リオ・ブラボー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

テキサス州の南端リオ・ブラボーのある酒場で揉め事が起き、無頼漢ジョーが丸腰の男を撃ち殺した。保安官チャンスはジョーを投獄するが、ジョーの兄は殺し屋を雇い、町を封鎖してしまう。孤立したチャンスは僅かな仲間と共に壮絶な戦いに挑むことに……。「赤い河」のジョン・ウェインを主役に選び、多くの古いスタッフたちを集めて作られた、ホークス監督言うところの『本物の西部劇』は大成功を収めた。

1958年製作/141分/アメリカ
原題:Rio Bravo
劇場公開日:1959年4月22日

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映画レビュー

4.5笑える、楽しい西部劇ここに極まれり。

2024年4月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

「続・夕陽のガンマン」のレビューに書いたとおり、昔は配給会社がプリントを貸出していたので名画座から要望があればロードショー終了後も何回も劇場で観るチャンスがあった。だから「リオ・ブラボー」も名画座で何度も観た。TVでも何度も観た。劇場で観るのは約50年振りである。

4月24日(水)
来週から公開される「悪は存在しない」濱口竜介監督のフェイバリット作品という事で1週間限定公開の「リオ・ブラボー」を文化村ル・シネマ渋谷宮下で。

忘れていたけど、アンジー・ディキンソンがジョン・ウェインに惚れるきっかけのジョンの優しさだったり、ダイナマイトがそこにある伏線だったり、固辞していたリッキー・ネルソンがシェリフになる理由だとか、2年前のディーン・マーチンの銃や衣料をジョン・ウェインがホテルに取っておいたことや殺された相手の用心棒たちの棺桶と埋葬料が1人100ドルの本人の報酬で賄われるなど、ちゃんと脚本に織り込まれていた。
ビクトル・エリセの「瞳をとじて」でも引用された「ライフルと愛馬」を合唱するシーンの楽しさや「皆殺しの歌」を効果的に使ったディミトリ・ティオムキンの音楽も素晴らしい。
「続 夕陽のガンマン」とはまた違う、笑える、楽しい西部劇ここに極まれり。
いやー、映画って良いもんですね。

余談
「続夕陽のガンマン」でクリント・イーストウッドのホルスターが同じ(ローハイドで使っていたもの)と書いたが、ジョン・ウェインのベルトのバックルもハワード・ホークス監督の「赤い河」のダンソン牧場のマークのデザインものを多くの西部劇で着用している。
本作の字幕は高瀬鎮夫版でした。

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Mr.C.B.2

4.0ジョン・ウェインの映画、初観賞!

2024年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

すごく楽しかった!西部劇のイメージは埃っぽい、バンバンと人が殺される、拳銃の音がうるさい、マッチョ。だから不安な思いで映画館に赴いた。ところが!やけにのんびりした雰囲気で殺気立ってない。たくさん笑えて歌もある。ドキドキもあるし気分スカッとするし、美しくてかっこいい言葉のやりとりもあって面白かった。

脚は悪いが腕のいい、機転がきくスタンピー(じいちゃん保安官)、手が震えて紙巻きタバコの紙も巻けないほどアル中だったが映画の最後はピッと巻けて良かったね!のデュード保安官助手(ディーン・マーティン)、勝ち気できりっとした女、フェザーズは保安官チームの「仲間」、そして背が高い(大谷翔平くん位?)チャンス(ジョン・ウェイン)は人を見る目があり冷静で人望ある渋くてかっこいい保安官トップ。フェザーズが積極的にアプローチしてチャンス保安官といい関係になるのがよかった。男のグズグズ感とかビビりをジョン・ウェインがやるから許せたというか可愛かった。

スパゲッティ・ウェスタンと異なり、ザ・西部劇はやはりマッチョで、アメリカにとって拳銃は西部劇的歴史・意味と密接に繋がっていると思った。でも監督ハワード・ホークス的女性像というのは気に入りました!アンジー・ディンキソン演じるフェザーズは、行動も身体も思考も文系&理系&体育会系ミックス!すぐ失神するタイプでなく色気過剰でなくずる賢くもない。失神ではないが、ジョン・ウェインがうつ伏せで倒れる場面が2回あった。あれだけの大男がバタッと倒れるのはちょっと怖かった。

SALOONという語を見ると高校時代を思い出す、SALONと間違えたから。間違えるとずっと記憶に残る!間違いはいいことだ!そして自分は西部劇と縁があるのかもしれない。

おまけ
1)冒頭の酒場シーンには床屋コーナーもあった。最近流行りの男性客対象のバーバー・ショップ、店内や理髪師や客のイメージは革とタトゥーとウィスキー(日本は違う?)だ!これは西部劇のsaloon文化から来ているに違いない。
2)チャンス保安官に助手として認められた二丁拳銃のコロラド(リッキー・ネルソン)、若くて賢くてかっこよかった!

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talisman

5.0保安官の中の保安官‼️

2024年3月17日
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楽しい

興奮

幸せ

強力な無法者一味を相手に、酔いどれの助手デュード、足の不自由な老人スタンピー、若者コロラドの3人を連れて戦う保安官チャンス‼️まともじゃ勝てない‼️そこでアメフトのような連携プレー‼️ホテルの前でチャンスが3人の敵に囲まれ、コロラドが何くわぬ顔で通りがかり、女ギャンブラーのフェザースが窓から植木鉢を投げ、窓ガラスの割れる音に、3人が気を取られた瞬間、コロラドがチャンスにライフルを投げ、チャンスが素早く連射、コロラドは拳銃で撃ち、一瞬でキメる‼️ホントにカッコいい‼️前半は無法者ジョーを酒場で逮捕、それを知ったジョーの兄が町を封鎖、チャンスの親友が殺され、その用心棒であるコロラドをスカウトしたりと、神経戦のサスペンスで見ごたえあります‼️そして捕虜となったデュードとジョーを交換するクライマックスが爆盛り上がり‼️デュードがすれ違いざまジョーを押さえ、スタンピーが投げたダイナマイトをチャンスが撃って、敵の頭上で爆発させて勝負アリ‼️再度の見事な連携プレー‼️それまでの西部劇は、一対一の決闘という個人プレーのカタルシスがあったのですが、今作ではまるでゲームのように、まるでスポーツのように、チームで戦う快感がありますよね‼️ホントに楽しい‼️無法者一味がたむろする酒場から威圧するように聞こえてくるヒット曲「皆殺しの歌」、ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが歌う「ライフルと愛馬」、チャンスとフェザースのロマンスなどなど‼️映画としては、ジョン・フォード監督の「駅馬車」「荒野の決闘」の方が上だと思いますが、娯楽西部劇としてはこの「リオ・ブラボー」がナンバーワンですね‼️

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活動写真愛好家

1.0ヒール役が弱すぎる

2024年1月31日
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マサシ
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