登川誠仁 : ウィキペディア(Wikipedia)

登川 誠仁(のぼりかわ せいじん、1932年11月18日 - 2013年3月19日登川誠仁さんが死去 戦後沖縄を代表する民謡歌手 沖縄タイムス 2013年3月20日閲覧)は、兵庫県尼崎市生まれ沖縄県育ちの沖縄民謡を主とする歌手。三線の名手でもあり、琉球民謡登川流宗家、琉球古典音楽湛水流名誉師範である。愛称は小柄な体躯から「誠小(セイグヮー)」。また、早弾きを得意とし、かつてはエレキギターも演奏しており「戦後の数え唄」 - CD「青年時代の登川誠仁」、CD「チャンプルー・シングルスVol.2」収録参照。、撥ではなくピックで三線を演奏することから「沖縄のジミヘン」の異名を持つ。沖縄民謡界の重鎮。

「豊節」「戦後の嘆き」「新デンサー節」「緑の沖縄」など、作詞・作曲を多数手がけている。歌詞は一貫してウチナーグチにこだわる。楽器の工夫にも熱心で、三線の弦を2本ずつ6本にした六線やエレキ四味線(よみせん)を開発したり、舞踊に用いられていた打楽器・三板を改良して民謡に取り入れた。

来歴

ディスコグラフィー

アルバム

  • 沖縄島唄6 美ら弾き(1991年、収録は1975年)
  • HOWLING WOLF(1998年)
  • SPIRITUAL UNITY(2001年、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬と制作)
  • 登川誠仁独演会 セー小の歌とトーク(2001年)
  • STAND!(2002年)
  • 登川誠仁&知名定男(2004年、知名定男と共演)
  • 青年時代の登川誠仁(2004年、収録は1960年前後)
  • It's only セイ小 ベスト・オブ・登川誠仁 1975~2004(2007年、ベスト盤)
  • 酔虎自在(2008年)
  • 歌ぬ泉(2010年)

DVD

  • 「NHK島唄の世界 沖縄本島 唄者 登川誠仁」(2001年)

映画出演

  • 「ナビィの恋」(1999年、中江裕司監督) - 東金城恵達 役
  • 「ホテル・ハイビスカス」(2000年、同) - キジムナータンメー 役
  • 「恋しくて」(2007年、同) - 牛の声 役

TV出演

  • ハイビジョンスペシャル「琉球の魂を唄う」(2001年、NHK)

舞台

  • 伊江島ハンドー小
  • 王女御殿(うみないびうどぅん) - 乙姫劇団(五十五年)
  • 浜千鳥(ちじゅやー) - 女形、初独演会の第三部(2001年3月)

著書

関連人物

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/01/07 10:23 UTC (変更履歴
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