キャラクター

劇場公開日:

解説

菅田将暉と本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseの共演によるダークエンタテインメント。「20世紀少年」など数多くの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志によるオリジナル脚本を、「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡監督のメガホンにより映画化。漫画家として売れることを夢見て、アシスタント生活を送る山城圭吾。ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまった山城は、警察の取り調べに「犯人の顔は見ていない」と嘘をつき、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34」を描き始める。お人好しな性格の山城に欠けていた本物の悪を描いた漫画は大ヒットし、山城は一躍売れっ子漫画家の道を歩んでいく。そんな中、「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生する。主人公・山城役を菅田、殺人鬼・両角役をFukaseがそれぞれ演じる。

2021年製作/125分/PG12/日本
配給:東宝
劇場公開日:2021年6月11日

スタッフ・キャスト

監督
原案
長崎尚志
脚本
長崎尚志
川原杏奈
永井聡
製作
石原隆
松岡宏泰
企画
川村元気
プロデュース
村瀬健
プロデューサー
唯野友歩
劇中漫画
江野スミ
古屋兎丸
劇中漫画編集
豊田夢太郎
撮影
近藤哲也
照明
溝口知
録音
石貝洋
美術
杉本亮
衣装
松川好伸
装飾
安藤千穂
スタイリスト
申谷弘美
ヘアメイク
荒木美穂
江口洋樹
VFXスーパーバイザー
須藤公平
音響効果
勝亦さくら
編集
二宮卓
音楽
小島裕規
音楽プロデューサー
北原京子
主題歌
ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)×Rin音 prod by Yaffle
助監督
藤江儀全
スクリプター
佐山優佳
キャスティングディレクター
元川益暢
ラインプロデューサー
鶴賀谷公彦
制作担当
金子堅太郎
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受賞歴

第45回 日本アカデミー賞(2022年)

ノミネート

新人俳優賞 Fukase
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(C)2021映画「キャラクター」製作委員会

映画レビュー

3.5この映画を観る我々観客も殺人を楽しんでいるかもしれない

2021年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

とにかくFukaseが良い。ナチュラルボーンサイコキラーっぽさがすごい。芝居経験がないからこそ、役を作らずにそのままの佇まいで人殺しを演じようとしたのが成功だったんだろうと思う。多分、本物のサイコキラーはあんな風に社会の中にしれっと溶け込んでいて、映画でよくあるように奇妙な雄叫びを上げたりとか、大げさなことはしないんだろうと思う。余談だけど、たまに神木隆之介に見える瞬間がなぜかあった。どこか似ている気がする。
Fukaseが演じた両角は殺人を楽しんでいる。それは異常なことだ。だが、だれの中にもその異常な感覚に通じるものは持っている。菅田将暉演じる漫画家は、それを開けられてしまい、漫画でそれを発揮するようになっていく。そして、そんな人物を描いたこの映画を観ている我々観客にも、それはある。だから、異常な殺人を犯す人物を安全な場所から観て楽しめるわけだ。でも、実際に犯行におよぶわけにもいかないので、こうして映画で発散する。おかげ今日も僕の周りは平和だ。

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杉本穂高

5.0マンガ家と殺人鬼の奇妙な人間模様を軸に、社会が動いていく異色なダーク・エンターテインメント。

2021年6月11日
PCから投稿

このところ、「鬼滅の刃」のメガヒットによって、ようやく「作者」に大きなスポットライトが当たるようになってきた風潮は非常に好ましいと感じています。
基本的に世の中ではベストセラーでも「本のタイトル」は知っていても、「書いた人」にまでは興味が向かない傾向があるものなのです。
そのため、まさに今のような状況下に相応しいのが本作だと言えます。
原案を「週刊ビッグコミックスピリッツ」の元編集長の長崎尚志が担当しているので、世の中の関心が高まっている「マンガ家」の実情が、非常にリアルに分かるようになっているのです。
そして、菅田将暉が演じるマンガ家と、バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseが演じる殺人鬼というキャスティングも良く、特に初演技のFukaseの佇まいが自然と奇妙な殺人鬼に見えるのです。
また、脇を固める小栗旬と高畑充希、中村獅童の存在感もあり、物語が散漫にならずに集中力が途切れません。
これは、永井聡監督の力量にも関係しているのでしょう。
永井聡監督というと、長編デビュー作「ジャッジ!」や「帝一の國」のようなコミカルな映画が合っていると思っていましたが、脚本が面白ければ本作のようなシリアス路線でもクオリティーの高い作品になることが分かりました。
このように、世の中の「タイミング」と多くの「才能」が面白いように合致したのが本作。
一見すると少し意外な形のラストシーンで終わりますが、これは「性格」や「行動」、つまり「キャラクター」を考えるとしっくりくるのではと思います。
始まりからラストまでの「化学反応の過程」が面白い体験型エンターテインメント作品なのです。

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細野真宏

4.5菅田将暉とFukaseの一騎打ち

2021年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

菅田将暉とFukaseの一騎打ち。「20世紀少年」など数多くの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志によるオリジナル脚本を、永井聡監督のメガホンで映画化。
オリジナル作品がいかにかけがえのないものであるか……。菅田とFukaseの一挙手一投足から目を離すことができないほど前のめりになって作品世界を楽しむことができる意欲作だ。
また、ふたりの個性を際立たせる小栗旬の存在感は特筆すべきである。中村獅童や高畑充希も好演を披露しているが、「風の谷のナウシカ」のアスベル役、「もののけ姫」のアシタカ役の声を担当したほか、「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオの日本語吹き替えを務めた松田洋治が非常に重要な役で出演している点も見逃せない。

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大塚史貴

4.0衝撃のサイコパス

2024年6月2日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

菅田将暉が出ているので、前情報なく観てみました。
サイコパス映画で、描写も鮮烈で観ていて疲労感がありましたが、話しのテンポも良く、何よりFukaseの演技に引き込まれました。
他にどんな映画に出ている役者さんかと思ったら、バンドのボーカリストと知って驚きました。
約1年半もの間、芝居のワークショップに通い、演技の勉強を重ねてきたとのこと。
先がどうなるのかハラハラしながら最後までみました。
Fukaseの演技をまた他の作品でも見てみたいと思う映画でした。

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wataridori76