまり劇的な演出みたいなものは難しかったのかな、だから映画としての深みは出しづらかったのかな、とも思う。
アフリカでライブを、、って何度もセリフにあったから後日談としてではなくジンバブエのライブシーンも欲しかったな、と思う。
ボブマーリーの曲に対する想いやリリックの意味合いを知れたことで、一週間ぐらいExodusのアルバムをリピートして聞きそう。
残念ながらこれじゃない
ボブ・マーリーを心の師として30年以上聴いてきましたが、彼の真髄は、スタジオ音源ではわからない、言葉(発言)、ライブ音源、映像(神がかったダンスを含め)にあると思います。特にライブでの、バンド、コーラスをも戸惑わせるような即興性、ステージ上のカリスマ性が人を感動させます。(映画内でもジャズだという表現がありました)
ルーツレゲエを深く知る上で必須のラスタファリズムはもちろん、スタジオワンのコクソン・ドッドや、最初のレコーディング曲「シマーダウン」、白人の父親のことなど、押さえてはあるのですが、肝心のライブにおけるカリスマ性の描写が弱かったのが残念です。
ラストのワンラブピースコンサートのライブドキュメント映像は、DVD化されているものを持っていますが、あのシーンは「Jamming」と、最高のタイミングで鳴るカミナリと、2人を呼んでステージに上げて、言うセリフが全て揃わないと、、一部切り取りで実際の映像ではなく、この映画として完全再現してくれたら最高でしたが、とても残念です。それを期待し過ぎました。
過去、映像作品はほぼ全て見ていると思いますが、ボブ・マーリーの実写の伝記映画としては、「Time will tell」がきれいにまとまっていると思います。そのクオリティへの期待も今回は外されました。
ラスタマン
レゲエは田舎の音楽みたいでどうもノレない。
他の成功したミュージシャンのの例に漏れず、女の人はたくさんいたのがわかってよかったです。
映画としてはまあまあでした。(えらそう?)
映画として見るなら消化不良
レゲエの世界の宗教観みたいなのはごくごく薄ーくは知ってるけどそのワードがどこまでの意味や重要性を持っているかよくわからないため振り落とされそうになる。
狙撃から逃れるためなのかアルバム作成のためなのかよくわからないロンドン避難もよくわからず治療は?アフリカは?の中でいきなりジャマイカ凱旋ライブであっさりエンド。
人間関係の確執や捨てられた父との思いみたいなものもあったろうけどそこもあったようななかったようなで描ききれてなくてなんか緩い。
なんだったら父の描写なんてない方がストーリー的にはわかりやすい。
脚本が甘いのか編集が雑なのか無理やり2時間以内に納めてボブの曲流せばいいとでも思ったのかしら。。。
サウンドも主演もよかっただけにMVとして見る分にはいいのかもしれないが映画として見るとなんか消化不良。
ものすごーく期待して観に行ったのですが・・・短すぎます。
本作の存在を知って、予告編、看板を見るたびに胸は高まるばかり・・・僕が好きになった80年代後半は既にボブが亡くなった後なので、元気に動いているボブに早く会いたい、と待ちきれず、封切り当日の夜、仕事を終えてすぐに観に行きました。
予告編が終わり、レグエのビートが聞こえてくると、そこはもうジャマイカ、心臓は高鳴ります。ちょっと実物よりかわいい顔でドレッドヘアのボブ・マーリー登場です。リタもイメージに近く良い感じです。よーしどんどん、ライブの再現をしてくれるはず・・・と思いきや、僕の予想よりもずいぶんと少なめです。アルバムEXODUSが売れたのはわかるけど。natural mystic作成時のスタジオ再現もわかるけど。ラスタファリ思想もわかるけど。繰り返される炎に包まれるイメージ映像はわかるようなわからないような、だけど。うーん。
ヨーロッパツアーも駆け足ではなく、できれば、伝説の75年ロンドンライブを再現してほしかった。そして、ロンドンライブのせめて後半の3曲、No woman no cry、I shot the sheriff、Get up,Stand upをライブ再現として聞きたかった(もちろん別な場面では歌っていますが)。おそらくロンドンライブが再現されていれば、強いカタルシスを得たと思いますが、それがなかったのは残念でなりません。
さらにジャマイカの対立する党首をボブのライブに登壇させて、ボブがJammingを歌いながら、二人を握手させる場面も再現してほしかった(実映像は最後少し流れますが、それはないだろう、という感じです)。アフリカツアーもぜひ再現してほしかった。そしてもうひとつの彼の主張であるアフリカ団結を歌った名盤中の名盤「Survival」に収められている、So much trouble in the WorldやSurvivalをライブ再現で観たかった(余談ですがこのアルバム「Survival」を聞くと不思議とやる気がでます。僕は大学生当時勉強するときには最初はいつもこのアルバムを流していました。ぜひお試しください、きっと勉強がはかどります)。
そしてボブの息子も制作に参加しているのだから、ナレーションで死を告げるのではなく、きちんと死の床にあるボブを観せてほしかった。
なので、全然短いです、この映画。あと30分から1時間長くしても良いです。はっきり言うと、尻切れトンボです。もっともっと観せてほしかったのに。
とはいえ、子どもたちの前で(途中からリタも)、アコースティックギター一本で、ボブが「Redemption song」を歌う場面は・・・もう本当に泣けました。
さらに、Three little birdsでも、One loveでも、気がつくとリズムをとってしまっており、歌いそうになるのを必死でこらえるくらい、音楽は良いです。
色々言いたいことは多いのですが、それでも若いみなさんにも観てほしい、ボブ・マーリーを知ってほしいです。そして、So much troubleな世の中だけど、きっといつかはeverything's gonna be all rightなはずだから、We are the survivors(逆境に負けない人) だよ、と思ってほしいです。
ラストがあっさりしている
ボブ・マーリーのことをまったく知らないで
本作を観た
ボブマーリーの人生全般を描くと思っていたが
映画の最初ですでに国民的アーティストで
本作は混乱するジャマイカでのコンサートを開催するところから始まる
命を狙われて銃撃され、その後ライブを開催する
しかし、その後国外に行くことを余儀なくされる
国外で活動し、大人気になったが
ラストに祖国ジャマイカに帰りコンサートを開くところで終わる
ボブマーリーは思ったよりも宗教的な人物で
途中で宗教的な言葉もかなりでてくる
全体的にボブ・マーリーを等身大に描こうとして
美化していないように感じたが
なんとなく映画としてはもの足りない
自分の父親が白人
そして父親が幼い自分を捨てて出て行ったことが
心の奥に引っかかっているように思えた
途中で過去の少年時代など過去の場面に
いきなり切り替わるときが多く
観ていて切り替わるのがわからないときが多く、それに気づくのに少し時間がかかる
楽曲は全体的に
バックミュージックのように使われているところが多く
ライブシーンは少なく感じた
なんとなく消化不良的な出来だと思った
ラストに対立してる政治家の二人を握手させるという写真がでてきて
ジャマイカの混乱を鎮めたことが説明されるが
ここらへんがかなりあっさりしているので
もっと具体的に描いてほしかったと思った
余談だがボブマーリーの奥さんが
トレッドヘアで銃弾が止まって助かったというのは本当か
カラダにPEACEカルピス。
レゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの波乱万丈な半生。
1976年2大政党が対立するジャマイカで、政情が安定しないなか平和を願い音楽を通して「世界平和」を願い歌で届ける。
音楽活動が徐々に上手くいくなか、内部で起こる不正や、音楽活動を共にし妻でもありコーラス担当でもあるリタともちょっとすれ違いと、サッカーでの怪我と思えば違って大病患って短い生涯だったけれど、今でも愛され続け聴いてる方はいると思います♡
あっ因みに私はレゲエは苦手でショップから流れる曲を聴いた程度だけど(笑)
私はもっぱらHIPHOPかR&B、ギャング・スター、モブディープ、ノリエガ、他にも好きなアーティストはいたけど、ギャング・スターは特に好きだったかも!関係ないネタすみません(笑)
とりあえずボブ・マーリー好きな方には熱い本作!!
自由と平和の象徴
ボブ・マーリーの伝記映画なので、
子ども時代からスターになっていき、彼の死までを
描くのだろうとの妄想を膨らませていたら
そうじゃなかったです💦
ボブ・マーリーはもうスターになっている状態で
暗殺未遂があってからの
ボブの心境の変化や音楽への影響、
そして生まれた名盤「Exodus」。
この名盤の作曲風景やセッションシーンが
映画の中ではいちばん好きでした。
それにしてもラスタファリズムの知識がないまま
鑑賞したので、正直何を言っているのか理解できなか
ったり、ジャマイカのその時の状況がわかっていない
と登場人物の危機感に共感できなかったりするので、
ある程度前知識があると、より理解が深まるのだろう
と思いました。
ラストできっと号泣できるはず!と
期待していたのですが、割とアッサリ終わる感じで
あまり余韻に浸るとか、そういう気持ちには
なれない作品でした。
ただ、音楽は本当に素晴らしく、
Dolby Atmosで鑑賞してよかったです。
戦争なんてくだらねえぜ!俺の歌を聴け!
ジャマイカ
中央アメリカはカリブ海に面する島国
イギリス入植地だった歴史があり
連れてきた黒人奴隷によって
先住民アラワク人は疫病で絶滅
公用語が英語で多種多様な民族が
入交る特殊な経緯を持つ国
治安が大変悪くギャングの抗争
のみならず政治闘争で内戦状態に
なるというから極まっている
この映画はそんなジャマイカから
白人と黒人のハーフとして生まれ
多種多様な音楽文化から生まれた
レゲエで一世を風靡しあっという間に
この世を去った伝説的人物
ボブ・マーリーの生涯を追う
どうだったか
単純な辿りでなくマーリーにとって
重要だった1976年の
「スマイル・ジャマイカ・コンサート」
から音楽で政治抗争を収めようとし
銃撃されたことでやむなく
ロンドンに活動の場を移しながら
名盤「エクソダス」をひっさげて
再び1978年に帰国し
「ワン・ラブ・ピース・コンサート」
を実現するまでの2年間を中心に描き
まるで簡単なものではなかった
現実を描いていた
ボブ・マーリーを知るうえで
まず忘れちゃいけないのは
聖書にあるエチオピア帝国最後の皇帝
ハイネ・セラシエ1世をジャー(神)
として崇めるアフリカ回帰主義で
ドレッドヘア・菜食主義・"あの草"
といったトレードマークを掲げる
「ラスタファリ運動」
マーリーの活動と共に
世界中に広まり彼の死後も
多数のレゲエシンガーによって
受け継がれている
作品は遺族が関わっているだけあり
(冒頭に挨拶があります)
マーリーを決して
聖人として描いているわけでなく
人間くさく不倫もする嫉妬もする
仲間の横領に憤慨するなど
つぶさに描きます
そして政治思想に興味なく
ただ音楽を愛し
ラスタ信仰に基づき
アフリカでの公演を夢見ながら
永遠の存在になった姿は
純粋にすら感じるほど
ドレッドヘアのおかげで
銃弾守れたってのは
マジですか
ラストの当時映像で歌う本物の
ボブ・マーリーの
ネットもない時代に
ジャマイカから世界中へ
影響を与えた歌声は
今の時代にどう響くか
悪いことは言わないので、「ラスタファリズム」と「ハイレ・セラシエ1世」だけはググってくだされ
2024.5.17 MOVIX京都
2024年のアメリカ映画(108分、PG12)
実在のレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの半生を綴った伝記映画
監督はレイナルド・マーカス・グリーン
脚本はテレンス・ウィンター&フランク・E・フラワーズ&ザック・ベイリン&レイナルド・マーカス・グリーン
原題は『Bob Marley:One Love』
物語は、「スマイル・ジャマイカ」と呼ばれる内戦を抑止するためのコンサートに向かう、ボブ・マーリー(キングスリー・ベン=アディール、幼少期:Nolan Collignon、10代:Quan-Dajai Henrique)とザ・ウェイラーズが描かれて始まる
セットリストを完成させ、コンサートの準備が整った矢先、ある暴漢たちの侵入を許し、ボブと彼の妻リタ(ラシャーナ・リンチ、10代:Nia Ashi)、マネージャーのドン・テイラー(アンソニー・ウェルシュ)の3人が撃たれてしまった
幸い命に別状はなく、コンサートを敢行するものの、観客席に襲撃者の幻影を見たボブは、シャツをはだけて胸の傷を見せて、コンサートを無理やり終了させた
その後ボブは、リタと子どもたちをアメリカに移住させ、自身はロンドンに渡って音楽活動を続けることになった
プロデューサーのクリス・ブラック・ウェル(ジェームズ・ノートン)を筆頭に、著名なプロデューサーやミュージシャンとの交流を深め、映画『エクゾダス』にインスピレーションを受けたボブがアルバムを作ろうと言い始める
前半は、アルバム「エクゾダス」の製作過程を描き、楽曲制作に必要とのことで、リタを呼び寄せる様子などが描かれていく
後半は、ヨーロッパのツアーを終えて、アメリカではなくアフリカを周りたいと熱望するボブが描かれ、そしてエチオピアの女王から指輪をもらい、それが神の啓示であると感じ、ジャマイカに帰国することになる様子が描かれている
映画は、ボブの伝記映画で、音楽映画の要素は少し弱めに感じた
表題の「One Love」の製作過程が描かれるわけでもなく、彼の音楽制作に対する姿勢などはあまり感じられない
それよりも「ラスタファリ」や「ジャー」という言葉が飛び交いまくり、歌詞にも必ず登場するという感じになっていた
なので、ボブ・マーリーを知らなくても映画は楽しめるが、「ラスタファリ」が何なのかわからないとついていけない
感覚的に「宗教関係」ということはわかるのだが、それ以上を映画から読み取ることは不可能に近い
ラスタファリはラスタファリズムと言って、1930年代にジャマイカの労働者階級と農民を中心として発生した「宗教的思想活動」のことで、その主義主張を音楽をもって伝えようとしたのがボブ・マーリーだった
また、彼の夢にしばしば登場するのはハイレ・セラシエ1世で、彼はエチオピアの最後の皇帝として知られている人物である
ボブはエチオピア女王から指輪を託されていて、それは「あなたがジャマイカのハイレ・セラシエになりなさい」という意味になっている
ちなみに、彼には「ラス・タファリ・マコンネン」という全名があり、彼自身は「ラスタファリ運動の「神ヤハウェ(ジャー)」の化身とされている
それゆえに、ボブは彼の夢を見るのだが、ジャーからの啓示によって、今こそジャマイカに戻って、内戦に終止符を打てという役割を授かったと解釈しているのだと思う
いずれにせよ、このあたりの知識がないと本当に意味不明で、なんでエチオピア女王から指輪をもらったら帰るのかとか、夢に出てくるのは自分を捨てた父親のようにも思えてしまう
このあたりの説明がほぼなく、知っている前提で物語が進んでいるので、楽曲を通じてラスタファリの精神を広げていったボブ・マーリーの理念とは程遠いものがあったと思う
制作には存命の息子ジギーの名前が入っていて、子どもたちの中でも目立つ存在になっていたし、両親を美化させて描いている部分も多い
そう言った意味において、正しくボブ・マーリーの人生観が描かれているかどうかは疑問が残るのではないだろうか
「REDEMPTION SONG」が一番好きだなぁ
11時40分から13時40分
A18
ワン・ラブ
ワン・ハート
レッッゲットゥギャザーレンフィールオーライㇳ
僕はやっぱり
「REDEMPTION SONG」が一番好きだなぁ
ラスタファリ ラスタカラー♥
1980年12月8日にジョン・レノンさんが亡くなり、
1981年4月1日に学生を辞め、
1981年5月11日にボブ・マリーさんが亡くなり、
僕は江東区に配属が決まる。
仕事だ。
だがそれも
ワンス・アポン・ア・タイム・イン
・マイ・ハート
追記 この頃は「ABBA」とか
「ボニーM」とか、日本にとっては華やかな時代だったね。
War
ありがたい事に試写会にご招待いただいたので、一足早く鑑賞。
ボブ・マーリーについては以前やっていたライブ映画を観たくらいだったので、彼の生涯を動画や著書、楽曲を聴くなどして事前知識を少し入れてから行きました。
伝記映画としては少し短くないか?とは思いましたが、ある一定の年齢から最高潮のところまでに絞っていたのもあって、観やすい作りにはなっていました。
平和のために、国家のためにコンサートを実行しようとするボブ・マーリーの世界進出を含めた数年を描く作品で、彼の原動力であるラブ&ピースをこれでもかと堪能できるような作りでした。
宗教用語がかなり多く、それもあって多分音楽用語ではないよな?と戸惑いながら観ていました。
ここんとこの情報をもっと読み込んでいれば理解できるところもあったんでしょうが、ちょっとここまで多いとは…と面食らってしまいました。
ボブ・マーリー自身のことが多く語られている割にはまとまっておらず、女性関係の話は語られつつも有耶無耶になっていたり、父親としては序盤と終盤にそれっぽいシーンがあるだけで世界を旅している間はあまりそれが分からず、ガンが発覚したのも唐突かつそれに対してのアンサーもあっさりしていて、本人ならではの決断とはいえ重みを感じることはできませんでした。
映画としてはライブシーンがそこまで多くなかったのが残念でした。近いものだと「エルヴィス」は破天荒な生涯と同じくらいライブシーンもあったので、しっかりテンションも上がっていったのですが、今作はボブ・マーリーと周りの人物のドラマメインになっていて、ライブシーンは同じ会場とダイジェストで一気に流れるというのみだったので、これではヒットは難しいよなとはなってしまいました。
ただ音楽自体の素晴らしさ、聴きなれないレゲエの良さを体感することができたのは収穫でした。
ボブ・マーリー入門編映画のような印象を受けました。楽しめるには楽しめるんですが、もっとインパクトは欲しかったところです。音響の良いスクリーンで観れたのはナイスでした。
鑑賞日 5/7
鑑賞時間 19:00〜20:42(先行試写会にて)
座席 J-24
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