本を綴る

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本を綴る

解説

小説を書けなくなったベストセラー作家を主人公に、本と旅と人が織りなすハートウォーミングな物語をつづったロードムービー。

作家の一ノ関哲弘は小説が書けなくなり、全国の本屋を巡りながら、書評や本屋についてのコラムを書く仕事をしている。哲弘は旅先での出会いや友人との再会によって刺激と温かさに触れ、厳しさを痛感しながら自分が書けなくなった理由と向き合う。彼には「悲哀の廃村」というベストセラー小説があるが、その作品こそが書けなくなった原因でもあった。ある日、那須の図書館司書・沙夜と森の中の本屋を訪れた哲弘は、古書に挟まれたまま届けられずにいた恋文を発見し、宛先の人物に渡すため京都へと向かう。

東京都書店商業組合が運営するYouTubeチャンネル「東京の本屋さん 街に本屋があるということ」にて配信されたドラマ「本を贈る」の新たな企画として制作され、ドラマのメガホンをとった篠原哲雄監督と脚本を手がけた千葉一凛が再タッグを組んだ。矢柴俊博が主演を務め、遠藤久美子、宮本真希、長谷川朝晴が共演。

2023年製作/107分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
劇場公開日:2024年10月5日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
脚本
千勝一凛
総合プロデュース
篠原哲雄
キャスティングプロデューサー
千勝一凛
プロデューサー
櫻庭賢輝
アソシエイトプロデューサー
山中勝己
撮影
上野彰吾
尾道幸治
照明
浅川周
録音
田中靖志
田辺正晴
音楽
GEN
主題歌
ASKA
助監督
市原大地
デザインイラスト
松永由美子
宮本奈々
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フォトギャラリー

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(C)ストラーユ

映画レビュー

4.5居場所探し

2023年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ロケ地の縁で、那須塩原では先行上映されていましたので、劇場鑑賞。
チラシに「本の居場所、自分の居場所」というコピーがありますが、これは秀逸。まさに、そういう内容です。
自作小説で人を傷つけたことを悔やむ文筆家が、那須、京都、高松と、地域に根差した書店を巡り、市井の人々との出会いを通して、自分の「居場所」を再発見していきます。
各地の情景や、庶民の等身大の悲喜こもごもが、共感を持って静かに心に響く良作でした。
全国公開は2024年秋とのことですが、今日は上映終了後に監督さんと脚本家さんのトークまで聞けて大満足。
この監督さんは、以前ぴあ映画生活で交流のあった方のお勧めでDVDを購入した「月とキャベツ」を撮った方だということは、帰宅後に知りました。
あの作品も好みだったので、それなら一言声を掛けても良かったと、予備知識不足を後悔しています。
トークによれば、元々は本屋を題材にしたドキュメンタリーから企画が生まれたようです。街の個性的な本屋さんの実話が登場するのも一興で、ロケ地を訪れたくなる味わいもあります。静か目の映像も演技もしっとり心に沁みて癒され、前向きな気持ちになれます。
こういう真面目な作品が、来年、全国でヒットすれば嬉しいです。

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ぱおう
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