七つの会議

劇場公開日:

七つの会議

解説

テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名企業犯罪小説を、野村萬斎主演で映画化。中堅メーカー・東京建電の営業一課で万年係長の八角民夫は、いわゆる「ぐうたら社員」。トップセールスマンで、八角の年下である課長の坂戸からは、そのなまけぶりを叱責され、営業部長・北川誠が進める結果主義の方針の下、部員たちが必死で働く中、八角はひょうひょうとした毎日を送っていた。そんなある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、坂戸に異動処分が下される。坂戸に代わって万年二番手に甘んじてきた原島が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。八角役を自身初のサラリーマン役となる萬斎が演じ、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、立川談春、北大路欣也といった池井戸ドラマ常連俳優が顔をそろえる。監督は「陸王」「下町ロケット」「半沢直樹」など、一連の池井戸ドラマの演出を手がけた福澤克雄。

2019年製作/119分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2019年2月1日

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(C)2019映画「七つの会議」製作委員会

映画レビュー

4.0野村萬斎と香川照之という異種格闘技戦を楽しむ

2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

テレビの連続ドラマで池井戸潤作品を楽しんでいる方々にどう映っただろうか。
これはまさしく、れっきとした映画作品といえる。
テレビでしか出来ないことは、映画にわざわざ持ち込む必要はない。
そんな気概を作り手たちから感じることが出来た。
普段は狂言の世界に生きる野村萬斎と、歌舞伎役者でも香川照之の静かな(静かでもないか、汗)対決を存分に満喫した。池井戸作品でおなじみのキャストがずらりと揃うなか、朝倉あきの存在感は新たな収穫といえるのではないだろうか。

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大塚史貴

4.0現代の滑稽劇

2019年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

野村萬斎はすごい。彼の芝居が1800円で観られるのは安すぎる。しかも片岡愛之助や香川照之の芝居まで堪能できる。役者の芝居を堪能するだけでお買い得感が半端ない。
数字の偽装というタイムリーな題材で、多くの人間が右往左往する姿は滑稽だ。狂言や歌舞伎や落語がずっと描いてきたような人間の滑稽さが溢れている。これは現代劇だが、どうして伝統芸能出身の役者をたくさん起用しているのかというと、そういうことなんだろう。人間のやることはいつの時代もあさましく、悲しく、滑稽なのだ。
たかがネジ1本の強度データの話だが、ネジ1本に人の命がかかっている。しかし保身はそのことを人に忘れさせてしまう。自分だったらどうしただろうと始終考えながら観ていたが、もし人生に失うものが多ければ、自分には八角のように行動できないかもしれないと思った。八角にはすでに多くを失っている人間だからこそ、ああいう行動ができるのかもしれない。

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杉本穂高

5.0「正義」は勝つ!

2024年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

知的

とても面白かったです!
THE池井戸潤原作ドラマ!という感じで、
半沢直樹を彷彿とさせる展開でしたが、
最後はスカッと大逆転する感覚が気持ちいいです。

日本のお家芸である製造業の世界で繰り広げられる
達成至上主義の親会社の圧力から子会社で発生したリコール隠しがテーマ。

苛烈なノルマを達成するためには手段を選ばず売りまくる。
出世競争に勝つために上司の言うことは絶対。
想定しうるリスクよりも所属している会社の成果を優先。

サムライ魂といえば、聞こえはいいがコンプライアンス遵守の時代に
本当の「正義」とはなにか、日本の会社組織はどうあるべきなのかを
考えさせられる映画です。

個人的には、子会社社長が親会社からの依頼を断り切れない上下関係に同情しながらも、
いざ問題が発生し、責任問題に発展した際に見せた、自己保身に走る姿を反面教師にしようと思いました。

自分が選択した全ての結果発生する責任は自分にある、というところからブレずに職責を全うする八角さんに強く共感し、とてもカッコいいなと感じました。

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鈴木七緒

4.0重いテーマとバラエティ豊かな俳優が演じる絶妙な雰囲気の映画

2024年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

主人公の1人?のクセが強いですが、全体的に面白かったです。
ストーリーも伏線がしっかり回収されるので見応えがあります。

登場人物の俳優達はバラエティに富んでおり、それだけでも面白いですが、テーマが重たい分、そこも良い塩梅になっている感じがしました。

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りく
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