ドナルド・ウッズ : ウィキペディア(Wikipedia)

ドナルド・ウッズDonald James Woods, CBE、1933年12月15日 - 2001年8月19日)は、南アフリカ共和国のジャーナリスト。イギリス系白人。

来歴

トランスカイ(現・南アフリカ共和国東ケープ州)出身。ケープタウン大学卒業後、新聞記者となり、1965年からイースト・ロンドンで「」の編集長を務め、アパルトヘイトに批判的な論陣を張る。

その過程で黒人の反アパルトヘイト活動家のスティーヴ・ビコと知り合い、親交を深めるが、1977年にビコが逮捕されその後獄死、ウッズ自身も軟禁された1978: Newspaper editor flees South Africa. BBC. Retrieved 20 June 2010.。同年末、妻子と共にレソト経由でロンドンに亡命1978: Newspaper editor flees South Africa BBC、翌1978年にビコとの交流を描いた著書「ビーコウ アパルトヘイトとの限りなき戦い」(Biko)を発表。これともう1つの著書「トラブルを求めて」(Asking For Trouble)を原作に1987年に映画『遠い夜明け』が制作され、ウッズは妻ウェンディと共に製作顧問を務めた映画のエンディングより。。映画ではケヴィン・クラインがウッズを、デンゼル・ワシントンがビコを演じた。

アパルトヘイト撤廃後の1994年、故国南アフリカに一時帰国、その後はイギリスと南アフリカを行き来しながら若いジャーナリストの養成に尽力した。

2001年8月19日、がんのためロンドンで死去。。

著書

  • ビーコウ アパルトヘイトとの限りなき戦い Biko (常盤新平・訳、サンリオ、1980年、のち岩波同時代ライブラリー)
  • ドナルド・ウッズのアパルトヘイト問題入門(天笠啓祐・楠瀬佳子共訳、第三書館、1990年)

関連項目

  • 遠い夜明け
  • スティーヴ・ビコ

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2022/04/30 19:20 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「ドナルド・ウッズ」の人物情報へ