綿井健陽 : ウィキペディア(Wikipedia)

綿井 健陽(わたい たけはる、1971年 - ) は、日本のフリージャーナリスト、映画監督。アジアプレス・インターナショナル所属。

人物

主たる取材テーマは戦争被害・人権であり、イラク戦争報道により、「ロカルノ国際映画祭」人権部門・最優秀賞を受賞、2003年度「ボーン・上田記念国際記者賞」特別賞、2003年度「ギャラクシー賞」報道活動部門、2005年「JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞」大賞などを受賞。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会、アジアプレス・インターナショナル、アジア記者クラブ会員。大阪府出身。

略歴

日本大学芸術学部卒業。大手新聞社に採用されず、本田技研工業埼玉製作所狭山工場の期間工として働き、資金を貯め綿井健陽のチクチクPRESS 2008-07-13、1997年よりフリージャーナリストとして活動を始める。現在までに、スリランカ民族紛争、パプアニューギニア津波被害、スーダン飢餓、東ティモール独立紛争、インドネシア紛争、アフガニスタン侵攻、イラク戦争、光市母子殺害事件を取材。

イラク戦争

米軍によるイラク侵攻では、大手メディアが撤退する中、現地から報道。ニュースステーションやNEWS23でレポートを行った。2003年から2005年にかけ何回か現地取材している。また、イラクでの取材をまとめたドキュメンタリー映画「Little Birds~イラク 戦火の家族たち」を制作し、日本・米国で公開された。同映画で「ロカルノ国際映画祭」人権部門・最優秀賞を受賞する。

著書

  • 『リトルバーズ 戦火のバグダッドから』(晶文社、2005年)

共著

  • 『アジアの傷 アジアの癒し』(風媒社、2000年)
  • 『「イラク戦争」 検証と展望 』(岩波書店、2003年)
  • 『ジャーナリズムの条件2 報道不信の構造』(岩波書店、2005年)
  • 『フォトジャーナリスト13人の眼』(集英社新書、2005年)
  • 『光市事件裁判を考える』(現代人文社、2008年)

出演

テレビ

  • 『課外授業 ようこそ先輩』
  • 『NEWS23』
  • 『ニュースステーション』
  • 『報道ステーション』

ネット番組

  • 『ポリタスTV』(YouTube、2022年4月14日)

映画作品

  • 『Little Birds -イラク戦火の家族たち-』
  • 『311』(森達也松林要樹安岡卓治と共同監督)
  • 『イラク チグリスに浮かぶ平和』(2014)

関連項目

  • イラク戦争
  • 光市母子殺害事件

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/01/13 00:26 UTC (変更履歴
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