ケアを紡いで

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ケアを紡いで

解説

27歳でがんを患った看護師の女性の日々の営みを記録したドキュメンタリー。

ステージ4の舌がんの診断を受けた27歳の鈴木ゆずなさんは、看護師の仕事を休んで治療を続けている。やりたいことをリストに書き出して、家族や友人を招いて結婚披露パーティを開いたり、富士山に登ったりする中で、ゆずなさんは日々の気づきを言葉にしていく。医療制度と介護保険の狭間で経済的な助成制度がほとんどない15歳~30代の「AYA世代(Adolescent & Young Adult)」であるゆずなさんの生活は楽ではない。本作はゆずなさん自ら企画を手がけ、彼女が夫・翔太さんや友人たち、新たに出会ったNPO法人「地域で共に生きるナノ」の仲間たちとともに時を重ね、命と向きあい、日々の暮らしを紡いでいく姿を映し出す。

監督は「ただいま それぞれの居場所」などのドキュメンタリー作品で現代社会のさまざまなケアの営みと制度の在り方について描いてきた大宮浩一。

2022年製作/89分/G/日本
配給:東風
劇場公開日:2023年4月1日

スタッフ・キャスト

監督
企画
鈴木ゆずな
制作
片野仁志
大宮浩一
撮影
田中圭
編集
遠山慎二
整音
石垣哲
エンディング曲
古見健二
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(C)大宮映像製作所

映画レビュー

4.5特に20代から30代は観るべき、身近に教えてくれる人がいないから

2023年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

全世代、特に20代〜30代の方は観ておくべき作品だと思います。なんなら今その辺でやってるコナ○くんとマ○オの予告編の間にこの予告編を差し入れて、上映している映画館に誘導しても良いのでは、とさえ思ってしまいました。

なぜなら、20代や30代の方ががんを発症した時、身近に○○した方が良いよと教えてくれる先輩なんて、ほぼいないからです。

若い人のがんの進行が早い、とは聞いたことがありましたが、今回この作品でゆずなさん自身が身をもって証明して下さった。そんな貴重な作品でもあります。

観ていて何度も辛くなりました。だって、こんなに面白い夫婦早々おらんし。どう見ても結婚式のケーキワンカットデカすぎんだろ。2人ともかわいいかよ。

神様って残酷なことしかしないな、と改めて感じました。

本当に観るべき映画です。実際にがんにかかったらどうすれば良いかを教えてくれるので。
今後の自分のためにも、周りにいる誰かのためにも。

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BONNA

4.0生を紡いでいく、一本の糸

2023年4月12日
iPhoneアプリから投稿

ケアする側とケアされる側は一方通行ではない。
私たちはお互いを必要としている存在。
あらためて、そう実感させてくれる。

ガン患者だけではなく、性的マイノリティ、障がい者、さまざまな「当事者」は普遍的な課題を抱える存在ではない。一人ひとりの背景や事情、悩みは異なる。支援者の思い込みによる上からの支援は、時として暴力にもなりうる。

ケアする側も遅かれ早かれケアを必要とする時がくる。ケアという行為には共感だけでは足りない。当事者の傍に立つうえでの「想像力」も必要。
ありのままの自分を受け止め、人に頼る勇気を持つ。
今はただ祈るしかない、そういう時もある。
ゆずなさんからたくさんのことを教えてもらった。

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atsushi

3.0制度の狭間

2023年4月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

制度を使うとか、使わないとかの前に、制度があるとかさえも分からない、分かりにくいことがたくさんある。
使えるはずの制度もつかえず、苦しんでいる人もいるはず。
他人事だけど、余計なお世話!って怒られることも覚悟してでも、人と人が繋がりあっていける日本であればいいのに……と思う。

自分自身、狭間ではないけれど、ギリギリの所で制度がつかえず、なんなの?!と思ったことがあったから、同じような人には自分の経験話すようにしてる。
それが、今の自分にできるせめてもの繋がり……

お互い助け合っていけるといいのになぁ……とこの映画が教えてくれたように思う。

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yoccy
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