あまろっくのレビュー・感想・評価
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誰かに『これ面白いよ』と勧めたくなる良作
人一倍仕事ができる分、周囲に対して当たりがキツいキャリアガールが、突然リストラを喰らって父親が1人で暮らす実家へ。レールから外れた主人公の荒み具合は激しく、まるで廃人のように日々を過ごしている。
まずは配役から。主人公の優子を演じる江口のりこの仏頂面が、父親の再婚を知らされてさらに凝り固まっていくあたり、再婚相手が自分より遥かに若いモデル級の美女だと知った時の敗北感からの怒りへの転化は、さすが。口を大きく開かず滑舌は明確な俳優としての高いスキルを感じる。再婚相手の中条あやみが憎まれ役をとことんポジティブに演じているのには驚いた。彼女の出来如何で作品の質は変わっていたかもしれない。いつも笑顔の父親は笑福亭鶴瓶。意外性はないが適材適所のキャスティングだ。
監督と原案の中村和宏は舞台になる尼崎を海水から守った尼崎閘門、人呼んで"尼ロック"をヒントにこの父親像と物語を発案したとか。そこから膨らませて、相性のよくない者同士が譲り合い、それぞれの幸せを見つけていくストーリーは終始心地よく、ほんわかとした後味を残す。誰かに『これ面白いよ』と勧めたくなる良作だ。
最近では珍しい素直に観れる笑って泣けるヒューマンコメディ
最近珍しく、小細工がなく真っすぐな作りに好感が持てて、素直に観れて、笑って泣ける優しいヒューマンコメディになっていて、良かったです。
中村和宏監督は「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」を撮ったことがあるだけに、その良さが生かされた映画になってます。
家族を守り自由に生きる父親、笑福亭鶴瓶とその若き日を演じた「シン・ゴジラ」の松尾諭、娘を江口のりこ、新妻を中条あやみ ら俳優陣が皆好演。
特に、江口のりこの複雑な心境をかかえながらなかなか素直になれないところや、中条あやみの苦い過去を隠した屈託ない前向きさ(さすがに設定年齢の二十歳には見えませんが)がとっても良かったです。
ベタベタ下町人情喜劇
ほんまベタやなあ。確信犯的にベタなドラマっちゅう感じやな。こんなけベタにやったら逆にすがすがしいわ。子供の頃から見てた吉本新喜劇みたいやなあ思ってたら、案の定監督は吉本新喜劇の監督やったわ。
タイトルが「あまろっく」やて。なんや、尼さんがロックバンド組むっちゅう例のよくあるパターンやな。ええ、ちがうって?あまろっくちゅうのは尼崎閘門のことかいな、こりゃすんません。なんせ尼っちゅうのは大阪に住んでてほぼ行くことない町やさかい。大阪から神戸遊びに行くときに国道二号線でただ通り過ぎるだけのぱっとせえへん町やねん。おっと、こんなんいうたらダウンタウンの浜ちゃんにどつかれてしまうわ。
お話は鉄工所経営しとる鶴瓶師匠がすーだらオヤジなもんやから、一人娘はそれを反面教師にしてがんばりすぎたさかい、周りから浮いてしもうてひねくれもんになったっちゅう話や。しかしいくらなんでもあれはひねくれすぎやろ。あそこまでとげとげしい性格、まるでハリネズミやないか。そりゃあ男も寄ってけえへんで。そこへ鶴瓶師匠が中条あゆみと再婚するなんてびっくりやわ、でも加藤茶さんの例もあるし十分あり得るわ。
まあ、この中条あゆみっちゅうのが出来すぎたこなんやけどね、子供の頃からあたたかい家庭にあこがれてたなんて設定もほんまベタやわ。ほんで江口のりこの見合い相手っちゅうのが学生時代から彼女に好意寄せてたとか、まあ都合のええ展開なんやこれが。普通あんなハリネズミみたいな女に食いつかへんで、食いついたら口の周り血だらけやで。
そんなこんなで鶴瓶師匠はあんな若い嫁半もろうて夜の生活の無理がたたって亡くなってしもうて、微妙な関係の二人だけが残されてしまうんや。ひねくれもんの江口のりこと真っ正直に物言う中条あゆみはお互い譲れへんからけんかも絶えへん。でものりこもあゆみの生い立ちなんか聞いてほろりとさせられて、徐々に打ち解けていくんや。
ほんでまたまた急な展開、あゆみは妊娠、のり子は見合い相手と、えーと、どこやったかな、どっか砂漠のある国に行かへんか言われて悩むんや。
どうでもいいけど、いつになったらあまろっく絡んでくるんや思うてたら、台風や。やっぱりここであまろっく本領発揮や、このおかげで被害無くてすんだんや。ほんで鉄蔵はんからのりこは親父さんのこと聞いて、ああ、やっぱりお父ちゃんはうちらのあまろっくやったんやな。ほなら今度はあたしがあまろっくになったるわ言うて砂漠のある国行きはキャンセルや。
鉄工所継いでおまけに見合い相手はそこで働き始めるなんて、なんちゅう都合のええ結末やねん。ほんま、ベタ過ぎて勘弁してや。
ベタなストーリー、ベタな設定、ベタな演出でほんま参ったわ。ほなさいなら。
さすがネイティヴの中条あやみ
尼崎市が舞台のご当地ムービーゆえに、兵庫県は全国に先駆けて1週間早めのロードショー公開です。予告編で見倒してたので、およその予想はつきましたが、予想を上回る「ホームドラマ」でした。出演者のほとんどが京阪神出身なので、まったく気になりませんでしたし、大阪市阿倍野区出身の中条あやみの大阪弁を聞くだけでも、この映画を観る価値はあります←ちょっとおおげさ(汗)
タイトルのもとになった「尼ロック」とは、尼崎市にある尼崎閘門のことです。船舶が通航できる巨大な設備で、尼崎市の「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを防いでいます。英語で閘門はlock gateであることから尼ロックの愛称で呼ばれています。
物語は予想通り進みますが、前半でまさかの展開。そしてそれからが江口のりこと中条あやみの映画となります。
正直言えば、尼崎市が主人公です。しつこいくらい阪神尼崎駅界隈が映ります。尼崎の最も尼崎らしい場所ですが、映像で見る限り本当にきれいな尼崎です(笑)
楽しもう
評価が高かっただけにやや期待しすぎてしまった。
テーマがしっかりした作品で、泣いたか泣かないかで言えば泣いております。
ややストーリーがご都合主義なところが目立ち、再婚の設定もさすがにちょっと腑に落ちない。娘のキャラクターもやや一貫性がないような。またポップさがストーリーの軽さにも繋がってしまっている部分がある。なので個人的にはイマイチ感情移入がしにくかった。もちろん見やすくはあるんだが。
ただし後半はしっかりと泣かされておりますので、力技でねじ伏せられたと思います。
ということで若干甘めですが、この点数です。
え~話しではありますが
ノーマークの映画でしたが、高評価に釣られて鑑賞。
皆んな良い人で落とし所も良い話ですが、登場人物の描き方が浅いのかあまり心に響きませんでした。
起きる出来事もどうも予定調和な感じがして。。
自分の感受性に最近自信が無くなって来ました。。
人と人の繋がりを感じる温かさ。
無くす悲しみや痛みを知っているから、今あるものに感謝ができる。笑顔の裏にも色々な思いがあり、守りたいものがあり、温かさを感じる作品でした。
江口のりこさんのサバサバとしたテンポの良い関西弁と、鶴瓶さんの福々した笑顔と中条あやみさんの家族への想いが人一倍強いキャラクター。個性バラバラな「家族」だけど、どんどん気持ちが繋がっていく。
どんな事も楽しむ!
「祝リストラ」に面くらいました笑
しばきまげるぞ!
江口のり子はそんなに得意ではなかったが、
評価が高いので観ました
全体的に良かったですが、
中条あやみの存在がピカイチでしたね
ありそうでない昭和チックな話なので、
40代以上にはいいんじゃないでしょうか
ちなみに「しばきまげるぞ!」は
「しばき倒すぞ」の変化形のようです
ラストは「お前もいるんかい!」っていうオチ・・・
ちょっとだけ、いや、すごく響いてる
ありえそうでありえない、ありえなさそうでありえる、そんな、心に響くストーリーでした。
娘が、父親の再婚を容認したら、相手が年下の女性だった。そこから始まる心が揺り動く、涙が出てしまうお話し。
キャストがどハマリして、あっという間の2時間でした。上映館があまりない中、運良く地元で鑑賞できて、ラッキーでした。
良い映画とも思われましたが、現在性には疑問が‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
映画を通して良い映画だとは思われました。
特に、中条あやみさんが演じた実際の家族の愛情を知らないのに明るく常に振舞っている早希は魅力があり、主人公・近松優子(江口のりこさん・後野夏陽さん・別所美紀さん)の父の近松竜太郎(笑福亭鶴瓶さん・松尾諭さん)も魅力ある人物だっと思われます。
ただ一方で、描かれている内容は、古き良き(専業主婦的)家族へのノスタルージー暗喩と感じられ、果たして現在に耐えられる映画になっているのかは個人的には大いに疑問はありました。
(事実、主人公・近松優子の母(近松愛子(中村ゆりさん))は亡くなっていて、父の近松竜太郎も映画の早々に亡くなり、今は無きノスタルジー暗喩の表現になっています)
そして(魅力的な人物だとは感じながら)早希(中条あやみさん)の描写は親の愛情を知らないはずなのに、ちょっと理想的描写過ぎるのではとは思われました。
個人的には、この作品の良さは踏まえた上で、とても現在に耐ええる内容とは思えないと感じられ、シビアに今回の点数となりました。
「人生に起こることはなんでも楽しまな!」その通りです師匠!!
なんの事前情報もなく、ふらっと鑑賞。
頼みの綱は「鶴瓶×江口のりこ」なら間違いなく面白いものが見られるに違いない!という根拠のない直感のみ。
映画開始早々に「あまろっく」の意味を知る(笑)江口のりこさんが尼さんにでも扮してロックンロールでもするんかと勝手に想像していましたが、全く違いました…。「あま」はその尼で、「ロック」はそっちのロックなのね。あっでも、ロックはあながちロックンロールの意味も含んでるのね。
尼崎出身の中村和宏監督による、とってもハートフルで元気をもらえる家族の物語。
それにしても、
どんな善行を重ねたら
中条あやみちゃんのような美人で若い奥さんをもち
実の息子さんと映画で共演するという夢のようなお仕事をゲットできるのでしょうか?
駿河太郎さんとっても素敵な俳優さんになられましたね。
「人生に起こることはなんでも楽しまな!」
素敵な奥さん、立派な息子、満足できるお仕事…
間違いない、
師匠(鶴瓶さん)
あなたが一番人生楽しんでます!!!
ひっついてるものを剥がすと 何で痛いのやろ
尼崎にある閘門を
水害から守るシンボルとして、
家族の大黒柱に例えた
大阪の家族のお話しでした。
大黒柱はだれなのか。
それがオチにもなっていて
面白い。笑える。
というか、途中からずっと
薄く泣けて、泣けて‥‥
何気ない日常の根っこにある
心情にどっぷり。
結婚生活に失敗した人とか
年配の方とか、
人生経験積んだ人ほど、しみそう。
結局、
そんなに裕福でなくても
人生誰かのために楽しく
暮らした方が
いいなと思ってる人は
カモ。
家族でも知り合いでも
距離感をもって付き合うのは
難しいですが、
本作をみると
そんな事はどうでも良くて、
自分がこうしたいと思って
それに付き合ってもらえる人同士の
距離感が生まれるんだなーと。
ま、当たり前かもですが。
序盤の
優子が職場で失敗した場面も、
中盤での
親父が近所を徘徊して
職場を上手く回している場面も、
終盤の
早希の頑張りも、
ラストの優子の決断までの
長い長い前座。
「私が〜になる!!」
あぁ、
そうなって欲しいという
流れに全部乗っかっていくんだけど
それでいい。ワンピースっぽくて。
きつく聞こえる言い回しも
関係性があってこそが
ちゃんと表現されていて
心地よし。
イントネーションに違和感ないと
思ったら、
なんと全員が関西人。
知りませんでした。
食うて寝たら大概の事は何とかなる。
とはいったもので
うちの婆ちゃんも
寝るは豊楽金いらずって
言ってたし、
寝るって大事。
男前の江口さんと
素敵な中条さんとの
やり取りをいつまでも見ていたい‥‥
人と生きる素晴らしさがスクリーンから
溢れます。
おすすめ。
温かい気持ちになった。
最近、アクションとかミステリーばっかり観ていてのでこういう温かい気持ちになる映画は良いね。中条あやみと江口のりこが親子になるという、あり得ない内容だが、とても良い雰囲気でファンになった。鶴瓶の寅さんみたいな雰囲気がまたとても似合っている。良い映画だった。
ストーリー 6 演技 6.5 芸術 6 エンタ 6.5 総合 7 ...
ストーリー 6
演技 6.5
芸術 6
エンタ 6.5
総合 7
キャスディングが好き。悲しいこといっこも言うてへんのに泣けてくる、昭和やな〜尼崎こいーですな。
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