全米映画ランキング : 2010年8月13日~2010年8月15日

全米映画ランキング:2010年8月16日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2010年8月13日~2010年8月15日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 エクスペンダブルズ 1 35,030,000 35,030,000
2 食べて、祈って、恋をして

Eat, Pray, Love
「食べて、祈って、恋をして」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 23,700,000 23,700,000
3 1 アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! 2 18,000,000 70,543,000
4 2 インセプション

Inception
「インセプション」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 11,370,000 248,554,000
5 スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 1 10,525,000 10,525,000
6 6 怪盗グルーの月泥棒 3D 6 6,767,000 221,993,000
7 3 ステップ・アップ3 2 6,626,000 29,565,000
8 4 ソルト

Salt
「ソルト」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 6,350,000 103,569,000
9 5 奇人たちの晩餐会 USA 3 6,316,000 58,816,000
10 7 キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 3 4,075,000 35,104,000

「エクスペンダブルズ」がV。ジュリア・ロバーツ主演作は2位

3本の新作が公開された先週末の全米ボックスオフィスは、シルベスター・スタローン監督・主演の「エクスペンダブルズ」が約3530万ドルのオープニング興収で、首位デビューを飾った。

同作は、スタローン以下、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレンら新旧のアクションスターが勢ぞろいしたオールスター・アクション映画。現米カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスもカメオで出演している。上記のスターたちが、ならず者傭兵部隊に扮して南米の軍事独裁政権を打倒するという21世紀の「特攻大作戦」的な内容だったが、残念ながら批評家からはさほど高い評価を得られなかった。それでも、オープニング興収約3530万ドルは立派。1億ドル超えはほぼ間違いなしだ。ちなみにスタローンは、監督作、主演作の双方で自己最高のオープニング興収を記録。また、1970年代、80年代、90年代、2000年代、10年代と、5つの年代で全米ナンバーワンヒットを記録した最初の映画スターとなった。

2位は興収約2300万ドルで、ジュリア・ロバーツ主演「食べて、祈って、恋をして」。ニューヨーク在住の女性ジャーナリスト、エリザベス・ギルバートが1年間の世界放浪生活を綴った同名ベストセラー回想録を、人気TVシリーズ「NIP/TUCK」「Glee」の製作者ライアン・マーフィが映画化。批評は賛否が半々。まずまずのヒットだが、1億ドル超えは微妙なところ。

3位「The Other Guys」は約1800万ドル。10日間の累計で約7054万ドルとなり、最終興収は1億2000万ドル近辺か。4位「インセプション」は累計で2億5000万ドルまで、あと一息。3億ドル超えは厳しくなってきた。

約1050万ドルで5位初登場となってしまったのが、「スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド」。カナダの人気コミックを「HOT FUZZ ホットファズ/俺たちスーパーポリスメン!」のエドガー・ライト監督が、マイケル・セラ主演で映画化したアクション・コメディ。コミックを知っている層にはアピールできたが、それ以外の層を取り込むことに失敗。映画自体の評価はまずまずなので、今後の口コミに期待したいところだ。

今週末は、リチャード・ドレイファス、ビング・レイムス、エリザベス・シュー、クリストファー・ロイドら中堅スターが顔をそろえるパニックもの「ピラニア 3D」、アカデミー賞女優エマ・トンプソン主演の「Nanny McPhee Returns」などが公開に。

2010年8月16日更新 藤井竜太朗

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