全米映画ランキング : 2014年10月17日~2014年10月19日

全米映画ランキング:2014年10月20日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2014年10月17日~2014年10月19日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 フューリー

Fury
「フューリー」

Columbia
(KADOKAWA)

1 23,500,000 23,500,000
2 1 ゴーン・ガール

Gone Girl
「ゴーン・ガール」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

3 17,800,000 107,068,900
3 ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険 1 17,000,000 17,000,000
4 3 アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日 2 12,039,000 36,871,000
5 かけがえのない人

The Best of Me
「かけがえのない人」

Relativity Media
(ブロードメディア・スタジオ)

1 10,200,000 10,200,000
6 2 ドラキュラZERO

Dracula Untold
「ドラキュラZERO」

Universal
(東宝東和)

2 9,889,000 40,735,090
7 5 ジャッジ 裁かれる判事

The Judge
「ジャッジ 裁かれる判事」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 7,940,000 26,843,000
8 4 アナベル 死霊館の人形

Annabelle
「アナベル 死霊館の人形」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

3 7,925,000 74,127,000
9 6 イコライザー

The Equalizer
「イコライザー」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 5,450,000 89,170,000
10 8 メイズ・ランナー

The Maze Runner
「メイズ・ランナー」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

5 4,500,000 90,837,300

ブラッド・ピット製作総指揮・主演「フューリー」が首位デビュー

3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ブラッド・ピット製作総指揮・主演の戦争アクション大作「フューリー」が約2370万ドルのオープニング興収で見事首位デビューを果たした。

同作は、第2次世界大戦末期のドイツ侵攻において奇跡的な進撃をした連合国軍の戦車「フューリー」の乗組員5人の戦いを描いた物語。多くの批評家から好意的なレビューが寄せられ、R指定作品ながら、首位デビューに成功した。メガホンをとったのは、「U-571」「トレーニングデイ」の脚本や「フェイク シティ ある男のルール」「エンド・オブ・ウォッチ」などで知られる米海軍出身のデビッド・エアー。出演はピットのほか、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル。

2位は「セブン」「ファイト・クラブ」などピットとの名コンビで知られるデビッド・フィンチャー監督の「ゴーン・ガール」。盟友による渾身の一作にV3を阻まれた同作だが、累計興収は1億ドルを突破。この秋1番の大ヒットとなっている。

約1700万ドルのオープニング興収で3位デビューとなったのは、ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の3Dアニメ「The Book of Life」。日本のお盆にあたるメキシコの国民的行事「死者の日」を背景に、「生者の国」「記憶されている者の国」「忘れ去られた者の国」という3つの世界での冒険を経て、自らの進路を決める少年マノロの成長を描くストーリー。声の出演はディエゴ・ルナ、ゾーイ・サルダナ、チャニング・テイタムに、ロン・パールマン、クリスティーナ・アップルゲイト、アイス・キューブ、ダニー・トレホら。監督はニコロデオンのアニメシリーズ「エル・ティグレ」のキャラクターデザインを担当していたアニメーターのホルヘ・R・グティエレス。

初登場5位はオープニング興収約1000万ドルの「The Best of Me」。「メッセージ・イン・ア・ボトル」「きみに読む物語」などで知られるニコラス・スパークス氏による恋愛小説の映画化だったが、スパークス氏の映画化作品では最低のオープニングとなってしまった。高校時代の恋人たちが20年後に再会し、再び恋に落ちるという内容で、批評家からは厳しいレビューが多く寄せられている。キャストはジェームズ・マースデン、ミシェル・モナハン。監督は「素晴らしき日」 「終着駅 トルストイ最後の旅」「モネ・ゲーム」のマイケル・ホフマン。

その他圏外に、ニューヨーク、ロサンゼルスの限定4サイトで公開された「バベル」「21グラム」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の新作「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が登場。かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で主人公を演じ、世界的な人気者だったが、現在はパッとしないベテラン俳優リーガン・トムソンが再生を懸けてブロードウェイの舞台に立とうとする姿を描いたブラックコメディ。先のニューヨーク国際映画祭のクロージングで上映され、批評家、観客の双方から大絶賛を受け、本年度のアカデミー賞でもノミネート確実といわれている。主人公リーガン・トムソンに扮したのは「バットマン」(1989)のマイケル・キートン。共演にエドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツ、ザック・ガリフィアナキスなど。

今週末は、キアヌ・リーブス主演のアクション「ジョン・ウィック(原題)」に、マイケル・ベイ製作のホラー「Ouija」などが公開となる。

2014年10月20日更新 藤井竜太朗

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