マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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相変わらずの衝撃とカタルシス
瞬間風速を更新しながら爆走し続けた前作と違い、今作はフュリオサの半生を描く上でストーリー重視であることは明白。だがやがて我々が脳天かち割られるほどの衝撃で気づくのは、そういった比較すら無意味だということだ。前作の成功がなければ本作は存在しないし、本作というストーリーの発端がなければ前作は生まれえない。つまり互いが爆発的なエンジンとなって支え合う間柄と言える。さらに本作は各章が唯一無二の舞台、展開、ヴィークル、轟音、炎、オイル臭さ、オレンジ色の砂塵にまみれた体感的アクションを提示して観客を熱狂の渦へ叩き落とす。その計り知れなさ。容赦のなさ。つくづくミラーのバイタリティは怪物の域を超えている。そして何より刻々と凄みを増すアニャ・テイラー=ジョイの寡黙なれど執念たぎる表情は至高の極みだ。観た後すぐデスロードを見たくなる、その後またすぐフュリオサを観たくなる。飽くことなき無限ループの始まりである。
前作に続く怪作!快作!
前作に続く怪作、快作でした。
どうしても前作と比較した、感想となってしまう。
前作よりもストーリー性があったが
ぶち上がるところは少なかったかなという印象。
ただ良いところは全く変わっておらず
最高の物を見てしまったなという後味だけが残る。
設定や画はぶっ飛んでおり、台詞も多くないが違和感なく見続けられるのは俳優の演技力があってこそなんだろうな。
また、ちゃんと俳優さんの顔をうつしており
日本映画でよくある、とりあえずキレイな映像を流している状態になってない。
これからも素晴らしい映画を撮ってほしいですね!
構成に難あり
まあアクションシーンとかは面白いんだわ
物語もまあ裏切りまた裏切りの三国志みたいなもんで、頑張って作ったのはわかる
演技も演出も編集も悪くない
でも構造がなあ。。。
というのもこの手の映画を観に行くのは当然「アクションシーンですっきりしたい」からじゃん。でもアクションのピークは第二幕終盤(恋人との逃避行)であって、第三幕に入るととにかくもったらもったら説教が続く。
ほんでラストまで説教が続き善悪のわかり合えない対話で映画エンドw なんというか、バイデン支持者とトランプ支持者の罵り合いを見せられた気分。いやそういうのが見たいわけじゃないんだがw
せっかくimaxで観たのに、imaxの意味がほぼ無くて泣いたwww
マトリックスが説教臭くなってコンテンツ死したのと同じ腐臭が漂ってる
これ観るくらいなら前作をプライムビデオとかでリピート再生したほうがいいぞ
マッド復活も続編には厳しいか
かなり久しぶりのマッドマックス。前作怒りのデスロード以来かなり久しぶりなのでうろ覚えでしたが、正直復習しなくても大丈夫でした。フュリオサによる母殺しのディメンタスへの復讐がメイン。少女時代のフュリオサから描かれておりかなり中盤まではディメンタス支配の場面。成人になるまで姿を隠し、男として物質搬送係へ。ディメンタスも支配力を上げており幾度か乱戦があり、フュリオサの復讐劇は終わるのか。
内容的には見てられないレベルではないが、フュリオサのなんなく行動できるある意味主人公補正は感じました。ディメンタスにいたってはほぼソーですね。性格は悪党感ありますが外見がソーなのでやはり前キャラの余韻が悪影響しちゃってますね。
もの足りない
「怒りのデスロード」で強いインパクトを残した女戦士フュリオサの半生を描いた前日譚。
「怒りのデスロード」が傑作過ぎたので、あまり期待しないように心を落ち着かせて観に行ったけど、オープニングから強烈なアクションが押し寄せ、期待値は高まるばかり。
だったけど、最後がイマイチ盛り上がりに欠けてしまって印象悪い…
終わりよければすべてよしという言葉もあるように、やっぱしラストは大事ですわ(^_^;)
あとは、アニヤ・テイラー=ジョイの顔があんまし好きになれない…
あれがシャーリーズ・セロンの若き日を演じるのは無理があるような…
フュリオサが美しすぎるがVFXが…
前作、マッドマックス怒りのデス・ロードはこの10年で最高の映画の1つだと思っています。初めのシーンからラストまでずっと面白い奇跡の映画だと。
期待を込めて、封切り早々に映画館で鑑賞。
結果は期待し過ぎたのかちょっと残念でした。
一番はVFXがチープに感じたことです。
明らかに人物が背景から浮いていたり、本物じゃない、実在しない感が強くて世界観に集中できませんでした。
フュリオサの美しさは最高でしたが、美しすぎて彼女に見とれてしまうのもどうなのかなと思いました。
愛すべきサーガ。愛すべきシリーズ。
昨夜IMAXで観てきた。
やはりこの世界感を守るためにはジョージミラーが必要なのだ。間違ってもマーベルやスターウォーズのようにディズニーに売り渡してはいけないシリーズなのだと強く実感したのが本音である。老いてなお期待を裏切らない監督に尊敬の念を禁じ得ない優れた作品だ。
今作は暴虐の限りを尽くすバイカー軍団に肉親や相棒を殺された主人公の復讐劇に加え、ところどころにマッドマックス一作目のオマージュも見られ監督の遊び心が嬉しかった。
前作と比べパワーが落ちたという声も散見されるが、そこは監督も承知の上での事だろう。
ジョージミラーにとって「フュリオサ」はスピンオフでありサーガの一つであって、シリーズの集大成は間違いなく「怒りのデスロード」のはずだからだ。
今作でフュリオサの辿る辛酸な過去と前作に至る数多の設定を補足し「怒りのデスロード」のマックス登場により激情の全てを解き放つ。今作を観ることにより前作のカタルシスが一気に倍増することになるのだ。
監督の狙いはおそらくそこにあるのだろう。
全ては9年前の「前作」に繋がるのだ。
ロックのライブのようにテンポよく、時間の経過を感じさせない完成度の高い作品
尺は長いのだけれど、それを感じさせません。
怒りのデスロード同様、秩序を失った人間の狂気がド迫力の映像から迫ってきて、観ているこちら側もかなりテンションがあがります。
結局、人間の争いの種は資源に尽きるんだなと改めて感じました。日本がかつて帝国主義に走ったのも資源の確保に他ならず、人の諍いは持たざるものと持てるものの競合いなんですね。
キリスト教の知識があればもっともっと楽しめる作品だと感じます。
皮肉にも惜しみなく与える神は惜しみなく奪う人間をつくったとはなんとも物悲しい。
前作よりノンストップではないが…
それでもカーチェイスに添えられた程度の話に納め派手なアクションに徹した展開はさすが。フュリオサの不屈の精神が子供時代からばっちり。
今回もこんなど迫力ならドルビーアトモスで見れば良かった…。
疲れた。
圧倒的なスピード感とアクション。最期はぐったりしました。前作は、最期、スカッとしたけど、今回は先が観えているので、それはなし。ただ、他の同類作を完全に引き離す力量は、さすがというしかない。本国では興行不振らしく残念です。まだまだ続きが観たいのに、、。
ミラー屋の伝統芸能健在!!
IMAX、2D字幕版で視聴。
映画冒頭で悪党どもがフュリオサを攫って逃走するシーンからすでに「よっ、ミラー屋!待ってました!」と叫びたくなります。
悪党が駆るバイクのエンジンが吐き出す爆裂音を聞いているだけで気分が高揚します。
悪党どもをじりじりと追い詰めるフュリオサの母がカッコいい!ライフルで一人また一人と仕留めていき・・・。
とまあ、以降とことんマッドマックスな世界観が展開されていきます。
これまでのマッドマックスシリーズが好きな方であれば、間違いなく今作も満足していただけると思います。
私も前作を劇場鑑賞後は、「俺もウォーボーイズの一員になりたい!」などと一時的に思考が最大に狂った身であり、今作でも大いに「マッドマックス」を堪能することができましたが、マッドマックス好きであるがゆえに、敢えて厳しいことを言わせてもらいますと、
「想像通りの出来ではあったものの、想像以上とまでは行かなかった。」
基本的にどのマッドマックスも「人々を苦しめる暴君を、ダークヒーローがド派手に成敗する」話であり、アクションシーンも前作とテイストはほぼ同じだし、前作の前日譚でもあるため、ある程度結末が予測できてしまい、常に自分の想定の範囲内で物語が展開されていくという感覚でした。
というわけで、前作を5点満点とするなら、今作は4.5点といったところでしょうか。
しかし今作、サーガと銘打たれておりますので、今後、更なる快作を世に生み出していただけるよう、ミラー監督の益々のご健勝を祈念いたしております。
最高にヒャッハーな2時間半
失踪しながらのバトルシーンは、ピタゴラスイッチ的に細部まで計算し尽くされ、キャラクターの一人ひとりが、はしのほうでもサボることなくヒャッハーしていて最高にテンション上がる。
音楽もクラシックなスペクタクル映画のようで、音割れしてるかのように大袈裟でスケールがデカいし、ディメンタスのバイクからも察するに、『ベン・ハー』あたりのオマージュなのかな。
2時間半近くある長尺だけど、全く飽きる事なく、ずっと面白い。
また今作もモノクロバージョンでも観てみたい。
イモータン・ジョーのビジュアルをadorableと表現するのは面白いのだけど、なにぶん発音がオージーすぎて、ところどころ何言ってるか、字幕なしでは分からなかった。
ショーシャンクの空に
本作は物理や化学の法則を無視した壮大なアクションが魅力です。
G.ミラーは、
観客を、驚かせるか、喜ばせるか、の二者択一、
どちらかしかなく、
本作もその例に漏れません。
暗証番号やハイオク燃料の設定には驚かされますが、
それもまた映画のユーモアの一部です。
三次元の物理法則を無視しながらも、
映画の内在するルールを厳格に守る姿勢が際立っています。
言葉で語るよりも、
体験することに価値がある映画ですが、
ひとつだけ注目したいのは、
〈Redemption(贖罪)〉というテーマです。
前作のラスト、フュリオサのセリフ、
マックスに対して〈Redemption〉と話す。
映画館の字幕では「生まれ変わる」、
テレビ版では「過去の清算」と訳されていました。
日本語訳の難しさが伺えますが、
本作のタイトルがフュリオサである以上、
この〈Redemption〉こそが物語の核心であると考えられます。
フュリオサが何度も逃亡を図り、
彼女たちを連れて逃げようとするもイモータン・ジョーに捕まる、
その繰り返しの中で何が起きたのか。
フュリオサの覚醒やジョーの逆襲?
などを描かないと、〈Redemption〉というテーマに真に迫ることはできないでしょう。
ちなみに、『ショーシャンクの空に』は原題が『The Shawshank Redemption』であり、〈Redemption〉というテーマがいかに重い意味を持つかを示しています。
このシリーズにおいても、
このテーマがどのように展開されるかに期待が寄せられます。
しらんけど
復習の先にあるもの
主人公は拐われ、母親は張り付けにされて殺害されてしまう。主人公は復讐の為にのみ生きてゆく。最後は復讐を果たすが、何かを得ることはあるのだろうか。戦闘シーンは迫力満点でとても良かった。エンディングで主人公は囚われた女性達を救えたのだろうか?
オーストラリアで繰り広げられるアクションに心酔!
オーストラリアの地図が出てきて、そのロケ地がすぐにわかりました。藤井風の楽曲の「花」のプロモーションビデオのロケ地も確かオーストラリアだったと思いますが、そのことを思い出してめちゃくちゃ親近感が湧きました。この作品は誰もが言うように頭を空っぽにしてみるに相応しい傑作だと思います。ストーリーは若干暗めのラストを迎えるために、スッキリ感はありませんが、オーストラリアの大地駆け巡るアクション(想像をはるかに超えたカーチェイスは絶品です)は全てを吹き飛ばして、潤沢な満足感に襲われてしまいました。少女フュリオサが、知らぬ間に大人のフュリオサに成長していくプロセスが全くわからない見事な展開にも唸りました。それにしても 少女フュリオサの可愛さ可憐さは格別の輝きを放っていました。ストーリーは、愛する母親を目の前で磔にされ、残酷な死に方を見なければならなかった少女の中に湧き上がった憤怒の感情を、ディメンタス将軍に対していかに晴らしていくかがメインでした。その復讐を果たすまでの彼女の思い、彼女の鍛錬(並外れた最強の戦士になります)を思うと涙が禁じ得ません。ラストに彼女の中にあった恨みの感情が100%晴れたかわかりませんが、サイコパスのような徹底した復讐方法は、酷いけれども不思議な達成感を与えてくれました。
追記 私たちは何万回も生まれ変わってきていますが、戦争の時代の生まれ変わり期間が如何に多いかということを想起させてくれる作品です。侵略して征服するという戦国時代のような流れは、残念ながら人間の性(サガ)の1つと言えるのでしょうね。
怒りのデスロードのプロローグ
何の前調べもせず、見に行ったが、前作 怒りのデスロードのプロローグなんですね。
冒頭から、あれっ!?何で?と思った時点でピンと来れば良かったのだが、続きと思い込んでるから、これは後から種明かしがあると思いながら見てたら…
後半でやっと気付いた。。
良い所で台詞が多いので、吹替で見て良かったとも思う。
始めから最後まで、バイクを中心にバイクアクションと、エンジン音が心地よいが…腹一杯で飽きてきた感もあり。。
ヒロインは、朝ドラのごとく、3人?成長し、変わる。
最初の子が、惹き付ける魅力があるね
個人的には、やはりマッドマックスはメル・ギブソンの映画だな。。
デスロードは、脇役のギターマンが何気に目立ってたけど、今回は、巨体な6輪タイヤが崖のような坂を登ったり、車を乗り越えたりするのは、アメリカだなぁ。。と
途中から、ん?今どうなってるんだっけ?と、置いてけぼりになり、見失い、集中力が抜けた。
あの始めの楽園は結局、あのままで守られたってこと??
マッドマックスシリーズの中では、メル・ギブソンからのファンとしては、個人的にはゴメンナサイ駄作かな。。
これはスピンオフドラマではない。シリーズは新たな秩序と家族の物語に発展するのではないか。
映画冒頭のタイトルでは「フュリオサ マッドマックス サーガ」と表記されている。サーガは叙事詩とか大河小説といった意味合いで、ある一族や家族の年代記を指すことが多い。映画でいうと「ゴッドファーザー」、「スター・ウォーズ」、「デューン」。初期3部作は家族を失った元警官マックスの物語だったが「怒りのデス・ロード」はマックスは脇役となりウェイストランドに新たな秩序ときずなを築こうとする人々の姿を描く。「怒りのデス・ロード」はアクション部分ももちろん良いがイモータン・ジョーの支配する砦の姿が素晴らしく面白かった。一種の宮廷社会であり、極端なまでに女性を搾取する生産構造。フュリオサは砦の異端児であり「怒りのデス・ロード」の最後でイモータン・ジョーを倒し主導権を手にする。
本作は、その前日譚であり、イモータン・ジョーほどの戦略性はないものの野心家であり暴力的なディメントス将軍を配することにより、フュリオサが砦にやってきた事情と彼女の復讐を描く。「ゴッドファーザー」に対する「ゴッドファーザーpart2」がそうだったように、登場人物の内面により入り込んだ描写が成されておりサーガとしての深み、広がりが感じられた。
最後の方でマックスのV8インターセプターも映っているし、フュリオサがイモータン・ジョーの妻たちを連れ出そうとするシーンも再撮影されている。きちんと前作に話が繋がっているわけだがフュリオサの物語はこれで終わりではないだろう。フュリオサはただのスピンオフの登場人物ではなくマックスからサーガを引き継いだ物語の主人公だからである。
次回作は「怒りのデス・ロード」以降の世界が描かれると思われる。そしてそこではフュリオサが創り出す新世界秩序と、彼女を中心とした疑似家族ともいうべき人々との絆が描かれるのだと思う。恐らくはその中にはマックスと、本作には登場しなかったフュリオサの父親が入ってくるのではないか。次回作が本当の大団円。サーガが完結するはずである。ジョージ・ミラーはなんとかあと1作頑張ってほしい。
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