劇場公開日 2024年4月5日

フォロウィングのレビュー・感想・評価

全66件中、1~20件目を表示

3.5デビュー作にすでに重要なエッセンスが

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

クリストファー・ノーラン監督の最初の長編映画だが、同監督作品の主要なエッセンスである「時間」についての鋭い構成力がすでに見られる。時間経過がリニアに進行していない構成の作品なのだが、それがスリラー映画としての完成度を高めている。こういう構成は人物の感情が繋がっていかないので、見るのが難しいと感じる人がいると思う。実際、難しいけど、「メメント」ほど難解でもない。
とあるスランプの脚本家が、ネタ探しにある男を尾行する。その男は泥棒を生業にしていた。二人はある家に侵入するが、色々あって事件に巻き込まれていく。しかし、その裏には男のたくらみがある。
時間軸がシャッフルされている構成は、どこか人の記憶のようでもある。人は出来事を理路整然と時系列通りに覚えているわけではない。エピソードは断片の集積として脳内に保存されている。そういう人の記憶の迷路に迷い込むような、そんな感覚を味わう作品なんだろうと思う。

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杉本穂高

3.5仕掛けまくり

2024年6月3日
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鑑賞方法:映画館

ノーラン監督の長編デビュー作。
ということもあってか、「凡庸な作品にせえへんで!」という意気込みを感じました。

たっぷりと仕掛けを施し、凝ったつくりにしているけれど、鑑賞者を置いてけぼりにしないように、そこは注意ぶかく構成しているなという印象を受けた。

作品のトーンもエレガントで◎

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peke

4.5高密度な映画

2024年5月26日
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鑑賞方法:映画館

時間軸が前後して進むため、物語の全体像を推理しながら観ていく。度々話から置いていかれそうになるが、最後には靄が晴れたような気分で終われる。

話の組み立てと人物像の作り込みがしっかり噛み合っているからこそ、全てを頭で理解できなくても、最終的には納得感を得られるんだろうか。

白黒で上映時間も短かったが、普通の映画以上の満足感。これがカラーだったり、もう少し長かったりしたら集中力が途切れていたかもしれない。

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komasa

3.5それ

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

本当に必要?時系列混ぜた過ぎてそんなやつおらへんやろ、にちょっとなっているような。これだともの足らず、『TENET』だとやり過ぎ、『メメント』くらいが私にはちょうどよい。

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ouosou

4.0時間使いの達人

2024年5月16日
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鑑賞方法:映画館

クリストファーノーランの長編デビュー作面白いとの評判なのでサービスデーを利用して見た。クリストファー・ノーランは時間使いの達人だなと思いました。
結論から言うと面白かったです。
話は時系列的に並べられてない、時間が行ったり来たり、途中から何でこの人の容姿は変わったの?ここの部屋ってと…どうなってるのと思いながら見ていて、後最後にそれが明かされる。
上映前、劇場のホールで流されてた予告の最後に「騙されるな」のコピーを見てたのですが、想定外の内容に私は、騙されました。
また、音の使い方もいつも楽しまされます。観客をイラつかせるような音の使い方にオッペンハイマーの足音に通じるのではないかと考えました。
この作品の頃にはきっとメメントはもとより、インセプション、TENETなの構想も既に持っていたのかなと考えてしまいます。
ところで、クリストファーノーランは、ジャックニコルソンが好きなんでしょうか、主人公の部屋に、叩き割ったドアの隙間から覗く写真や主人公?の部屋に貼られたバットマンのマーク(ジョーカーは、ジャックニコルソン)個人的には気になりました。この映画の制作時、まさか自分がバットマンを撮るとは思ってなかったのではないでしょうか。
そして、次回作はスパイ・スリラー風SFドラマとのこと、もう期待大でしょう。
今から楽しみです。

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たーちん

4.0ノーラン監督作品をより探求する手がかりとして観るもよし、これを導入部にするもよし、な一作

2024年5月11日
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鑑賞方法:映画館

モノクロームでざらざらした映像に時代を感じますが、よくよく考えれば1998年公開作なので、カラーでの撮影が当たり前の状況のはず。「フィルムノワール的作品なんだから、フィルムもモノクロームでしょ」というノーラン監督のこだわりが主な理由、らしいんだけど、フィルム代を少しでも節約しようとした可能性も。というのも、ノーラン監督は本作を、のちのち重厚で大規模作品を手掛けるようになる経歴からは想像もつかないほどの低予算、少人数スタッフで作り上げたためです。

時間軸を操作することで次々と現れる謎、意表を突く結末など、ノーラン作品の特徴ともいうべき要素は、すで長編初監督作でもある本作にも随所に見出すことができるんだけど、彼の才気煥発ぶりを実感する一方で、なんとなく制限のかかった予算でどれだけ面白い映画を作り出すか、という試行錯誤の結果編み出した技であるかのようにも感じたり。

さすがに本作の後継が続々登場したことを知っている観客の視点では、本作の仕掛けに全くの真新しさを見出すことは困難ですが、しかし多くの観客の意表を突くことは間違いなく、「このトリックは100%見破れない」という惹句も誇張ではありませんでした。

本作以来久しぶりにモノクロームフィルムでの撮影も取り入れたという(しかもそのために特注のフィルムまで開発した!)、『オッペンハイマー』と劇場で見比べてみる、という体験ができるのも、今現在ならでは。

上映時間は約70分と以降の作品と比較して非常に短く、しかも話は濃密かつ面白いので、本作をノーラン作品の導入部として観ることもおすすめ。

また記念上映ということでパンフレットの気合も素晴らしく、10ページにも及ぶノーラン監督インタビューは圧巻です。必読!

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yui

3.5ノーラン監督作コンプリート

2024年5月10日
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鑑賞方法:映画館

ノーラン長編監督作でこれだけ観てなかったのでまずは満足。ロンドンの片隅、少ない登場人物。でもしっかり映画監督としての名刺代わりになってると思った。スケールの大きな最新作の次に鑑賞するのもまた乙。ユージュアル・サスペクツの3年後公開なんだな。最近は新しい才能の出現を見逃してるような。私の渇望が足りてないだけなんだが。

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くつむし

4.0ノーラン初長編

2024年5月7日
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公開終了間際に、公開されている事をしって滑り込み。
ノーラン、あなたは天才ですか?
やっぱり天才なんですね。あなたの頭の中がどうなっているのか見てみたいです。
そしてあなたの世界はずっとブレていないのですね。

やっぱり大好きです。

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あおい 名前変えました

4.070分でもノーランらしさが凝縮されていた

2024年5月3日
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ノーランの作品はほとんどみている。

ごちゃごちゃしているタイムライン、夢を見ているか、精神異常なのか、倒錯するようなモノクロ映像、社会から外れている主人公、最後までわからない展開。
ノーランらしさが70分に凝縮されていた。

前後関係がわからないものの、少しずつ解けていく感覚がとてもいい。

印象的なシーンも多かったが、お気に入りは、カメラがパッパと切り替わる二人のカフェのやりとりシーン。主人公も観客も惹かれていく大事なシーンであった。

短時間ながらも、観て満足でした。

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ひでぼー

3.0バットマンへの壮大な伏線…!

2024年5月2日
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散りばめたパズルを一つ一つ拾い上げ、パチリ、パチリとはめていくような感覚。
モノクロの画面が情報を伝えすぎないからか、よりストーリーに入り込める気がする。
日常生活で時たま出会う理解し難い出来事って、その時はその違和感すら魅力に感じてしまうし、なんなら生活の中に紛れ込み、ナチュラルに寄り添ってくる。そんなモノを形にするとコッブになるんだろうな。
そしてまたコッブは、次のターゲットを目指して生活の中に溶け込んでいくのだ。

荒削りながらもメメントやTENETの始まりがここかと思うと、感慨深いものがある。
TENETか理解できなかった方は、まずはクリストファー・ノーランの理解のために、この作品からスタートすると良いと思う。

最初に見た時は気が付かなかったけど、今見るとアパートメントのドアに貼ってあったバットマンのエンブレム、ここにその種を蒔いていたんだなと、ニヤリとしてしまった。

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hanako

4.0行ったり来たりからのグーっと収斂が気持ちいい

2024年5月2日
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初めは頭が追いつかなかったけど
これなんだ?おーそう言うことね、あれがそうなのねで徐々に繋がってきて最後にドーン!
普通に面白いしノーラン節をサクッと70分で堪能できるw良い映画!

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シモヤン

4.0ノーランやばいな

2024年5月1日
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相貌失認(失顔症)じゃなくても
わざと顔の印象を変えているので
少ない登場人物なのに
何人もいるような印象を与えて
観る者を混乱させてきます。

モノクロであることが
さらにそれに拍車をかけ
時系列をずらして
行きつ戻りつする事で
観る者をさらに混乱させてきます。

たった70分の卒業制作で
今のノーランの癖が全部出ててすげえですね。

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きーろ

3.5おもしろかったけど、 最後はこれ?

2024年5月1日
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おもしろかったけど、

最後はこれ?

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jung

4.0まぁ出来過ぎな脚本で無理はあるけど…

2024年4月29日
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ノーラン監督の長編デビュー作、余計な味付けはなく70分に纏められた秀作だった。
時系列は前後するが後半の伏線回収も分かりやすい。後半は、ひとつのセリフを見逃せばストーリーが意味不明になると思うので集中力が必要だ。
鑑賞後に調べた製作裏話も相まって、より興味深い作品になった。

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Iwarenkon

3.0現代なのにモノクロ

2024年4月28日
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もしはじめにビルがコッブを尾行する気を起こさなかったら、罠にハメようが無いと思うんだが。ビルが女性を好きになって近づくのも。偶然と計画の整合性がついているのかな?
怖さの演出は良い。

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オチアイ

3.5ルールは破りたくなる

2024年4月27日
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楽しい

興奮

難しい

クリストファー・ノーランの映画が1週間で2回も、しかも映画館で見れるだなんてめちゃくちゃ贅沢。昔からぐちゃぐちゃ時系列が好きだったんだね。これが「インセプション」だとか「テネット」だとかSF超大作に変貌していくと思うとなんだか考え深い。長尺のイメージが強いノーラン映画だけど、短い時間でも才能を十分に発揮。期待していたラストじゃなかったから評価は抑えめにしたけど、これが処女作だなんてエグすぎる。演出、構成共に完璧。他のどの監督よりも映画見た!と強く思える、圧倒的な満足感があるんだよね〜。

〈そう簡単に人は変われない〉〈ストーカー、ダメ、絶対!〉的な映画だからまぁこれでも全然良いんだけど、個人的にはもっと主人公を面白く描いて欲しかったかな〜と。でも、70分でここまで展開させるのは至難の業。気楽に見ていたら最後の伏線回収にうわ!って言っちゃう系の映画。低予算だから他作品に比べると地味ではあるけど、やっぱりノーランはノーランだった。クリストファー・ノーランの頭、一日体験したい。

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サプライズ

4.5軽快に駆け抜ける70分がもたらす余韻

2024年4月26日
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相変わらず、完全に理解できたわけじゃないのに綺麗にまとまっていてすっきりするラスト。作中でそこそこ解明してくれたので、メメントよりは親切だった。
練りに練られたストーリーで、70分の作品とは思えないくらい奥が深い。全てのシーンに意味があり、無駄がないのに余韻は十分。コッブ、いつか捕まるのかなあ。

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やぎ

3.5不法侵入は、やったらヤバい事になる。

2024年4月25日
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鑑賞方法:映画館

4月24日(水)
クリストファー・ノーランの監督デビュー作「フォロウィング」を新宿武蔵野館で。

モノクロで上映時間1時間10分と短いが、25年前のデビュー作からノーラン得意の時間軸いじりは始まっている。
作家志望のビルは、ロンドンの街で趣味と作品のネタ探しで目についた他人を尾行している。しかし、ある日尾行している男に尾行を気付かれてしまうが、彼は他人の家に不法侵入して小規模な窃盗を繰り返している男だった。ビルは、彼と一緒に他人の家に不法侵入するようになるのだが、実は彼は……。

全編モノクロで例によって時間軸が前後するのだが、主人公が途中で散髪して着替えるので、どの時点の映像なのかは把握し易い。ラストにどんでん返しが待っており、上映時間が短くても上手くまとまってはいる。
本作のレビューを読んでいたら、映像を時系列順に再整理された版も収録されたDVDがあるらしい。
結局、ラストにどんでん返しが待っているので、印象はあまり変わらないようだ。

本日鑑賞2本目で鹿児島への旅行の後で疲れもあったのか、私にしては珍しく途中で一瞬寝てしまった。(一瞬だと思うが数分かも知れない)

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Mr.C.B.2

3.5面白かった!

2024年4月25日
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初監督作と思えない手慣れ感
すでにクリストファー・ノーランのスタイルです
謎だらけの時間軸が交錯するが印象的な場面を手がかりのように残すので、それぞれの時間帯の線ができてゆき、ラストで一挙に収斂するのがお見事

短い時間に見せるべきものを凝縮し、無駄なくかつスタイリッシュに仕上げていたと思う

面白かったです

主人公、オダギリジョーに似てます

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かばこ

4.0変わってない

2024年4月25日
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鑑賞方法:映画館

難しい

監督の多くはデビュー作品で作家性が出ると聞いていたけど
ノーラン監督も未だ変わってない
オッペン~は鑑賞していないがそれ以外は変わってない
ノーラン監督が好きならおすすめします

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佐々木