全米映画ランキング : 2010年7月16日~2010年7月18日

全米映画ランキング:2010年7月20日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2010年7月16日~2010年7月18日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 インセプション

Inception
「インセプション」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 60,400,000 60,400,000
2 1 怪盗グルーの月泥棒 3D 2 32,734,000 118,365,000
3 魔法使いの弟子

The Sorcerer's Apprentice
「魔法使いの弟子」

Walt Disney
(ディズニー)

1 17,373,000 24,461,000
4 2 エクリプス トワイライト・サーガ 3 13,500,000 264,900,000
5 4 トイ・ストーリー3

Toy Story 3
「トイ・ストーリー3」

Walt Disney
(ディズニー)

5 11,742,000 362,709,000
6 6 アダルトボーイズ青春白書 4 10,000,000 129,254,000
7 5 エアベンダー

The Last Airbender
「エアベンダー」

Paramount
(パラマウント)

3 7,450,000 114,833,000
8 3 プレデターズ

Predators
「プレデターズ」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

2 6,800,000 40,084,000
9 7 ナイト&デイ

Knight and Day
「ナイト&デイ」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

4 3,700,000 69,209,000
10 8 ベスト・キッド

The Karate Kid
「ベスト・キッド」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

5 2,200,000 169,290,000

「インセプション」がV。「魔法使いの弟子」は3位

「インセプション」「魔法使いの弟子」という2本の強力作が公開された先週末の全米ボックスオフィス。首位に立ったのは、約6000万ドルを稼いだ「インセプション」だった。

同作は、クリストファー・ノーラン監督が自身のオリジナル脚本を基に約1億5000万ドル強のバジェットで製作したSFアクション超大作。他人の夢の中に入り込み、その人間が持つアイデアを盗む産業スパイの冒険と贖罪が描かれる。08年夏に「ダークナイト」で記録的な大ヒットを叩き出したノーラン監督の新作とあって、業界内外から注目が集まっていたが、その期待に応え、大ヒットスタートを切った。

主演のレオナルド・ディカプリオとしても、今年春公開の「シャッターアイランド」(約4110万ドル)を抜いて、自己最高のオープニング興収を記録。難解な内容ながら批評家、観客の双方から好意的に受け入れられており、2週目以降も好成績を期待できそうだ。

2位は「怪盗グルーの月泥棒 3D」。10日間の累計興収は約1億1800万ドル。配給のユニバーサルとしては、「ボーン・アルティメイタム」(07年/最終興収約2億2710万ドル)以来の2億ドル超えが現実味を帯びてきた。

そして、思わぬ大ブレーキで3位となってしまったのが、ジェリー・ブラッカイマー製作×ニコラス・ケイジ主演のアクションファンタジー「魔法使いの弟子」。週末3日間の興収は約1760万ドルと、2人のコンビ作にしてはかなり低めの数字。96年の「ザ・ロック」から始まり、「コン・エアー」「ゴーン・イン・60セカンズ」「ナショナル・トレジャー」「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」と、これまですべてのコンビ作で全米ナンバーワンヒットを獲得してきた2人だったが、6作目にして初の3位デビューとなった。

作品の評価も賛否が半々。ブラッカイマーとしては、5月メモリアルデイ公開の「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」の成績が芳しくなかったため、挽回を期しての公開だったが、またしてもヒットを収めることが出来なかった。

今週末は「ボーン・コレクター」のコンビ、アンジェリーナ・ジョリー主演×フィリップ・ノイス監督によるスパイアクション「ソルト」が公開となる。

2010年7月20日更新 藤井竜太朗

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