夏の終わりに願うこと

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夏の終わりに願うこと

解説

メキシコの新鋭リラ・アビレス監督が、離れて暮らす父と再会した少女の揺れ動く心をみずみずしく描き、世界各地の映画祭で注目を集めた人間ドラマ。

ある夏の1日。7歳の少女ソルは大好きな父トナの誕生日パーティに参加するため、母と一緒に祖父の家を訪れる。病気で療養中の父と久々に会えることを無邪気に喜ぶソルだったが、身体を休めていることを理由になかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安を募らせていく。ようやく父との再会を果たしたソルは、それまで抱えていた思いがあふれ、新たな感情を知ることになる。

主演は映画初出演のナイマ・センティエス。2023年・第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、エキュメニカル審査員賞を受賞。

2023年製作/95分/メキシコ・デンマーク・フランス合作
原題:Totem
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2024年8月9日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
製作
タティアナ・グラウリェラ
リラ・アビルス
ルイーズ・リオーズ
製作総指揮
サルマ・ハエック・ピノー
脚本
リラ・アビルス
撮影
ディエゴ・テノリオ
美術
ノエミ・ゴンサレス・マルティネス
衣装
ノラ・ソリス
ヒメナ・フェルナンデス
編集
オマル・グスマン
音楽
トマス・ベッカ
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受賞歴

第73回 ベルリン国際映画祭(2023年)

出品

コンペティション部門 出品作品
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(C)2023- LIMERENCIAFILMS S.A.P.I. DE C.V., LATERNA FILM, PALOMA PRODUCTIONS, ALPHAVIOLET PRODUCTION

映画レビュー

4.0 別れの時

2023年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大切な人を不治の病で亡くした経験がある人ならとても心に響くと思う。
少しずつお別れの時を覚悟をして心の準備をするんだけど、そんなに割り切れるものじゃない。
たぶん劇場にいた人たちもその場に自分がいるような気持ちで見ていたと思う。
ラストのソルのあの表情がグッとくる。

配給が決まったそうですが、ぜひアヴィルス監督の第一作目も公開記念で上映して欲しいです。
一般公開されたらまた観に行きます。

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m m

2.0情報取得はほどほどに

2023年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

観る前に公式ガイドブックの作品解説を読んだが、これがまずかった…
本作は父親トナの誕生日パーティに参加した7歳の娘ソルが、それが末期ガンに侵された父の最後のパーティとなることを知るという顛末を、様々な人間模様を交えて描いている。要はそれが全部解説に書かれており、いざ観たら解説以上の出来事が起こらないまま終わってしまったからだ。
そのせいかソルの親族の複雑な人間模様に関心が持てず、終始蛇足に感じてしまった。家計を圧迫する治療費の問題や、傍目は円満な姉妹でもその実は…という描写はある意味で現実的ともいえるが、トナの死後もあの関係は改善せぬままなのかな…という後味の悪さだけが。
唯一良かったのは、ラストでの全てを悟ったかのようなソルの表情。化粧していたとはいえ、7歳とは思えないほどの色気を醸し出していてドキッとしてしまった。ただ、あの表情を観るために94分も我慢しなければならないのは酷。監督は実娘にこの作品を捧げているが、娘はこれを捧げられても困るんじゃ…と余計な詮索をせずにいられず。

ガイドブックを先に見てしまった自分が悪いのだが、かといって詳しく解説が載ってなくても、この作品を観ようと思ったかは分からない。情報取得はほどほどに、情報解禁は出し過ぎず隠し過ぎずでお願いしたいもの。

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