パッチギ!のレビュー・感想・評価
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どんな理由があろうとな、歌ったらあかん歌なんて、ある訳ないんだ!
主人公たちより10数年歳下なので、描かれている時代の雰囲気は知識として知っているに過ぎないが、冒頭のグループサウンズをはじめとして、ちょっとオーバーかつユーモラスに描きながら、全体として明るいトーンでまとまっているところが大好きな映画。
久しぶりに鑑賞したが、やっぱりイムジン河が心に響く。
そして沢尻エリカが輝いている。
他にも、スキャンダルで、今は表舞台から姿を消している役者たちが何人も登場しているが、「それはそれ」で、映画の評価とは直結しない。
とにかくケンカに明け暮れ、高校生なのに酒やタバコは当たり前で、器物損壊も日常的という、とても暴力的な映画なのに、なんで嫌な感じがあまりしないのかと思ったら、わかったことが一つある。
それは、いわゆる「冷笑的」な視線がこの映画にはなく、逆に熱苦しいほどの「熱さ」「純粋さ」があふれているからだ。
愚かさも、情熱も、そしてその裏で余り人には見せない家族や友人を思う温かさも、とても愛おしい。
大友康平演じるラジオのディレクターは、放送禁止になった後もイムジン河を流し続けた実在の方をモチーフにしていると思われるが、「どんな理由があろうとな、歌ったらあかん歌なんて、ある訳ないんだ!」というセリフには泣けた。
あと、この映画でも、オダギリジョーが最高すぎる。
在日朝鮮人の女の子に恋する主人公。評価に困る作品
初めての鑑賞
公開当時、かなり話題になった作品
機会がなく、見たことがなかった
舞台は1968年の京都
主人公の康介(塩谷瞬)は普通の高校生
担任の指示で朝鮮学校を訪れたとき
生徒のキョンジャ(沢口エリカ)と出会う
一目ぼれした康介は、キョンジャと付き合いたい思いで
朝鮮の歌「イムジン河」を覚え、ギターの練習も始める
という物語
日本と朝鮮の歴史や在日朝鮮人に対する差別
乗り越えなければいけない問題はたくさんあるだろう
付き合って欲しいと告白する康介だが
「朝鮮人になれる?」と聞かれ、答えられない
事故死した朝鮮人生徒の葬儀の場で
「帰れ」と言われる
在日朝鮮人が日本人からどんな仕打ちを受けたか知ってるか
問われる主人公
考えさせられる映画だ
ところがこの映画、無くてもいいエピソードが多すぎる
しかも下品なエピソード
喧嘩のシーン、こんなに必要か?
主人公とヒロインの恋愛が時々どこかへ消えてしまう
つまらないわけではないが
評価は低くなった
童貞の芸人がおすすめしてたので見た
京都在住の20代です。自分が生まれる前の京都はこんなんだったんだなと。
ストーリーは分かりやすい。韓国対日本というテーマは薄らとありますし、時代的にもそういう思想でもおかしくは無いです。サッカー要素はマジでない。
鉄の棒で殴ってもピンピンしてるこの映画の人物タフ過ぎるだろと思ってたら、死んだし、タフさに関してはガバガバじゃないですか?
自分だけだと思いますけど、数日に分けて視聴したからか、前半まではどっちがどっちの国の学生か分かりにくくて、困りました。
セリフは作り物の関西弁じゃないし、違和感はほとんどなかった。笑いどころも結構あったし良かった。
何や、これ…?
崔洋一監督同様に、人間の悪行を描くのが良い事とされるのが
井筒和幸監督。
在日朝鮮学校の男子なんかは、ほぼ全員ヤンキーであると、差別を助長
させる作品。 そもそも、日本人学校と朝鮮人学校との闘争なんか
どっちが悪いとかいう物ではなく「因縁」で始まったのだから
どっちもどっちだ…
名画「ウェストサイド物語」でも、人が殺されたから自分達の戦いに正当性が
ある物ではなく、喧嘩両成敗として終わらせるべきだ。
この映画が公開されていた当時、世では「K-1」や「プライド」などの、空前の
格闘技ブームであった為に「男と男が暴力で、ぶつかり合う」のが「良い事」と
勘違いされていた時期だ。
こんな映画が、その年の「邦画のナンバー1」と評価されていたのは…
「何だかな~」な感じだ。
同じ在日朝鮮人を扱った映画では、窪塚洋介主演・行定勲監督の「GO」の
方を、オススメする。
最後に沢尻エリカの話をするが、彼女は主演女優と呼ばれるほど
この映画には出ていない。 この映画のヒロインと沢尻エリカ本人の
ギャップは…もう、言わずもがなですよね…
面白かったけど絶対に関わりたくない人達
主人公の男の子をずっと加藤シゲアキだと思ってた。面白いので家族で観たいが
桃子さんとのアンソンのシーンがなんともエロくて色々下ネタあるので子供とは観れない。強制連行って結局ほんとにあったの?祖国で職がないから来たんじゃないんだ。電話ボックス泥棒は最悪。ああいうの見ると移民反対という世間の声もわかる。アンソンにとっては日本は忌々しい国で祖国だったらそういった犯罪はしないのかな。
いづれにせよ自分の息子がいくらかわいい女の子がいてもそっち側には近寄らせたく無い。親戚になりたくない。朝鮮人にはしたくないよ。人種の問題でなくて沢尻エリカの属するグループの品の問題。申し訳無いけど。
恋に国境なんてない。いいテーマなんだが、過ぎた自虐史観がちょっと邪...
恋に国境なんてない。いいテーマなんだが、過ぎた自虐史観がちょっと邪魔をしてるかな。
にしても出演メンバー、問題起こして見なくなった方が多数。「パッチギの呪い」と呼ばれているそうな(笑)えりか様、純朴そうに見えるのになあ。
やっでいる事が甘い。
この問題は、とても複雑な問題なので余り語りたくない。
しかし、やっでいる事はあの『東京リベンジャーズ』と同じ男目線な話だと言いたい。そして、
それを見る者がどうとらえるか?だと思う。
少なくとも、終わり方が出来過ぎてしまっている。それが私は大きく不満を感じる。実際にあった事かもしれないが、双方が和解する等あり得ないと思う。
口は実力ほどに物を言う・・・
いくら毒舌でも、他の映画の悪口を言っても井筒和幸監督はこの「パッチギ!」を作った事で全て許されるのです。21世紀の邦画を代表する名作‼️「イムジン河」をはじめとする当時のヒット曲を効果的に使ったり、キョンジャに扮する沢尻エリカの清純すぎる魅力、そしてたくさんのエピソード(ケンカ、出産、お葬式、ラジオ放送)をシンクロさせ映画ならではの醍醐味を体験させてくれる。ホントに映画の魅せ方をわかってると思う。キョンジャのセリフ「もしも結婚することになったら、朝鮮人になれる?」も印象的です。
爽やかには程遠い血の気の多さだが。
劇場公開時鑑賞。「ロミオとジュリエット」のバリエーションなのか。全否定も全肯定もなんか違う。圧倒的に可愛かったんだけどね、沢尻エリカ。
ザ・フォーク・クルセダーズ「イムジン河」誕生の背景、在日朝鮮人社会、女高生沢尻エリカ、音楽加藤和彦
井筒和幸 監督による2004年製作の日本映画。配給:シネカノン
「帰って来たヨッパライ」「イムジン河」の作詞者である松山猛の自伝的小説が元で、1968年の京都が舞台。塩谷瞬演ずる主人公は高校2年生で、サッカーの試合を申し込みに行った朝鮮学校でフルートを吹いていた沢尻エリカに一目惚れ。そして、在日朝鮮人の集まりにギターを持って行き、イムジン河を彼女と協奏。また、彼女の兄の高岡蒼佑や彼の友人尾上寛之や波岡一喜との付き合いも始まっていく。
日本人と朝鮮人の高校生間での喧嘩の描写等、劇画チックな演出が好きになれなかったが、まあ何と言っても17〜18歳の沢尻エリカが幼くて可愛らしかった。偏見無く朝鮮人と自然に親しくなっていく主人公を演じた塩谷瞬もまあまあ。弱いくせにいきがっている尾上寛之が何とも憎めないキャラで、主人公とフォーク・デュオを作ろうと約束したのに、日本人不良グループに徹底的に痛めつけられて死んでしまうのが痛ましい。
個人としては知っている人間もいたが、在日朝鮮人集団や彼らの社会を自分は殆ど知らないので、大変に興味深かった。映画のなかでも虐げられ苦労したことが語られていたが、日本における彼らのことを、更にもう少し知りたいとも思った。
高岡蒼佑は北朝鮮に渡ってサッカー選手になると言っていた。夢物語の様に聞こえたが、調べてみると、2010年ワールドカップ出場の北朝鮮チームに日本で生まれ育った鄭大世と安英学(ともに朝鮮学校でサッカーを経験)がいたことを知り、かなりリアリティがあることを知った。
加藤和彦が音楽を担当していて、彼作曲の「悲しくてやりきれない」や「あの素晴しい愛をもう一度」が流れ、時代の空気感を奏でていた。
監督井筒和幸、原案松山猛『少年Mのイムジン河』、脚本羽原大介、 井筒和幸。製作李鳳宇、 川島晴男、 石川富康、 川崎代治、 細野義朗、エグゼクティブプロデューサー李鳳宇、プロデューサー石原仁美、ラインプロデューサー祷映。
撮影山本英夫、照明高村智、録音白取貢、美術金田克美、編集冨田伸子、音楽加藤和彦、助監督武正晴、制作担当杉原奈実
出演 塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子、尾上寛之、真木よう子(そして父になる等)、小出恵介、波岡一喜、オダギリジョー、キムラ緑子、ケンドーコバヤシ、桐谷健太、出口哲也、江口のりこ、智順ちすん、平松豊、加瀬亮坂口拓、木下ほうか、長原成樹、徳井優、小市慢太郎、笑福亭松之助、ぼんちおさむ、笹野高史、松澤一之、余貴美子、大友康平、前田吟、光石研。
あの時代
1968年、昭和43年という時代背景を考えるとき、この映画に描かれた歴史観は除き、エピソードの数々はエンターテイメントとしての要素を外せば事実に基づくものだと思われる。
私の父は在日コリアンで母は日本人。小学校は東京と川崎の朝鮮学校、中学は横浜の朝鮮学校で学んだ。
中学に入学したのが昭和46年なので東京朝鮮初級学校(小学校)の3年生頃の時代背景を少し話したい。
東京では年末に府中で現金輸送車が奪われる三億円事件が起きた年である。
当時、東京・十条の東京朝鮮高級学校と一部の私立高校生徒との間で連日のように小競り合いがあり、小田急線の新宿駅のホームで朝高生たちが襲われたり、国鉄(現JR)の複数の駅で反目し合い、朝高生が乗車している京浜東北線の窓ガラスが投石や傘の先端で割られて新聞記事に載ったりしていた。
映画で描かれた京都の事情は知らないが、東京でも同じことが起きていたことは事実として書いておきたい。
私は後年、高校は都立の定時制に進み、日本と朝鮮との歴史を一から学び直したから井筒監督とは異なる歴史観を持っている。
ただ在日一世の中には笹野さんが演じられたような日本人に虐げられた経験から日本人を嫌う人が沢山いたのも事実である。
同級生の親には焼肉店、ホルモン焼き店、廃品回収業、土木工などを生業とする貧しい家庭が多かったことも事実として伝えておきたい。
この映画は、そのまま東京に舞台を移してもリアルな時代背景として描かれたことと思う。
米ソ冷戦、安保闘争、ザ・ビートルズ来日からのGSブームなどが描かれたが、その後も東大安田講堂占拠、連合赤軍による浅間山荘事件などが続く、当時の時代背景を知ると、この映画をより深く理解できると思いますよ。
勘違いと思い込み
歴史をちゃんと理解していればなんて事のない歪み合いの積み重ねが生み出した名作。但しこれを見てこれで語られる世界が100%真実と捉える奴がいる限り環境に変化はないんやろね。
個人的には日吉というところにある朝高生にイチャモンを付けられやすい。と言われていた東ではなく谷高生だった僕は、映画で描かれる背景に懐かしさを感じられるのだ◎しかし、沢尻エリカさんは勿体ないは
うーん違和感を感じる
非常にセンシティブな題材を取り上げて、題材としては非常に良いと思って期待して見たのだが、結論から言うと政治的思想を
映画という娯楽に介入させて欲しくなかった。娯楽に徹底して欲しかった。
まず最初に違和感を感じたのが日本の空手部のマヌケぶり。なんでこんな描写で
描くんだろうって引っかかった。
お互い複雑な歴史の背景があり、そこが
どう描かれてどのように着地するのか。
そこに期待して見るといささか拍子抜けしてしまうのは私だけでしょうか?
逆にもっと良くなる要素がある映画だと
思いました。
音楽がいい
ちょうど去年の今頃?観ました。
確かに喧嘩のシーンは多いけど、そんなに気にならなかったな。漫才ギャングほど気になんなかった。
塩谷瞬くんとか沢尻エリカとか、見らんなくなった人が多いな、、 こないだ、深夜番組に料理研究家の方が出てて、それで塩谷瞬くんとこの映画のことを思い出したのよね。
瞬くんとエリカがイムジン河?を、ギターとフルートだっけ?で合奏するシーンは泣いたなー。エリカ達がやってる仲間の送別会に、正装してもじもじした瞬くんが現れてね。
高岡蒼甫とかの発音がけっこう適当っていうか、あれだったら韓国人キャスティングでけへんかったんかな、という気もするが、あくまで日本人キャストに意味があったのかしらね。
なにげにケンコバさん(若い)が抗争相手の高校生役で出てて、笑いました。
【”恨の文化を乗り越えて・・・” ”「イムジン河」を一緒に歌って、もう喧嘩はやめようよ。”】
■内容は、人口に膾炙しているので、久しぶりに鑑賞した感想を簡潔に述べる。
・1968年、京都と言う舞台設定が、絶妙である。
・反権力の気風の高い古都を舞台に、京都府立東高校と、京都朝鮮高校は、日頃から衝突を繰り返しているが、ある東学校の男子生徒が、朝鮮高校の女子に恋をしてしまい・・。
それが、きっかけで両校のいがみ合っていた一部の高校生たちの関係は好転していく過程の描き方。又、依然として、いがみ合う高校生達の姿との対比。
・朝鮮高校の男子生徒が亡くなった通夜の晩に、朝鮮人の老人が語る”日本人に対する恨み・・。”
・米ソの冷戦を微妙に絡ませたり、”線を引きまくっている・・”と言う、当時の、そして現代でも通用してしまう、国際関係を暗喩したセリフ。
<だが、そのような様々な対立を、東学校の男子生徒が”KCB京都”で、アコースティックギターで歌う「イムジン河」の美しきメロディと歌詞が吹き飛ばす作品である。>
侵略戦争の負の遺産はここにも
在日韓国人のことを、悪いイメージを持っている人はたくさんいると思いますが、それは世代、環境、歴史、ちゃんと考えると一言では片づけられないと思いました。
拉致問題についても、北朝鮮が当然のことをしたとは言いませんが、逆に侵略したのは日本だということを考えれば、先に謝るのは日本何だろうかと。。。
ただ、国と国とがどうあれ、人と人は仲良くしたいし、その輪が広がればいいなと、夢か理想論かもしれませんが。。。
タイムマシンがあるのなら、沢尻エリカさんはこの時に戻ってやり直して欲しい。
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