「2年連続でゴジラ新作を鑑賞できる喜び」ゴジラ×コング 新たなる帝国 悶さんの映画レビュー(感想・評価)

4.52年連続でゴジラ新作を鑑賞できる喜び

2024年5月19日
PCから投稿

【鑑賞のきっかけ】
昨年11月に公開された日本製ゴジラ最新作「ゴジラ-1.0」を劇場鑑賞。
以後、ほとんど劇場鑑賞していなかったのですが、長年の怪獣映画好きとしては、本作品は、絶対に劇場鑑賞すべき、と。

【率直な感想】
<迫力満点の特殊効果が満載>
正直なところ、予想以上の出来映えの作品と感じました。
「ゴジラ-1.0」の特殊効果も良いですが、こちらはさすがハリウッドらしく、特殊効果のシーンが満載でした。
公開のかなり前に、アダム・ウィンガード監督は、今回は怪獣バトルを沢山盛り込むので、お楽しみにと語っていたのを思い出しました。
そのくらい、怪獣バトルが頻繁に描写され、それぞれが、迫力満点。

<2年連続新作を観られる喜び>
2023年11月の「ゴジラ-1.0」に引き続き、2024年に入って、再び、ゴジラの新作である本作品を鑑賞。
かつては、ゴジラ映画が毎年作られていたことがあったのですが、それは遙かな昔のこと。
この令和の時代に入って、2年連続して、ゴジラの新作を観られる日が来るとは想像していませんでした。
しかも。
「ゴジラ-1.0」は、1954年制作の初代ゴジラを踏襲した「怖いゴジラ」。
それに対し、本作品は、その後作られた続編で、敵怪獣を次々と倒していく「地球の守り神のようなゴジラ」。
姿形は同じでも、全く違う「ゴジラ」。
こんな違いを楽しめるキャラクターは、なかなか存在しないのではないでしょうか。

<昭和のシリーズを思い出しながら>
昭和の時代に作られたゴジラ映画を何度も観ている自分としては、随所に、それらの作品を想起させるシーンがあって、その点でも楽しむことができました。
実際、アダム・ウィンガード監督は、昭和のゴジラシリーズが好きと語っていて、大いにうなずける作品となっていました。

<変わっているけど、初めてではない>
ゴジラと言えば。
海から現れ、最後は海に帰っていく。というのが定番だけど。
今回は、海に帰らない。
だけど、思い返せば、2016年の「シン・ゴジラ」も海に帰りませんでした。
ただ、今回は、ちょっとユーモラスですが。

そして、ポスターにもなっている「走るゴジラ」。
私もそうでしたが、とっても違和感があります。
でも、これにも前例が。
1998年のローランド・エメリッヒ監督の「GODZZILA」は、ニューヨークのビル街を疾走していました。

【全体評価】
本作品は、「ゴジラ-1.0」と異なり、子どもに戻った気分で、鑑賞していました。
理屈抜きで映画を楽しむという時間を久々に過ごすことができたかな、と。
モンスターバースの今後にも期待しつつ。

悶