祝日

劇場公開日:

解説

富山県を舞台に、生きることを諦めかけた少女が数奇な人々との出会いを通して変わっていく姿をつづった人間ドラマ。

14歳の奈良希穂は、中学に入ってからずっと1人きりで暮らしている。優しかった父は亡くなり、母も姿を消した。希穂は怒ることも泣くこともなく、毎日野菜ジュースとプリンだけを食べながら無為に過ごしている。ある日、休校日なのに登校してしまった彼女は、何かに突き動かされるように校舎の屋上へ向かう。そして飛び降りようとした瞬間、何者かが希穂の手を掴む。その女性は自分のことを「希穂とずっと一緒にいた天使」だと名乗り、希穂は彼女と一緒に“人生最期の1日”を過ごすことに。次々と現れる風変わりな人々との交流を通し、希穂の心は少しずつ揺り動かされていく。

「幻の蛍」の監督・伊林侑香と脚本家・伊吹一が再タッグを組み、富山でオールロケを敢行。オーディションで抜てきされた新人俳優・中川聖菜が希穂、「真白の恋」の岩井堂聖子が自称天使を演じ、西村まさ彦、芹澤興人、中島侑香が共演。

2023年製作/90分/G/日本
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2024年5月17日

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(C)「祝日」製作委員会

映画レビュー

3.0猪木じゃなくて馬場である必然性

2024年5月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

生きている事は単なる現象であって意味なんかないのだが、生き続ける事で良くも悪くも他者と影響し合って進んでいくのが人生という、いわば当たり前のことをあまり深刻ぶらずに描いた寓話。
「星の王子様(小さな王子)」を変形させた感じかな。
タイムリミット物で、あと◯分で燃料切れとか◯時間で薬効切れとか病気であと◯日の命みたいな設定をみると「誤差」という概念はないのか?といらいらさせられるが、これなら違和感なくて良い。

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ひろちゃんのカレシ

3.0天使は人に近いもの

2024年5月21日
iPhoneアプリから投稿

宗教画や漫画の影響があって羽があるキューピーちゃんのイメージだが、天使は人に近い形をしているのが多い。たまに悪魔が化けたりする場合もあるけど。

そのような逸話をうまく人間を使って映画にしていた。私が比較的最近観たものだと瀬々監督のDog starの飼い主が見守り天使みたいなもので、それに近かった。

どこの誰が天使だとは見た目上、判断がつかないので、こいつ天使臭いなぁとかは心の内で楽しめる。

ただ、物語はシンプルかつ盛り上がりに欠けるので、気に食わない人はいそう。

個人的には、もう少し中華や浜辺のところで何かしらトラブルが起きて欲しかったところ。

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ma

5.0なんとかして若い人たちの自殺を止めたい気持ちが、この映画で、誰かの胸に届きますように。

2024年5月20日
Androidアプリから投稿

天使が、ほら、
あなたのそばには いてくれてるんですよ〜
と、教えてあげることで助かるひとつの命のために。

・・・・・・・・・・・・

この映画は、そのためのスタンスのひとつだと思う。
処方箋が合致する子供を目掛けて、暗闇に放つ矢だ。
10代の子には ただで見せてやってはどうだろうか。

僕は、作家の石田衣良が、新聞のコラムに書いたタイトルを思い出す。
いじめられている君へ

「自殺することを禁じます」

朝日新聞2006年12月7日掲載)

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きりん

3.5なんか引き込まれるファンタジー

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

14歳の奈良希穂は、中学生になってからずっと1人で暮らしていた。優しい父が冤罪を苦に首を吊り、おかしくなった母はカルト宗教にハマり家を出てしまった。そのため、希穂は生きることを諦めたように、毎日野菜ジュースとプリンだけを食べながら過ごしていた。ある日、休日に気付かず、休校日なのに登校してしまった彼女は、校舎の屋上へ向かい、飛び降りようとした瞬間、誰かに腕を掴まれた。その女性は自分のことを、希穂とずっと一緒にいた天使、だと名乗り、今日は日が良くないから死ぬのは明日にしろ、と言った。そのため、希穂は彼女と一緒に、人生最期の1日、を過ごすことになった。アリを踏んだと謝ってる少女、喫茶店で80円まけてくれたお姉さん、白髪の元マジシャン、中華料理屋の店長、など次々と現れる人々との交流し、希穂の心は少しずつ解放されていき・・・という話。

富山でオールロケを行った作品との事。なかなか魅力的な風景だった。
希穂役の中川聖菜の派手でなく自然な演技が魅力的だった。自称天使役の岩井堂聖子は綺麗で面白かった。マジシャン役の西村まさ彦はちょっともったいない使われ方だったかも。カフェの店員役の中島侑香は綺麗でダンスが美しかった。

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りあの