ヒメアノ~ル

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劇場公開日:

ヒメアノ~ル

解説

「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミックを、「V6」の森田剛主演で実写映画化。森田が、次々と殺人を重ねていく主人公の快楽殺人犯・森田正一役を演じ、「純喫茶磯辺」「銀の匙 Silver Spoon」などを手がけた吉田恵輔監督がメガホンをとった。平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカフェの店員ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。ユカが働くカフェで、高校時代に過酷ないじめに遭っていた同級生の森田正一と再会する岡田だったが、ユカから彼女が森田にストーキングをされている事実を知らされる。岡田役を濱田岳、ユカ役を佐津川愛美、安藤役をムロツヨシがそれぞれ演じる。

2016年製作/99分/R15+/日本
配給:日活
劇場公開日:2016年5月28日

スタッフ・キャスト

監督
原作
古谷実
脚本
吉田恵輔
製作
由里敬三
藤岡修
藤島ジュリーK.
エグゼクティブプロデューサー
田中正
永田芳弘
企画
石田雄治
プロデューサー
有重陽一
小松重之
ラインプロデューサー
深津智男
撮影
志田貴之
照明
中西克之
録音
小黒健太郎
整音
石貝洋
美術
龍田哲児
装飾
龍田哲児
衣装
加藤友美
ヘアメイク
加藤由紀
編集
鈴木真一
音楽
野村卓史
音響効果
勝亦さくら
音楽プロデューサー
和田亨
助監督
綾部真弥
アソシエイトプロデューサー
小出健
スクリプター
増子さおり
キャスティング
南谷夢
製作担当
竹上俊一
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(C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

映画レビュー

4.0命の行くへ

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

石原さとみさんが吉田監督に「私を壊してほしい」と言っていたのを聞き
この監督はどんな作品を作っているのか気になり鑑賞しました
調べてみるとかなり前ですが安田顕さん主演で『愛しのアイリーン』も手がけていたのですね
かなりパンチのある作品だったので強く印象に残ってます
安田さんはかなり色々な役をするのでそれ自体は驚くことはないのですが内容が強烈でした
色々な形の愛があるのだな〜と思ったものです
そしてこの作品
森田剛さんの壊れっぷりには恐れ慄きました
若くして心を失うとさその先は地獄
過去の辛さから逃れる方法に選んだ結果だったのでしょうね
悪ふざけのつもりなのか何なのか分かりませんがやった人はどんな思いだったのか
社会に出てもそれは無くならないのが現状です
人はどこまでも非情になれる恐ろしい生き物なのだと思うのです
誰にでもありうることなのかも知れません

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カルヴェロ

3.5社会カーストの底辺ぽい面々の変なストーリーから、なんと アバンタイ...

2024年5月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

社会カーストの底辺ぽい面々の変なストーリーから、なんと
アバンタイトル 43分 !
そこから雰囲気がダークになって行く。
濱田岳がはまり役。

タイトルの『ヒメアノ〜ル』とはヒメトカゲという体長10cmほどの小型爬虫類で、つまり強者の餌となる弱者を意味するらしい。

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ナイン・わんわん

4.5面白いのに重すぎてオススメできない……

2024年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

前提として
・原作は未読。
・吉田恵輔監督の他作品は未視聴。

う、うわ~めっちゃ陰鬱。全体的な演技力とか構成の巧さも相まってめっちゃ鬱。

冴えないけども少しづつ好転していく日常と、一歩一歩近づいてくる殺人鬼という非日常。この対比が巧い。そして物語のピークで交錯した結果、胸糞悪いエンディングを迎える。

言わずもがな演技が凄まじい。みんな地に足ついた"人間"だった。何が怖いって森田まで"人間"なのだ。平然とした表情でどんどんヤバい方向へと進んでいく。もう後戻りなんてできない。そう考えると彼の最後は皮肉とも言える。
森田はもちろんだけど、岡田も安藤もユカも、江口っちゃんもその婚約者もみんな演技が素晴らしかった。あの生々しさはそう簡単に出せるものじゃない。しかもみんな忘れられない魅力がある。ヘタレに見えたのに実は一番腹が座ってる岡田とか、性癖と精神障害に苦しむ森田とか、清楚にみえて意外と経験豊富なユカとか、一番オイシイ着地をした安藤とか……

グロとかエロの描写が案外多い。人間、どうやっても抜け出せないこの二つ。非日常のようで、すぐそこにある日常。

そしてタイトルから垣間見える"社会的弱者"というテーマ。グロとかエロとかの描き方にも意味をのせている。岡田と森田の対比や類似しているところも描くが、どこまで行っても"弱者"でしかないという吐き気の催す残酷さ。感情移入したくないのに理解してしまう。そして岡田が森田を誤解した描写。それ、いじめは関係ないんだ……だからこそ面白いのだ。
実は青春映画なんじゃないか、と錯覚してしまうような要素もある。大人になっても振りほどけなかった青春の淀みみたいなものがうようよ……。

ジョークがなんだろう、こう……ブラックすぎる。境界線のギリギリを常に攻めてる感じ。笑っていいのこれ?みたいなジョークがところどころにある。いや笑っちゃうけど。股間を銃で撃たれるとか、なんか笑っちゃうじゃん。

演出も構成もめちゃくちゃ巧いんだ……原作が全8巻であることを考えると、なおさら巧いと思わざるを得ない。何もかもが巧い。完璧かも……。殺陣も地味に巧いのよな……あれどうやって作ってるんだろ……音もリアルでグロイし……

ただ、一つ疑問に思うのは、主人公は岡田と森田じゃないの……? 森田が主人公なの……? (確かに演技はすごかったけど)役者陣の扱いに違和感が残る。

巧いが故にめっちゃ面白かったけど、重すぎるが故に人にオススメできない。そんな作品。

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NandS

2.0衝撃作

2024年1月1日
PCから投稿
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