異人たちのレビュー・感想・評価
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何かに"苛まれてきた"異人たちの奇妙な物語
今年観た映画の中で一番涙してしまった映画。
脚本家でゲイである主人公が自分の生まれ育った家に行くと、そこには何故か幼い頃に死んだはずの両親がいて、何十年か越しの会話を交わし、伝えることのできなかった思いを互いに伝えるという話。
また、主人公と同じマンションに住む謎の青年とも恋愛関係になり、そちらも同時並行で親睦を深めていくという寸法。
設定や疑問のすべてが回収されることはなかったが、家族で過ごすファミリーレストランのシーンは脳裏に焼きついて離れない。
何かに"苛まれてきた"この異人たちの奇妙な物語を映画館で鑑賞することができて、本当に良かった。
また鑑賞したいと思う名作。
ものすごく悲しいファンタジー
山田太一の原作や邦画版には触れずに本作を鑑賞しました。
アンドリュー・スコット演じる主人公アダムの何とも切なく悲しいファンタジー作品。
アダムの両親はどうやらアダムが12歳のときに事故で亡くなっているらしいのですが、
その割には両親は生きているじゃないか!?という見せ方。
でも、物語が進むに連れ、やはり亡くなっているのだということがわかります。
ただ、アダムが両親にゲイであることをカミングアウトし、受け入れてもらえるまでに相当の時間がかかったりと
亡くなった両親と過ごしながら、子どもの頃に突然訪れた別れ〜現在に至るまでの時間を
愛情で埋めていくような、そんな描き方をしています。
その両親との別れのシーン(ファンタジーですが)が実にグッときます。
そしてアダムの彼氏であるポール・メスカル演じるハリー。
すごく仲良くなってお互い欠かすことのできない存在になっていくな〜と思って観ていたら
なんとハリーも亡くなっていたということがわかります。
それがわかっても、亡くなったハリーとのコミュニケーションがとれるアダムとの
最後のシーンが実に心に沁みます。
なんて悲しい・寂しい主人公なんだ!!と思いながらも、
実に心に沁み入る作品で、私は何とも言えない温かい気持ちになれました。
冒頭の夜景〜朝焼けになっていくシーンが実に美しいです。
親の願いはただ子どもが幸せであってくれること。
暗い。ただただ暗い。
主人公がゲイの設定になってるのはなるほど頷けるけど、まさかゲイのおじさんたちのセックス見せられるとは思ってなかった。
息子にゲイであることを告げられた時の母親の反応が正直なところなんだろうな。
相手が男でなく母親役のクレア・フォイみたいなきれいな女の人だったら、また面白かっただろう。
風間杜夫は華があったんだな。
山田太一さん原作の「日本版」との違いにとても戸惑いました。
ラストに“異人たちとの夏より“の字幕スーパーが出ました。
鑑賞後の気持ちに戸惑うばかりでした。
この映画を一言で言えば、
《ゲイに生まれた悩みを、死んだ両親に会って、カミングアウトして
慰めて貰う》
というのはちょっとキツイ言い方ですね。
ただ山田太一さんの、美しくも儚く、
《亡くなった両親との再び訪れる奇跡の邂逅を、
《至福の喜びと切なさで描いた「異人たちとの夏」》
…………この違い!!
「異人たち」は、アンドリュー・ヘイ監督の
実体験を色濃く滲ませた作品との事ですが、
そこにはホモセクシャルに生まれた男性の、
苦悩を描かれた作品でした。
例えば、日本映画の「エゴイスト」では、
鈴木亮平の役もゲイに生まれた自分の葛藤と父親への自責に
深く傷つき苦しむ役でしたが、
死んだ宮沢氷魚の母親にその愛を置き換えて、ありったけに尽くす、
その心根の美しさが胸を打ったのです。
アンドリュー・ヘイ監督には、
広い視野で自己を見つめる視点がもうほんの少し少し
あっても良かった、
そんな気がしました。
私は女性ですし、ノーマルなセクシャリティの人間なので、
だからゲイに生まれた苦しみ、孤独、切なさ、寂しさに、対して
鈍感で思いやりが薄いのかも知れません。
まぁ正直に言えば、あまり若くも美しくもない男性2人の
ラブシーンに、ちょっと引いてしまった、のも本心です。
大好きなジェミー・ベルも見せ場のない役で勿体なかったです。
お母さん役のクレア・フォイは息子のホモセクシャルを告白されて
戸惑う母親を等身大で演じて、良かったと思います。
オリジナルを知らずに見たほうが、
きっとこの映画の真価が分かるのでは・・・
と心から思いました。
追記
あるレビュアーの方より、ゲイであることへの理解が足りないのでは、
とのご指摘がありました。
山田太一さんは生前に本作品をご覧になって、
「温かく受け入れていただきました」との教えも頂きました。
ゲイの方への失礼を深くお詫びします。
余分な意味をもたせた結果、原作で意図されている「異界」を表現することが十分ではない。
大林宣彦の映画は未見。私が観たことのある山田太一原作の「異人たちの夏」は舞台である。2009年シアタークリエ。主役は椎名桔平だった。
まず、PROライターのレビューの中に「日本の夏の情緒が失われている」という内容の指摘があったがこれは的はずれ。そもそも原作小説自体が都市生活者の怪奇譚でありあまり日本的情緒は関係ない。原作の季節は確かに夏だが夏以外でもこの話は成立する。「父と暮せば」あたりと印象が混同されているのではないか。2009年舞台も都市的スタイルの現代劇のニュアンスであったと記憶している。
ロンドンに舞台を置き換えた本作の流れは自然であり原作をかなり忠実になぞっていると感じた。
ただ如何せん両親との出会いや、ハリーと愛し合うことに、アダムにとっての意味をもたせすぎていないか?日本公開にあたっての宣伝惹句は「現代人の孤独、家族の絆、そして全てを乗り越える愛」というものである。これはいくらなんでも酷いが、映画自体もかなりその方向に引っ張られている。つまり父母にしても、ハリーにしても、アダムの孤独を癒やすために登場していると役割が固定されているのである。
理由がよく分からないままに、異時間・異空間の者どもが生々しく現れる。この話は本来、そういった異界と接触してしまう男の物語である。本作では主人公が異人たちに愛着をもつ一方で同時に感じているであろう恐れや違和感といったものがうまく描けていない。異界がうまく表現できていないのである。
「違」は「異」に通じる。原作でのポイントの一つに両親の年齢がある。異人である彼らは30歳代である。12歳で両親をなくした主人公は今や48歳であり両親よりはるかに年上という奇妙な現象が起きている。映画では主役のアンドリュー・スコットの見た目が若すぎるためこの違和感が表現できていない。
また、原作では映画のハリーにあたる登場人物はケイという女性になるのだが、彼女は胸にケロイドがあり執拗に隠そうとする。ここに強烈な違和感があるのだが映画では全くカットされている。このためハリーは現界(うつつ)の人間として全く疑いもなく登場する。だから最後のシーンの意味が通らない。
映画としてはまあまあ良く出来てはいると思うけどね。
表現方法が違えば良かったのだが
原作:山田太一「異人たちとの夏(1987)」。同名日本映画1988年製作、英語題"The Discarnates"。今作の邦題「異人たち」、原題"All of Us Strangers"。
原作名では異人とは何か想像できない。でも映画の the discarnates だと霊的なもの示唆している。だから今作もR15+であるからホラー要素が多いと想像して鑑賞に行った。
しかし全く違った。
恐ろしく違った。
只々嫌悪感を強く感じるしかない違和感を感じた。
ネタバレあり
マンションに住む男性といわゆる LGBTQ+ のQとG のその単語が発せられ、そういった関係になる。しかも直接的な描写が、しかもとても長く何度も描写される。本来の映画の本質は別の所にあるのだが、メインの表現方法はこれである。「"R15+"ですからそれ以上の人は見てもいいです」、と言われても、私はこれに対する耐性はない。LGBTQ+の人たちを理解する事と、その行為を見せられる事はまるで違う。始めから知っていたらこの映画は決して見ない、見たくない。
前半では特に両親が他界しているとの描写も無く、実家に行き両親と再会した。設定が全く違うのか、あまり詳しく説明しないで話を進める手法なのか。
もっとネタバレ
主人公は幼い頃から自身がGであると認識していたが、その事でイジメにあっても父親に打ち明けられず両親は他界し、本人も中年になってしまった。過去に出来なかった事を今父親に理解してもらい、両親の愛を感じたかったのだと思う。マンションの男性との出会いで自身の心に蘇り、今回の話になったのだろうと思う。All of us 私たち皆が Strangers 異人たち。しかし両親だけで無く、マンションの男性もStranger。
トータルのストーリーは決して悪いとは思わないが、いかんせん強すぎるGの描写は受け入れ難い。
思い出の回収。
12歳になる前に両親を交通事故で亡くした脚本家でゲイな40歳アダムの話。
子供の頃の思い出の物を自宅部屋の奥から取り出し…、両親と過ごした家を思い出す、その地へ足を運び当時住んでた家に行くと12歳前の頃の記憶のままの両親が家に…、同時期に同じマンションに住む同じく同性が好きなハリーと出会い幸せな日々だと思ったが…。
不慮の事故で大事な家族を亡くすって悲しいけど現実でもありで、そんな時残された方の思い、気持ちって悪い夢であってほしい、寝て起きたら本人は生きているんではないかと都合よく考えてしまったりと…、本作はそんな11歳の頃に両親を亡くしたアダムが両親と再会できる素敵な話。
11歳で止まってしまった両親との思い出、空白29年分の思い出は作れないけれど、過去にあった話から最近の近況話で過ごす時間は何か素敵で、観てて自然と涙が込み上げてきた。
ハリーを両親に会わせようと連れてった真っ暗な家のシーンはちょっと怖かったかな(笑)
短い期間だったけど家族で過ごすシーンはとても素敵でした。
【大都会の中で孤独で深い喪失感を抱え生きる男。だが、男を深く愛した”モノ”達は時を超え男に生きる目的を与えるのである。今作は、人が心の片隅に抱える孤独感、喪失感を静的トーンで描いた映画でもある。】
ー アダム(アンドリュー・スコット)は12歳の時に両親を路面凍結による交通事故で亡くして以来、深い喪失感と孤独を抱えながらロンドンのマンションで映画脚本家として暮らしている。
ある日、アダムは幼少期に過ごした且つての実家で、30年前に他界した両親(父:ジェイミー・ベル、母:クレアフォイ)と再会する。
それ以降、足しげく実家に通うようになったアダムは、平行して同じマンションで出会った男、ハリー(ポール・メスカル)と親密な関係を深めて行く。ー
◆感想
・オリジナルから改編した幾つかの部分で、上手いな、と思ったのはアダムを同性愛者に設定した点であると思う。
ー 母から、””良い人は居ないの?”と尋ねられ、”僕は女性を愛せないんだ。”と答えると驚く母。
年代的なモノであろうが、母は心配の余り色々と聞いてくるが、アダムは”大丈夫だよ。そんな時代じゃない”と答えるのである。HIVによる性感染を心配する母。両親が生きた時代と現在との対比を上手く描いている。-
・両親と会ううちにアダムの幼少期が明らかになる過程の描き方。
学校で苛められていても両親に言えなかった事が、大人になったアダムは父親に言えるのである。
そして、父親は”それはひどいな。”と呟き困った顔をするのである。
ー アダムと両親の30年間の空白が、会話を通じて徐々に埋められて行くのである。ー
■アダムと両親の最後のレストランでの食事シーンは可なり沁みる。アダムはレストランでファミリーセットを頼むが、両親は徐々に彼の事が見えなくなって来る。
手を差し出した母の手を握るアダムの表情が切ない。
・ハリーの存在も重要である。
”このマンションに住んでいるのは僕達二人だけみたいだよ。”と言いながらアダムとハリーは親密になって行く。
ー だが、ある日、アダムはハリーは既に死んでいる事を知る。それを察したハリーは”あんな姿は見せたくなかったな・・。”と呟く。
つまりは、アダムはマンションにたった一人で暮らしていたのだ。だが、ハリーはそんなアダムと、親密になり、自身を大切にしてくれたアダムを大切にするのである。-
<今作の原題は「オール・オブ・アス・ストレンジャーズ」である。
アダムを含め、自分の生きる世界にどこか違和感を覚えている全ての人間が異人と言う意味であろうか。
今作は、男が心の片隅に抱える孤独感、喪失感を、男を深く愛した”モノ”達が静的トーンで癒し、生きる目的を与える様を描いた映画なのである。>
エンディングはいろいろと衝撃的。
今年155本目(合計1,247本目/今月(2024年4月度)29本目)。
(前の作品 「映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル」→この作品「異人たち」→次の作品「メメント」)
原作小説(映画)があるらしい、ということは知っている程度です。
といっても、舞台も色々違うし考え方もいろいろ違うので、特にエンディングにかけての一連の流れについては「今2024年にありそうなできごと」になっている点については賛否両論ありましょうが、個人的には良かったかな、といったところです。
タイトルの「異人たち」の「たち」は複数いることが想定できますが、個々の登場人物の描写を見ると、程度の差はあっても若干「ずれた」発言をしている方ばかりで、「その意味で」「異人「たち」」なのではないのかな、といったところが私の意見です。
本作品のみで見ても楽しめますが、原作小説・映画を知っていると(ネットフリックスほかで見られるのかな?)その差を知ることができるのでしょうから、その点でもおすすめです。もちろん前述した通り、本作品「のみ」でも十分に作品として成り立っています。
日本の古い作品をイギリスと舞台をかえて(許可はもらっているはず)今風の問題提起も盛り込んでまた「別の」作品とした点はとても良かったです。
採点にあたっては特に気になる点まで見出せなかったのでフルスコアにしています。
満たすことが出来なかった思い
異人たちとの夏の両親とお別れするところまでがとても好きで、特に秋吉久美子さんの「おまえをね、自慢に思ってるよ」と言いながら箸袋をキュッと結び、その時に私の心もキュッとして胸がいっぱいになる。
なのに、その後の展開に置いて行かれてしまってモヤモヤしていた。
先日YouTube期間限定公開で再見した時に、うん、やっぱり今見ても置いて行かれるな!アハハ笑と納得出来てむしろスッキリして
tiff?かなんかの関連動画がおすすめに出てきたので見たら、秋吉久美子さんのあのシーンの見解聞いて吹いてしまった。
あの頃あんな感じのSFが流行っててやりたかったんだと思います!って。
実際は違うらしいけど、私は秋吉久美子さんの気持ちに納得してしまった。
そんなわけでヘイ監督はどんなふうに表現するのかなと興味津々でみた。
これはこれでとても良かった。
人を愛したことがないから愛がわからないと言っていたアダムだけど、死神から君を守りたいと思う気持ちは間違いなく愛。生死を超えた愛
どう受け止めたらいいのかわからない
原作を知らないので結末に衝撃を受けた。主人公の気持ちを考えると心のやり場に困る、あれをどう受け取ったらいいのか、しばらく考え込んでしまう。同時にこの結末に違和感を覚えることもなく、むしろこれが正解だったのではないか、とすら思えるのは監督が作り出した世界観にどっぷり浸っていたからだと思う。とても繊細な映像と音楽、セリフは少ないけどきちんと感情が伝わってくる。好きな人は好きな映画だと思う。
英国ロンドンのタワーマンションでひとり暮らすアダム(アンドリュー・...
英国ロンドンのタワーマンションでひとり暮らすアダム(アンドリュー・スコット)。
40代の彼は脚本家だが、最近はあまり書けていない。
現在、取り組んでいるのは彼が12歳の時に亡くなった両親の物語。
ある日、彼はかつて両親と暮らしていた郊外の家を訪ねることにした。
するとそこには、死んだはずの父(ジェイミー・ベル)と母(クレア・フォイ)が暮らしていた。
ふたりは、自分たちが死んだことを自覚していた・・・
といったところからはじまる物語で、幽霊の両親と交流する生きている中年男性のファンタジックなハナシ。
そこへ同じタワーマンションに暮らす若い男性ハリー(ポール・メスカル)が絡んで来、ひとけのないタワーマンションでの孤独ゆえ、アダムとハリーは恋人関係になる・・・
このふたりの恋愛関係は、アンドリュー・ヘイ監督デビュー作『WEEKEND/ウィークエンド』でも描かれた同性の恋愛で、濃密な描写で描かれます。
さて、異界の両親との関係も続けながら、現実世界でハリーとの関係も続ける。
あの世とこの世は地続き・・・
それを行き来する装置が「列車」という演出なのだが、どことなく落ち着かない。
というのも、先に山田太一の同じ小説を映画化した『異人たちとの夏』(大林宣彦監督)を観ているものだから、最後はああなってこうなってと観る側としては先走っちゃってしまう。
(ああなってこうなって、は名取裕子の大暴れね)
これがゆえに、観ていて、何だかまどろっこしいなぁ、と思ってしまう。
が、ああなってこうなって・・・が・・・!
うーむ、これって、もしかしてアダムも・・・という解釈なのかしらん。
映画の原題は「ALL OF US STRANGERS」。
「わたしたちみな、異人たち」と言っている。
という、もやもやとした感慨が残ったわけです。
いい作品
アンドリュースコット主演
いい役者さんだし、泣けて泣けて仕方がなかった
泣きたかったんだなぁと自問自答
ただいま、この方主演のNetflixでリメイクのリプリーを視聴中、モノクロでいけてない役が恐ろしいくらいピッタリ、こちらもおすすめです
肝心なところが残念
オリジナルは数十年前に一度テレビで視聴しただけなので細かいところは全く覚えていないが、なぜあのタイミングで両親が主人公の前に現れたのか?というこの物語の大きな骨格になる部分が説明されていないというか、そこが全く関係ないストーリーにしてしまったため、ただ寂しかった男が亡霊に慰められるという「だから?」っていうお話になってしまったように思う。
イギリスのノスタルジックな部分が日本人には伝わりにくかったのも残念だった。
レコードから流れる音楽や子供の頃に持っていたノートかチラシみたいなのとか、我々が知っているものだったらもう少し違ったのかもなどと思いながら観ていた。
試写会だったからか話に抑揚が無かったからか、途中で飽きた?真後ろの人はカバンの中を何度もガサゴソし始め、両サイドのサラリーマン風の人達は爆睡。
右隣のお兄ちゃんの頭が自分の肩の上に乗っかってしまったが、お話がお話なので少し気持ち悪くなってしまった。
オリジナルを観たい
美しい音楽と色彩が、怪談風のミステリアスなストーリーを盛り上げます。とても雰囲気の良い作品。ですが、LGBT要素がメインであまり共感&理解できませんでした。主人公のゲイである苦悩がメインでしたが、日本版は何が主題となっているのでしょう?オリジナルを観て観ないと分からないこともありそう。
めっちゃ期待したんですが😭
約35年近く前に日本で上映された「異人たちとの夏」をイギリスでリメイクされたものですが…。
事前に「異人たちとの夏」のレビューを読んで涙した者としては絶対に見ないと、そしてどれだけ、今は亡き父を思い出して泣けるかと、期待して臨みましたが、やはり日本人には日本バージョンの方が数倍感動できると思います。
日本バージョンも未見ながら、目の肥えたレビュアーさんの、素晴らしいレビューを読み、古き良き日本の夏の生き生きとした情景や、日本のお母ちゃんあるあるの懐かしい様子は、イギリスの30年前(ペットショップボーイズがかかってたから、もうちょい前?)とは思い入れが全く違います。
また、恋仲になるのが名取裕子でなく、ゲイという設定に時代を感じました。まぁ、お母さんはそういう反応するよね、というシンパシーは感じましたが。
海外では確かにクリスマスが一家団欒の象徴ですが、やはり日本の何気ない団欒は特別な非日常でなく、ちゃぶ台を拭きながらバタバタ動いてるお母さんが、色々心配してくれる毎日こそが、二度と戻れない貴重な時間だったなと、思うのです。
日本を離れて、やっぱり一番恋しいのは家族で、移民や留学生仲間に聞いても、やっぱり同じ答えです。イベントのたびに家族や親戚が集まる海外はいいなと思いますが、親戚縁者が集まる盆暮れよりも、テレビのチャンネル権を争っていた子供時代の方が、鮮やかに思い出せます。
親孝行できなくてごめんなさいと思いながら涙するのを期待した作品でしたが、やはりイギリスで育ってないので、そこまで思い入れが持てず…。ゲイシーンやら薬でキメちゃうシーンとかあると、なかなか入り込めませんでした。残念😢
原作未読未鑑賞。 主人公はゲイであり12歳の頃に両親を事故で亡くす...
原作未読未鑑賞。 主人公はゲイであり12歳の頃に両親を事故で亡くす。
これまで殻に篭り続けてきた反動か、死んだ両親と再会し12歳まで互いに抱え続けたしこりを取り合ったり(ゲイの告白等)本当はしたかった家族ならごく当たり前の関係を築く。
同時に同じマンションに住み孤独死(結果的に)したゲイの住人にと出会い愛し合う。
三者とも全て霊であり一夏の一種の臨死体験の様な話だが主人公の孤独で生きる切なさがすごく伝わるいい作品だった。
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