全米映画ランキング : 2007年12月14日～2007年12月16日

「アイ・アム・レジェンド」が大ヒット。「アルビンとチップマンクス」は2位

クリスマスに向け、続々と話題作が登場する全米ボックスオフィス。今週は、日米同時公開となったウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」が、オープニング3日間で約7650万ドルを稼ぎ出す大ヒットスタートを切った。同作はこれまでに2度映画化されたリチャード・マシスンのSF小説「地球最後の男」を、「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス監督が映画化したSF大作。予想を大きく上回る興収となったのは、やはりウィル・スミスの力によるものなのか。ウィル・スミス主演作としては「アイ,ロボット」「MIB2」の約5200万ドルを超える過去最高のオープニング興収を記録。最終的には2億ドル以上の興収も望めそうだ。2位は1958年の初登場以来、アメリカで絶大な人気を誇ってきたTVアニメを実写映画化した「Alvin and the Chipmunks（アルビンとチップマンクス）」。アルビン、サイモン、セオドアのシマリス3兄弟のロックバンドと彼らの育ての親で作曲家のデイブとの友情を描くドタバタコメディ。デイブ役には「あの頃ペニー・レインと」のジェイソン・リー。アルビンの声は「ダイ・ハード4.0」のジャスティン・ロングが担当。6位に初登場した「The Perfect Holiday」はモリス・チェスナット、ガブリエル・ユニオン共演によるラブコメディ。共演はテレンス・ハワード、クィーン・ラティファら。そして、前週15位から9位にランクインしてきたのは、先週発表されたゴールデングローブ賞で最多7部門でノミネートされたキーラ・ナイトレイ主演の「つぐない」。現代イギリス文学界を代表するイアン・マキューアン原作の「贖罪」（新潮社刊）を「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が映画化。「ノーカントリー」とともにアカデミー賞の最有力候補と目されている。来週はジョニー・デップ主演「スウィーニー・トッド／フリート街の悪魔の理髪師」、トム・ハンクス主演「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」、ニコラス・ケイジ主演「ナショナル・トレジャー／リンカーン暗殺者の日記」の3作が一挙に公開される。

2007年12月17日更新　藤井竜太朗