三日月とネコのレビュー・感想・評価
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大人の成長物語…に見せかけた成長しない物語?
震災を機に同居することになった男女3人の物語。
漫画が原作なだけあって、かなりファンタジー設定。序盤は特に詳しい説明もないまま話が進むのでちょっと話に入っていけなかったけど、中盤以降は共感できる話も多く、面白かった。
成長しないっていうのはちょっと違うけど、周囲の理解があるなら自分の好きに生きればいいよという優しい話。常識とか固定概念とか考えないで、猫のように自由に生きるのだ。
こういうジャンルはまだ健在だったか
三人暮らしをしてる登場人物たちを「それで良いんですよ」って描く映画だね。
三人に関わる人たちが「それで、良いんだよ」って言ってくれて、果たしてそんなに都合が良いことがあるだろうかと思うんだけど、いいんだよ。
「丁寧な暮らし」みたいのも全肯定されてるね。
登場人物の想いみたいなのは、シーンを通じて察するとかなくて、みんな台詞でやってくれるから分かりやすいね。全部、台詞でやるとつまんなくなるんだけど、必ずそれを食事のシーンでやるからか、なんかもつの。発明だね。
そんな感じで「うん、うん」「それで、いいな」「それでいいんだよ!」という感じで話は進むね。ほんとにそれでいいかは知らないよ。登場人物にそこまで感情移入ができないので「うん、好きにしたら良いと思うよ」しかなくなるね。
話の設定にマイナス要因があると思うんだけど、安達祐実と倉科カナがなんとかしちゃう。すごいね。
安達祐実は年相応の役だったね。少しメイクに凝るといまだに女子高生役もできたりするから、逆に、むしろ老けメイクという感じで45歳を演じるのが新鮮だった。
中盤まではイイ感じなんだけど・・・
地味な公開、あらすじ紹介を観てもあまり興味の湧かない作品だったが、倉科カナのキャスティングのみに惹かれて観賞。
【物語】
40代の独身女性戸馳灯(安達祐実)は熊本の書店で働いていた。ある晩マンション自宅に居たとき熊本地震に襲われる。
揺れが一旦収まり、飼い猫を連れてマンションの庭に避難していると、同じマンションに暮らす30代の精神科医・三角鹿乃子(倉科カナ)に声を掛けられる。鹿乃子も猫を連れていたため、猫の話題で盛り上がる。そこに猫好きの20代のアパレルショップ店員・波多浦仁(渡邊圭祐)が加わわった。
この晩を契機に3人の奇妙な共同生活が始まる。2年が経過し、3人はその暮らしに強い充足感を覚えていた。 が、灯に仕事上で知り合った長浜(山中崇)という男に好意を寄せられたことで、3人の暮らしに変化が起きようとしていた。
【感想】
現実にはちょっとあり得ない設定。
震災で住居を失い、避難所で数カ月共同生活を送った後の仮設住宅ならあり得るか?
避難所暮らしをしたら、よりプライバシーを確保の欲求が高まって、やっぱりないか。まして異性である。
そんな無理な設定なのだが、中盤までは「こんなこともあるかな?」と思わせてくれる日常が描かれる。今どきの価値観多様化、LBGTQ的要素も織り込まれて、「有ってもおかしくない」と感じさせ、3人の世界に癒しを感じることができ、楽しむことができた。
しかし、灯の前に長浜は現れてから「この生活は長くは続かない」という現実に引き戻され、リアリティーを醸す展開も良かった。
「そりゃ、そうだよな」と。
不満を覚えたのはその後の展開。意外性はなくとも、そのままソフトランディングしてくれれば良かった。再びリアリティーから離れる結末にちょっと不満。
俺的には3人の暮らしは「一種夢のような大事な思い出」として胸に残したまま3人それぞれ“普通”の暮らしに戻ってくれた方がスンナリと受け容れられた。
頭では多様性を認めても、実感として受け容れられていないジジイの感覚かも知れないないが。
不思議
舞台は熊本。震災で出会った3人が不思議な生活を送る物語。
何もかもが不思議と普通に流れていく。
人と性に関して凝り固まってしまっている自分にとっては、なんとも不思議で不可解で、それでも当たり前のように流れていくストーリーが心地よく。。。
あぁ。平和だなぁ。
男とか女とか年齢とか、恋愛とか結婚とか好きとか嫌いとか、ひっくるめて自分が自分であるための場所を他の誰にも影響されずに見つけること。
とても難しいけど
幸せそうだなぁと。
とても面白かったです。
痛みを知るひとのための映画
生きづらさを感じる人たちに、そっと寄り添ってくれるような映画。劇的な不幸や不運に見舞われたわけではない、むしろ容姿なり、仕事なり、育った家庭なり、恵まれているかもしれないからこそ、不幸ぶってはいけない、と思っている。でも自分自身の生きづらさに負い目を感じ、傷ついている。
そんな贅沢な、と言われるかもしれないけれど…
不幸も幸せも、誰かと比較してどっちがしんどいとか、どっちが幸せだとか、いうものではないんだなと。だからこそ自分の幸せを探せばいいんだと、そう感じた。
違和感のある共同生活
同名コミックの実写映画化で悩める大人たちの共同生活を描いた物語。猫が主役のストーリーと思いきやネコの登場シーンが少なく予想外の展開でした。違和感のある強引な共同生活で現実味に欠ける印象を受けた。
2024-93
「性」とか「愛」に息苦しさを感じる人向け
原作未読。面白かったです。良くも悪くもしあわせ?な少女漫画ってかんじ。
いわゆるLGBTQな感じというか、そこに理解が無い人間が見るとキツイかも。
ユッキーも救済してほしかった。
アロマンティックの独身女性的には刺さるものが多すぎて途中苦しくもあり、羨ましかったです。
開幕早々安達祐実が「おばさん」って呼ばれてるシーンがあって、いや、あの風貌でおばさんって声掛けられるか?!?!!、?!ってなった
以下どうでもいい話
熊本の人が熊本の人に福岡土産で明太子買って行くの見てウケてました。絶対買わん。知らんけど。
あと餅を作るシーンがあるんですけど、熊本の人はあんな感じでこねくりまわしてんの?と思って結構引いちゃった 丸餅って作ったことないんか?あんなにびよびよ引っ張ってこねくりまわした餅、絶対不味くて、マジであのシーンだけ気持ち悪くなった…粉振ってないとこにびろーんって引っ張ったりこねくりまわした餅を素のまま入れてたりしててああ絶対くっついて取れなくなるやんけとかそういうことを考えていました…
おいしそなご飯がたくさん並ぶのに、早い段階でお話しはじめるもんだから箸を置くシーンが多くてそれはしんどかった。あったかいうちに食え。
つぐみの話をあかりちゃんがぜーんぶ持っていっちゃった感じがあったから、あの辺もう少しなだらかにいけばもっと良かった。
総括としては面白かったしよかったです。
「性」とか「愛」に息苦しさを感じる人向けな映画かも。
三日月かわいい!
安達祐実さんの出ている作品ではピッタリの役だと思いました。倉科カナさんと2人が待つ家に帰りたいなー羨ましい!熊本の風景とゆっくりした時間が流れています。三日月は欠けているんじゃ無く満ちている途中何で素敵なセリフが飛び交います。
大阪人はタコ焼きばかり食べてるわけではない
灯の年齢不相応の未熟さと仁の肥大した自我には不快感を通り越して恐怖すら覚える。
「善意」と「正論」(←どちらも括弧付きね)に基づいた、相手の人格・言動に対する過剰に肯定的な台詞と、「美味しい!」「可愛い!」というときの演劇的誇張的表現はもう、絵に描いたような社交辞令だ。社交辞令は相手との関係を深化させないための防具なのであるから、登場人物達は実はお互いに距離を置きたがっているという、ストーリーとは裏腹のパラドックスが生じているが、それが面白いかどうかは別の問題。
そしてユーモア感覚の欠如が致命的。
石川瑠華と小林聡美の無駄遣いだな。
多様性全肯定
とくに前半、セリフが出演者にうまく咀嚼されていないのかなぁ、と違和感を覚える場面が多数ありましたが、だんだん気にならなくなって来ました。
あれだけ大切にしている猫ちゃんを旅行には連れて行かないの?とか、倉科カナさんと小林聡美さんの関係性が説明不足で今ひとつわかりにくいとか所々気になる部分はありましたが、赦しと優しさに満ち溢れた居心地の良いフィルムで、けっこう楽しめました。
渡邉圭祐さんの「お友達」役の石川瑠華さん。
とても存在感のある女優さんですね。
この映画で初めて拝見しましたが、すごく良いと思います。
よくわからない女2人と男1人の共同生活
40代の書店員・戸馳灯、30代の精神科医・三角鹿乃子、20代のアパレルショップ店員・波多浦仁が、2016年の熊本地震で屋外に避難した際、灯と鹿乃子の猫をきっかけに3人の猫好きが出会い、家族でもなく、恋人でもなく、年齢もバラバラな3人が猫を囲んで仲良く共同生活を始めた。いつも一緒に食卓を囲み、優しく寄り添ってきた3人の生活だが、灯が長浜一生と出会い、料理を中心に彼をフォローしていた事がわかり、付き合うことになった、仁も牛丸つぐみに一目惚れし・・・さて3人の共同生活はどうなる、という話。
猫好きでもないから、灯、鹿乃子、仁、の3人が意気投合したのもよくわからなかったし、女2人に男1人の共同生活が成り立つのも不思議だし、仁はゲイかと思ってたらパンセクシャルだとか。
灯は男性が恋愛対象なのはわかるが、鹿乃子はどうなんだろう?レズなのかなぁ?
ま、多様性の世の中、こういう作品も有っても良いのかな、って思った。
安達祐実、倉科カナ、小林聡子となかなか良かったが、牛丸つぐみ役の石川瑠華が一番気になった。本作では大した役ではないのだろうけど、存在感が有った。
「私なんか」の日常
猫好きですが、猫がタイトルに。そんなに出猫のシーンは多くは無が、ニヤニヤしてしまいました。
見るか迷ったのですが、熊本の震災に、、、という書き込みで観ることに決定。とはいえ、震災が関連して悲劇とか歓喜とかそんな大袈裟なストーリーではなく、日常の普通のお話です。あんな幸せな生活が普通とは思えませんが。
ところどころ「私なんか」というキーワードが出てきて、ちょっとうるうるしました。
とても幸せな映画です。
「責任とは自分を楽しませるだけにある」
今年94本目。
こんな映画あるんだ。
責任とは自分を楽しませるだけにある。
楽に行きましょう、楽に行きましょう。
この2つで救われます。
また大丈夫、大丈夫よのセリフ。
2年前ヤクルトが優勝しましたが高津臣吾監督が「絶対大丈夫」と選手達に毎日言ってました。
こう言う言葉をノートに書いています。
2者択一しかないと思っているでしょ。
人それぞれ生き方があるのよ。
いい言葉たくさんありました。
熊本震災について触れていた件、猫の扱いが丁寧だった点に共感が持てる
今年196本目(合計1,288本目/今月(2024年5月度)30本目)。
(前の作品 「あぶない刑事」→この作品「三日月とネコ」→次の作品「関心領域」(明日予定))
こちらの作品です。
他の方が書かれている通り、熊本震災をもとにあつまった3人とその飼い猫のお話です。
ストーリーとしてあまり起伏がない点はマイナスポイントと言えますが、アクション映画でもあるまいし、そりゃ仕方がないでしょうというったところです。むしろ、日本の最近経験した震災といえば、東日本大震災、兵庫淡路、ついで、おそらくこれからと思われる能登半島震災といった中において、程度が中程度といわれる熊本震災をテーマにした点について共感が持てます(なお、震災についての配慮はちゃんとあります)。どうしても、先にのべた大地震と比べると扱われる頻度が少ない(熊本県限定のミニシアター等は除く)からですね。
あとは、猫の扱いについても動物愛護法の精神にてらして非常に丁寧で、動物病院などの後援があったとのこと。こうした映画はとても良いなといったところです。私は猫派ですが(それはアンチ犬であることを意味しない)、今も昔もマンションの規約で飼えなかったので、猫といえば映画館を通してでしか接することができない(もちろん、ペットショップ等にいけば別)のが残念です。
今週はというと、どうしても「関心領域」や「あぶない刑事」などにどうしても押されてしまうのは仕方がないと思いますが、あったかほのぼの系で見たいなと思えば、誰がみても「平均的な満足度」が得られる本作品はおすすめといったところでしょうか。
採点については特に減点対象まで見当たらずフルスコアにしちえます。
愛らしい作品。生き方の処方箋、受け取れます。
*
ここがこうならもう少し…と
引っかかるところがひとつもない!
満点です…!!とてもよいです!!!
なぜパンフレットがないんだ!
2024年マイベストムービーの記念として
ぜひ買って手元に置きたかった
*
震災をきっかけに出会った3人なので
画面が揺れたり例の音が聞こえたりの
描写があって怖かったのですが
風化させないためにも必要ですよね
*
猫さんがとっても可愛くて癒されます
この作品に出演されている俳優さんたちが
演技派の方ばかりでそこもよかったのですが
猫さんたちももれなく演技派でした
3人と猫が暮らす生活
とても穏やかでやさしくて
こんな家が僕にもあったらな…と
観ていてとても羨ましかった
その暮らしが「恋愛」によって
終わってしまいそうだったけど
この映画はいつものパターンと違った
そっか
こういう幸せのカタチもあるんだ
こういう愛のカタチもあるんだ
まだまだ【普通】という常識に
囚われていることに気付かされた
いろいろな愛のカタチの集合体
今までにないハッピーエンド
世の中の縮図があんなふうになったらな
*
仕事帰りになんか映画を観たいけど
むずかしいテーマはしんどい…
そんな人におすすめできる映画です
作品の雰囲気、猫の可愛らしさ、
素敵な言葉たちによる生き方の処方箋など
たくさんのものを受け取れます
ふわふわの猫ちゃんみたいな気持ちで
おうちに帰れる作品です
まゆげ〜(´ε` )
熊本地震で知り合い同居する様になった世代も性別も異なる3人の話。
キャリーバッグにネコを入れマンションから出てきた40代の女性と30代の女性、そして飼ってはいないけれどネコ好きの20代の男性…えっ!?一緒に住んでるの?えっ⁉G?と思ったらB?
なんだか不思議な3人の関係をみせていく物語ではあるけれど、それぞれの恋愛物語だったりお仕事や家族との事情だったり。
みんな手を繋いで優しく仲良しな感じで、劇中での網田先生の作品同様に誰かのサプリ的な感じでしょうか…という感じだけど、最後の展開は保守的過ぎませんか?
ということでなんだか自分には掴みどころが無く物足りなかった。
個人的にはかわいいの権化をもっと堪能させて欲しかった。
ネコの要素は低く漫画原作映画はセリフが不自然で恥ずかしくなりました
会社の福利厚生でもらったチケットで観に行きました ネコ好きなので期待
猫のストーリー的な要素は低いです
小林聡美以外の出演者の長い棒読みセリフまわしに疲れてしまいとても時間が長く感じました・・セリフの違和感は原作が漫画だからですね
女性出演者の衣装はかわいいです、ファッションブランドがスポンサーだからですね
孤独を抱えたそれぞれの人たちのという内容も よくあるパターンで入ってこなかったです
最近の邦画ってテレビドラマみたいなのが多いのかしらと
ハッピーエンドなのか?
震災の日に女性2人と男性1人が猫を通じてたまたま出会った所から同居人になり楽しく暮らしていたが、それぞれの生活に色んなことが起こり さぁどうなるか?
といった感じのよくあるパターンといえばパターンなのだが、途中から出てきた小林聡美がとてもよいスパイスで面白かった。
のだが ラストあれがハッピーエンドなのかどうかは人によって意見が割れそうだなぁ。
安達佑実が一番年上のおばさんなんだなぁf(^_^;
私はネコ、名前は三日月よ!
公開日前日に某ショッピングモールで買い物中に某映画館の前でポスターを見てこの映画を知りました
ネコ好きとしては映画のタイトルに惹かれ監督名を確認して観ることを決めたのです
上村奈帆監督作品は「根矢涼香、映画監督になる。」しか観ていませんがとても印象に残っていたのです
上映館が限られているので当初予定の「あぶない〇〇」を後回しにして日比谷の初回上映にて鑑賞しました(上村監督が同じ回を鑑賞されたと後から知りました)
ストーリーについては観る人によって共感度?に温度差はあると思います
登場人物はそれぞれ心に傷があるのですが優しすぎる人しか登場しません
そしてネコが可愛いすぎます
優しい人達と可愛いネコに癒されて気分良くシアターを出ました
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