湖の女たちのレビュー・感想・評価
全26件中、1~20件目を表示
初めて映画を観たことを後悔した作品だった
伝えたいことや社会への風刺がたくさん詰め込まれていて、でもオチもなく、まとまりもない作品でした
原作小説の作者の作品は「点と点で終わることが特徴」らしいのですが、本映画は点同士の繋がりが分からず、この作品で伝えたいことが想像できず映画を観ていることが苦しかったです
2022年の文春オンラインのインタビューで
【以前は「すべてを伝えたい」と力んでいたから、受け取るほうもお腹いっぱいになってしまっていたかもしれません。】
と答えていて、映画化でうまく内容を拾えなかっただけなのか?それとも作者が伝わる人に伝われば良いとした結果なのか?と分からぬまま、、
禁断の関係、殺人事件の731部隊との関連と結末、雑誌記者も最終的にどういう結論に至るのか
想像できるだけの燃料がなく、目の前に木材だけ置かれた気分です
原作ファンでなければ、見るのは考えてからの方が良いと思います
超展開
良く言えば超展開、悪く言えば雑展開。
介護施設の殺人事件がメインだが、過去の226事件や薬害事件等も扱いスケールはデカいが、絶妙に絡み合っていない。
人物の行動や言動も、良く言えば意外性、悪く言えば適当。
タイトルの湖が効果的かというと、そうでもなく、川でも海でも森でも変わらない。
期待してただけに、うん。
Pornhub
ミニシアターとシネコンが同時にやるタイプの作品で、その場合ミニシアターにお客入らないんじゃない?と思ったらどの時間もガラガラで、木曜の夕方とはいえ横の列に誰もいないのは快適なんですが、少し寂しいような…。
そんな気持ちで観始めましたが、あーこれは人入らんわってくらいの出来で、難しいというか映画が全くコントロールできてないというか…。
刑事たちの操作が令和、というか平成でもないくらい脳筋・暴言・暴力・脅迫の連鎖で観ていて気持ちいいものではありませんが、それに対する説得力とかも全く無いのが面白さに繋がらなかったなと思いました。
その後のストーカーまがいの付き纏いに、これ見よがしに警察手帳を見せたり、疑いの人物の家に押し入ろうとしたりと、しっかり犯罪者の行動をしているので、豊田さっさと通報してしまえばいいのに思いましたが、豊田は豊田の性癖が爆発してしまって…。
濱中と豊田が車内でプレイをする様子はもう趣味の悪いPornhub動画のソレで、しっかり動画撮影中に自己紹介までさせちゃって、これはコメディとして楽しんだ方がもういいのか?と思ってしまったくらいです。
ただ今作PG12もR指定も何もついてない全年齢対象なので、過度な濡れ場は全くないのにそれっぽいシーンはふんだんに盛り込まれているというアンバランスさには頭を抱えてしまいました。
途中からは記者が薬害事件について調べるパートがあるんですが、むしろこっちメインの方が面白くなりそうなのに、だいぶ中途半端に時系列を行ったり来たりするので、こちらのパートも面白くはなりませんでした。
薬害事件だけならまだしも、731の軍隊の話が乱入してきて脳がショートしました。あれ?この映画介護施設の事件から始まったよね?と。
正直、軍隊の話はその当時に差別的な行動が行われていて、それを扇動した人物が偉い立場に着きそうになってるってだけで、今作の主題からは相当遠くのものだったので、果たして描く必要はあったのかと疑問に思いました。
記者も記者で、上司の雑というか自分のない意見にも腹が立ちましたが、池田の少しだけきっかけ掴んだら、速攻で犯人候補に詰め寄るという考えの浅はかさにこれまた腹立ちました。そいでもって犯人候補の子がニヤッとした時にニヤッとすんな!と心の中で言ったら、斜めのおじさんが笑うな!と思いっきり口に出ていて笑ってしまいました。
731と薬害とやっていたら、今度は濱中と豊田の船上SMプレイが始まってさらに困惑しました。もうこのシーンは惰性で観ていました。
ほいでもって物語が締めくくられそうになっているのに、何一つ解決しないままエンドロールに突入してしまってこれまた困惑してしまいました。
吸引機を抜いた犯人は多分中学生グループなんだろうけど、それは凄いあやふやだし、刑事たちは告訴されたとはいえまだのうのうとしてるし、薬害事件の犯人の話とか戦争の話とかは触れただけで終わってしまっていたりと、なんじゃこりゃ?としか感想が出てきませんでした。
役者陣の演技もなんだかバランスがよくは思えず、福士くんは10年前のキラキラ映画の頃(壁ドン・頭ポン・キス)と近い行動をしているのに、今作だとどれも怖く見えるのは面白かったです。
松本まりかさんの色気は今作でも発揮されていて、体当たりの演技を任せるとこの人本当にエグいものを見せてくれるなぁってなりました。
浅野さんは…関西弁が混じってるとはいえど、何を喋ってるのか本当に分からない場面が多くて、これが意図したものなのか、それともシンプルにあまりよろしくない演技なのか…ちょっと引っかかるところでした。
福地さんは全体的に良かったんですが、真犯人を突き止めた時に謎に横に揺れまくっていたのが気になってしまいました。
あと音楽の使い方が下手だなと思いました。なんかシーンとシーンの繋ぎ目に困ってしまったのかギーンと音楽を鳴らす演出を連発していて、その度に座席からズッコケそうになりました。
んー期待はしていませんでしたが、ここまで面白いところがないのはいっそ清々しいかなと思いました。
多分年間通してもワーストクラスの作品です。
鑑賞日 5/23
鑑賞時間 18:15〜20:45
座席 D-3
久々に観た、長いだけの映画
原作者に惹かれて観たけど、寄せ集めの題材を買い集めて入れましたって感じ。繋がりもなく、ただただ長い。あくびも出たし、早く終わってくれと何度も思った。連続ドラマなら見せ場を入れつつ引っ張って、ってできたかも。
映画はその場に閉じ込められて観るから、苦痛が続くだけだった。
ツッコミどころも満載だが、あんな白衣の連中が鴨の親子みたいに行進してたら絶対目につくし、あらゆるところに防犯カメラがなくても、施設に一個あれば映ってるとおもうけどね。雑。
ネタバレありにしたので、追記
そもそも介護施設での殺人事件ですらまともに描けてないのに、薬害事件とか731とか、松本福士の変態プレイとかぶち込んで全部中途半端、って思いました。
趣旨に少し理解できるところもあるけれども、描き方に疑問を感じる
生産性や成果主義優先による様々な歪みが描かれている。最終的には、長いものには巻かれろ、ということなのか。介護業界の劣遇を告発するようでいて、二人の職員役を貶めるような描き方には疑問が残る。郁子のプライドの吐露だけが救いである。由季の正義感は空回りするばかりである。731部隊事件だけでなく、介護施設殺人事件も冤罪であった事実を基にしているのなら、少しは評価できそうである。
出勤前に湖畔で美しい大口バスを釣ってしまったS男の話
吉田修一原作の小説を基にした監督の脚本による映画。読書の習慣がないので、原作はもちろん読んでいません。ただ、初恋温泉は買って読んだ記憶があります。ただ誠に残念ですが、内容はすっかり忘れております。
前半は高齢者介護施設で人工呼吸器をつけていた男性老人が死に、事故死ではなく、故意に呼吸器を止めた殺人の容疑で若い刑事とベテラン刑事の二人組が取調。その老人は元厚生大臣で薬害事件に絡んでいたが、黒幕からの圧力で捜査が打ち切りになり、それから琵琶湖の湖西署の士気が著しく低下し、刑事達の心は腐敗していった。その不審死の老人と新しく日本医師会長になった男が過去にのっぴきならない関係にあったらしい。実際には百歳近い老人が亡くなっても、警察が事件性を疑うことはほとんどないし、刑事が特定の職員を星と睨んで不当な取調をすることもこのご時世には実際にはあり得ないのだが。映画の冒頭、日の出前の暗~いうちから、腰まで水に浸かりバスフィッシングする若い男は臨月の妻がいる。かなりの釣りバカ。釣りバカ日誌かとワクワクしてしまった。ただ真っ暗なうちはバスは釣れないと思うのよ。どろーんとした遅めの進行に前半は少し眠くなってしまった。でも神に誓って寝てない。
福士蒼汰がぁ~
こんなヨゴレ役をやるとは。
ギャップ萌え狙いでしょうね。
しかし、のぼせあがり過ぎじゃね。
暗闇の中をボートを出し、松本まりかに手錠をして、オレのことを信用しているなら飛び込め、絶対助けてやるから。
北三陸高校潜水土木科(朝ドラのあまちゃん)卒だから、とても安心だったけど。
松本まりかは1年間ほど壇蜜と勘違いしてみていた時期がありました(恥)。
満州ハルピンの731部隊が絡んでおり、老人介護施設の職員(根岸季衣)の高校生孫が一緒にアルバイトしていて、野鳥研究会に入っている。SNSに投稿された動画には軽自動車の松本まりかとおぼしき太腿から死んだ老人の個室までの連続動画が。薬害事件の製薬会社と元厚生大臣の関係を追うジャーナリストが元厚生労働大臣と若い頃ハルピンで過ごした妻(三田佳子)が目撃した未成年者の残忍な事件の回想と野鳥研究部の学生の姿をダブらせるシーンが複数回繰り返される。もはや生産性のない人間の介護の価値感と若い人の残忍性はダブるが、731部隊のマルタとは本質的に異なるので、犯人探し的にはぼかされ、観るものを混乱させる。厚生大臣とか医師会会長とか731部隊とか全部カットでもよかったなぁ。松本まりかが真犯人なのか?子供の悪ふざけが昂じた事件なのかだけでも充分な気がしました。ジャーナリストの役の方や警察の腐敗の背景はなしってことになってしまいますが、福士蒼汰君にはこの際、変態役に開眼してしまったということで。これだけ全国に上映館が多いので、変に否定しないほうが、潔く映ってよかったかもしれません。
警察は腐敗したまま。ジャーナリストも長いものには巻かれたまんま。
介護施設は看護師と介護士の溝は埋まらないまま。若者のSNS上の暴挙は止まないまま。
この期に及んで731部隊を持ってくるなんて、時代が合わなすぎます。元厚生大臣は生きていたら140歳ぐらいかな。
でも、出勤前にバス釣りをしていた警察官(公務員)が、夜勤の女性介護士が勤務中に脱けだして、湖畔でオ◯ニーしているのを見つけ、実家で帰省出産の妻のいぬ間に変態プレーを持ちかけるにまでに脅迫し続けたっていう事実は確かだと思います。なんとかは小説より奇なりって言いますからね。
三遊亭小遊三師匠もできれば壇蜜が良かったって言うと思う作品かなぁ。
原作の小説を読んでみたくなりました😎
この映画は脈アリのカップルの初デートにはもってこいだと思います😎
医療機器のアラーム音を聞いたことがない人が映画を作ったのかなと思ってしまった
2024.5.23 TOHOシネマズ二条
2024年の日本映画(141分、G)
原作は吉田修一の小説『湖の女たち(新潮社)』
ある介護施設の殺人事件を巡り、事件を追う刑事と取り調べ対象の介護士との歪な関係を描いたミステリー映画
監督&脚本は大森立嗣
物語の舞台は、滋賀県高島市
西湖の湖畔に佇む介護施設「もみじ園」にて、100歳の利用者が亡くなってしまう
状況を不審に思った家族が通報し、西湖署の刑事・濱中(福士蒼汰)と伊佐美(浅野忠信)が捜査に訪れた
2人は介護士たちの話を聞き、当時の当直状況、当直者たちにフォーカスを当てていく
その日の当直者は1班として松本郁子(財前直見)と本間佐和子(呉城久美)、2班として豊田佳代(松本まりか)と二谷紀子(川面千晶)が業務にあたっていた
看護師は基本的に寝ていて、介護士が起きて番をすることになっていたが、日勤から当直業務に入った佳代は仮眠を取っていた
だが、朝方に施設外に出ていたことがわかり、そこで何をしていたのかと問われてしまう
佳代は湖に行って夜明けを見ていたと言うが、それを目撃した者は誰もいなかった
映画は、老人の担当者である松本が犯人として断定されて、違法な取り調べが行われていく様子が描かれていく
西湖署はかつてある薬害事件を起訴に持っていけなかった過去があり、これ以上事件を「迷宮入り」させたくはなかった
そこで、松本が槍玉に上がるのだが、その行動は「松本が違法な取り調べを告訴する」という状況に行き着いてしまう
それと同時に、佳代に何かを感じた濱中が執拗に迫るという展開があり、それがおかしな関係へと繋がっていくのである
本作は、かなり多くのものが詰め込まれていて、結局のところ何にフォーカスしたかったのかわからない作品になっていた
100歳の利用者殺人事件が太平洋戦争時の731部隊による人体実験と繋がっているように見えて、全く関係がなかったりするし、その取材をする池田(福地桃子)は犯人らしき人物に辿り着くものの、「これが正解」と言われても釈然としない部分は多い
それは、完全に外部から侵入が困難な施設に入り、アラームを鳴らすことなく機械を止めることが彼らにできるのかというところである
5人で向かえば目立つし、服装も目視しやすい
延命治療や介護に反対の立場だとしても、その思想に若者が陥って行動するのかも謎だと思う
なので、それっぽい仄めかしに過ぎず、真犯人に辿りつかないのに、捜査を担当する刑事は「過去に囚われてやぐされているだけ」だし、「捜査対象者と2人でボートに乗って手錠プレイ」に興じたりしている
このあたりのまとまりの無さが不思議で、久しぶりに何を観たのかわからない、という感覚を持ってしまった
いずれにせよ、何を期待しても足りない内容で、男女関係のもつれとしても中途半端な描写で終わっている
過去との因果もなく偶然で、一番陳腐に思える動機で仄めかすだけというのも無茶だと思う
ミステリーとして、どうやって老人を殺したのかというものが解明されていない以上、どこにも着地していないと考えるのが妥当なのではないだろうか
欲望の湖に囲まれること?間違い道に落ち込む
映画の名前は湖の女たちだが、表す意味がわからない。残念😢確かに湖の特徴は川の様な囲まれたり、海の様な限界を見つけないことだ。
女の役は4名5名ぐらいの印象かな、かよは青少年の頃から愛されていなかったから、今の現実にも欲望を抑え過ぎるのでこの様な愛を身につけてなったと思った。記者は正義感がある人なのに、最後に真実に近寄るために落ちてしまった。そして満州を見た老人も、人性の残酷な一面を見たから幸せがなくなり、世界の本物の美しさを見つけなくなった。後は犯人に疑われた松本も加害者より被害者のイメージが多く感じた。そして、あの仮笑の少女もあの時の加害者の様な人になったかな。女たちの性格は様々だが、それらの関連性は探せない。
刑事たちなぜ偏執に間違いことをやり続けるのか?カメラを見ずに間違いを認めない。だから、真実に近づかないだろうか?そして、731部隊の例で言えば、罪を認めずに違う道を走り続けること?意味不明な所いっぱいある。言いたいことが散らかって繋がないのは評価が良くない原因だと思った。
しかし、世界はそもそも美しくて、悪い人の人性によって世界が複雑になると考える。
たくさん問題があって、監督さんに聴きたいと思って昨年の映画祭見に行かなかったことで本当に残念だった😢
西湖畔のサイコパスたち
端的に言って、意味が分からなかった。
濱中と佳代の関係はドSとドMのそれでしかなく、濱中がどこでM性を確信したかも不明。
徹底的に濱中が気持ち悪いし、湖畔の砂利に倒れ込んで慟哭する伊佐美も異常。
強引な取り調べが問題になってるのにスーパーで張り付き、自ら手帳を出すとか炎上じゃ済まんよ。
池田も、あの程度の根拠で家にまで突撃するのは阿呆。
薬害事件と介護施設の事件に関連性も感じないし、どこに焦点が当たってるかがハッキリせず。
カットの繋ぎも最悪で、回想入りも分かりづらい。
車から降りた濱中が次の場面で運転してたり、濱中の投石を無視してた佳代が次の場面で松本と路上で会ったり…
編集で削ったせいなのだろうが、これでOKなのか。
事故をどう処理したかでも印象が変わるのに、そこはカット。
薬害事件関係は基本台詞のみの描写で不鮮明なのに、レベルの高過ぎる性癖描写は丹念。
佳代の父や濱中の妻子の必要性も感じないのだけど、どちらも一人暮らしではダメなの?
恐らく服部の孫たちが犯人でいいのだろうが、肉親の勤め先以外で機器や勤務体制知りようもないでしょ。
ミステリでは絶対ないし、人間ドラマとも呼べないし、撮ってる人や演者は理解してるのだろうか。
まとまりと繋がりがない
介護殺人とほの暗い男女関係が数奇な交わりで繋がって…?!的な展開かと思ったら別に何の関係もなかった。
何か被害者の身元が面倒な立場のせいで国を巻き込む大事件のように思えたが別にそうでもないかもみたいなサスペンスの横で、変態と変態がくっついて離れただけの話で、特に何も複雑怪奇でもなく問題も解決せず全員何がしたかったのか分からないまま終わってしまった。
耽美な雰囲気だけ味わいたいなら美味しく頂けるかもしれんがサスペンスを添えるな。
もしくはサスペンスにSM耽美を添えるな。
味分からんくなるわ。
松本さんが折れずに強かであり続けたのが嬉しかったです。
私はやってない!聴いてない!のシーンでガッツポーズしちゃうわよね。星おまけしちゃう。
所轄署無能すぎないか?
原作未読です。
大疑獄事件ともいえる隠蔽された薬害事件と施設におられた百歳の老人の不審死を絡めテーマにして雰囲気で押しきろうとした映画。
俳優たちの演技は極上で、松本まりかの被虐性をそそる演技、対になる福士蒼汰も剥き出しになる本性を見せる役の振り幅は新境地と言っていい。が、肝心の設定が残念過ぎる。
薬害事件の元凶が戦前の731部隊に求めるのは、無理に無理を重ね過ぎである。令和の今に731部隊って何年経っているんだよって突っ込みそうになりました。
その不審死した被害者が731部隊関係者でその妻が三田佳子。その731が活動した中国東北部の現地に駐在して行ったということは年齢は90以上くらいのはずで若すぎないかと違和感を持った。
そのうえ福士蒼汰の所属先の署が無能すぎて許容範囲を越えます。
ここには鑑識がいないのか。指紋や録画をチェックして物的証拠を上げようしない。目立つのは取り調べで怒鳴るだけであまりにも前時代的過ぎる取り調べを繰り返し被疑者に訴えられる始末。
一番興ざめだったのは介護施設経験者として知っているが、これくらいの施設なら至るところにカメラが配置されているはずでそれをチェックしなかったのか、見たら一発で事件解決です。
評価として星3つ、つけましたが見るべきものは俳優の演技だけでした。
様々な社会問題を提起した奥が深く、かなり見応えのある作品
原作未読。謎は多いけど、時間を忘れてしまうほど見応えのある作品と感じました。
この映画は「楽園」と同じように事件を解決していく物語ではなく、事件を捜査していく上で浮かび上がる社会問題を提起することを根本に置いているのだと思います。
個人的な感想なので、正確ではないかもしれませんが、具体的に感じた社会問題を列挙します。
①警察による自白強要・SM支配
②薬害問題の隠ぺい
③障害者の生産性のなさの指摘
④高齢労働者の重大な過失の発生
①と②は映画を観れば分かると思います。
③は劇中の週刊誌の中で指摘されますが、障害者だけではなく、高齢者も生産性がなくなりますので、今回の老人死亡と絡めているのだと思います。
この映画の事件で、2人目の死亡した女性被害者はなぜか誰なのか明らかにされません。
ここがポイントなのでしょう。つまり、薬害問題は死亡事件に関係ないのだと思いました。
おそらく、女性記者が怪しいと感じた女子中学生の孫と一緒に住んでいる高齢の女性介護士が犯人の可能性が高いです。この介護士は孫と電話でやりとりしている時に、孫から日にちを間違えてぼけているのではと話します。
このことから、女性介護士の重大な過失による医療ミス(故意に人工呼吸器を外したのではない)と感じました。それで2人目の被害者の氏名が明らかにされないのであれば、整合性がつきます。これが④に該当します。
正確な感想ではないかもしれませんが、「楽園」と同じように事件解決ではなく、社会問題の提起を主眼としている映画と考えれば、多角的な考察ができ、面白い映画だと思います。
松本まりかがめっちゃエロい
湖畔に建つ介護施設で、100歳の老人生命維持装置が外れ亡くなった。殺人事件として捜査が進められ、担当する西湖署の若手刑事・濱中圭介とベテラン刑事・伊佐美佑は、施設関係者の中から無理矢理容疑者を挙げて、執拗に取り調べを行ない自白の強要まで行った。圭介は捜査で出会った介護士・豊田佳代に対して支配欲を抱くようになり、性的奴隷の対象とした。そして、事件を取材する週刊誌の記者・池田由季は、署が隠蔽してきた薬害事件が今回の殺人事件に関係していることを突き止めたが・・・さて犯人は?という話。
まず、刑事があんなクソみたいな恫喝、自白の強要などの取り調べして良いの?
そして731部隊の事と薬害被害を絡めるのはわかるが、裏事情が掴めた記者は何もしないの?
防犯カメラに中学生は映ってなかったのは伊佐美がウソをついてるのか?
濱中は佳代を最終的にどうしたかったのだろうか?
最初のシーン、佳代が湖畔で自慰するのが後に続くのはわかるが、父親からDV受けてたのが原因なの?
などなど、わからない事だらけ。
真犯人は誰?
なんかモヤモヤしたが、福士蒼汰や浅野忠信のクソ刑事ぶりや佳代役松本まりかのエロい表情など素晴らしかった。
三田佳子の若い時を演じた穂志もえかが色気があって美しかった。
論点が多すぎ何も回収されない作品
松本まりかが主演なので観たいと思い鑑賞しました。
100歳の老人が介護施設で殺害(かどうかも不明)され
たことを軸に物語が展開するかと思いきや、
いろいろと話が分岐していきます。
松本まりか演じる佳代の性癖。
福士蒼汰演じる濱中も同様に。
このあたりは『正欲』を思い出してしまう描写でした。
濱中と伊佐美(浅野忠信)の激しい審問
vs容疑者松本(財前直見)。
容疑者になったのも強引に。
松本は警察に絶望し自殺未遂をするまでに。
追って松本はリベンジします。
そした記者池田(福地桃子)vs国家権力。
冒頭の事件が実は第二次世界大戦下の日本軍による
人体実験とつながっていることを突き止めたがゆえに
押しつぶされてしまう。
同様のことで、かつて伊佐美もつぶされていたという
こともわかるんですね。
そして池田vs 服部の娘。
この娘が100歳老人殺人の犯人ではないかと池田は考えており、
というのも、対戦中の日本軍の凶行に類似しているから・・・なのですが
これも闇の中。
他にもあったかもしれませんが、だいたいこんな線が描き出されていき
回収されていかないので、???って感じなんです。
長尺の割には残尿感がすごくある、そして映画的興趣も感じられる余韻もないという
なかなかに手強い作品でした。
松本まりかがもっと体当たりで演技していたら、見方も変わったかもしれませんが
ちょっと風呂敷を広げすぎな感は否めませんでしたね。
これを観て何を感じるか、そこから何を得るか次第で評価も変わろうかと思います。
私はあまり得られるものはなかったです。
湖でナニしてたん!?微妙に何処をどう広げて、あれを魅せたいのか迷走している
湖の湖畔道って行ったことある?
一周を自転車などで周れて綺麗だよ。特に夕方、良いよね。
でも、あちこちで確かに車が微妙な間隔で止まってて・・・
なんでこんな山道にとか、ずっと停車してる車が気になってたけど。
さてナニをしているのやら。
今日はそんな「湖の女たち」を観ましたよ。
兎に角、介護師役-松本まりかさん、刑事役-福士蒼汰さん お二人の
怪しいいぃぃド変態振りな愛憎劇が観れますね。
もうね、綺麗な湖畔沿いで車止めてナニにしてんねん。おめ-らよ~。
絶対声上がりそう。
かつ、関西弁に成り切れんセリフが飛び交ってて
イントネ-ションが基本可笑し過ぎるやろ。そう思う。
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・介護養護施設 もみじ園での事件。ここで呼吸器外されて老人が死亡するのよ。
他殺か、自殺か。人工呼吸器のアラ-ムが鳴ってたか、無かったか。そこが争点なんだが 決して終始裁判の話でもない。
疑われる介護師。最後まで自分は遣ってないと主張し続ける。
介護師の言う事は 老人は聞かないが、看護師の言う事は聞く。この葛藤は良く分かったかな。そこは良かった。
・状況から担当介護師だと決めつけ、自白に持ち込もうとする 刑事二人。
見ていて コレはアカンやろ!!の自白強要。
湖畔の刑事アフォ丸出しやないけ。もうちょっとマシな描き方無いのかな。そう思う。現実乖離してるから胡散臭く見えてくるな。
・血液製剤認証疑惑とか、旧日本軍の満州人体実験やってた731部隊長 の話など実際の話をボカシ変えて入れて来てるが殆ど本事件に直接掠りもしない。
背景設定で捉えるならシッカリ入れて欲しいけどね。
・結局? 怪しい映像がネットで出て。学生犯行説で終わる気なの?
それって問題でしょ。調べれば良い訳で。それもしないし。
老人は亡くなれば良い?その行動定義の真意も正せていないと思う。
モヤモヤ感が爆発寸前。老人とはいえ人の命をなんだと思ってテーマ入れてるのさ。そう思うよ。
・結局、怪しい女と 先輩への抗議が煮え切らんダメダメ刑事との
アフォアフォ場面だけが時間結構割かれてて。
この纏まりの悪さ、何やネンと・・・この時間返せと思うわね。
折角、松本まりかさんが体当たりで脱いでたのに。。。。
あんな投げた演出ありきでは可哀想ですよ。
そりゃ女優業このままで良いのかって思いますよね。
湖の事件なら、他に旅行鞄に老いた母の死体を入れて
港に沈めた人の事件有ったでしょ。
そう言う事件展開を膨らませて問題提起とかの方が良かったと思うのだけどな。
ちょっと今作の展開は変な方向に迷走してて残念でしたね。
興味ある方は
劇場へ。
福士蒼汰さんが素敵でした、、、
見たことのないひんやりと美しい福士蒼汰さんでした!!!自然な演技にすっと作品に引き込まれて行きました。
抱え込んだ暗いモノは身近な弱者へと向かって行く。現実を抱えきれなった時に現れる自分。たまたま相手も同じ様で、引き合うものがあれば圭介と佳代の様な関係になってしまうのだろうか、、、。絶望的な関係のようで、、最後は湖が全てを受け止めてくれる。ラストのシーンのそれぞれの湖を見つめる表情には泣かされました。
激しい旋律の劇中の音楽と穏やかな湖の対比も素晴らしい。人間について考えさせられます。
福士蒼汰さんとまりかさんのそれぞれが自分の手で自分を癒やすシーンは必要だったのだろうか。。そこだけ少し理解し難いかも。特に福士蒼汰さんのあの場面は無くても…と思いました。表情すごく素敵でしたけどね!!!!
深い映画でとても良かったです。
規律と歪み
天職を見つけたはずなのに・・・
不器用な二人が出逢えたはずなのに・・・
愛に生きたいだけなのに・・・
四周を閉ざされた澄んだ水達は濁ってゆく・・・
俳優さんのネガティブ発言が気になって・・・
いやいやいやいや、まてまてまて!?
「怒り」の名演技の嵐を思い出しましたよ!!
ホント!!!
☆5です!!!
何も終わらない
主人公2人の澱んだ恋愛感情?を語るのかと思いきや殺人事件や昔の薬害事件も絡み相関図が広がりブレ始める。そのため2人を丁寧に描かず不思議なSM的なやり取りのみを観せられ結果的に歪な主従関係を築かれる。そして最後のボートでの2人の会話もなんだか不可解な展開を見せられた。
澄み切ったものに憧れた者たちもいつしかその心を何処かに忘れてしまい澱んだ心を薄暗闇の湖の水面の様になってしまうことを反映してるのだろうか。
ただ観てるものとして感情移入しづらいし、物語として誰も救われないし何も終わらない。
抑えられないムラムラな欲望。
湖近くに建つ介護施設にて100歳の老人が亡くなる事件が起こる、その施設で働く看護士と介護士とその事件を捜査する刑事達の話。
人工呼吸器を故意に停められ亡くなった老人、殺人事件と断定され刑事達の捜査が看護士、看護士に向くが…、その亡くなった時間に湖のほとりでアレをしてたと言えない豊田佳代と、その佳代にムラっとしちゃった濱中刑事のストーリー。
ごめんなさい!もう始まって早々に殺人事件どうこうでなく車内で始まる松本まりかのエロ描写を撮りたい監督のフェチ的な部分を感じてしまって(笑)
介護施設での事件、過去の50人近く亡くなってる事件を絡ませてるけど、結局まりかのエロ描写撮りたいんでしょ!しかも変態的に!と思ってしまった私。
上映時間140分ちょっとと長尺使うなら事件をハッキリさせるか、まりかの乳ぐらいは見たかった!もう1度書くが事件の解決より乳希望!(笑)
とりあえず本作、まりかのエロ描写があるから観れたけど、事件オンリーの話だったらちょっとキツかったかも!刑事達の取り調べはかなり違和感を感じたけどストーリー的にあんな感じだったんですね。
浅野忠信演じた刑事がかなりブラックだったけど彼のキャラは何か笑えたし、訴えられてるのになぜ余裕かます?福士蒼汰の蒼汰は作品とはいえどうだったのと気になるし、松本まりかさんの目、口、濡れ髪で出せる色気は凄いと思った。
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