すぎむらしんいち : ウィキペディア(Wikipedia)

すぎむら しんいち(1966年2月28日 - )は、日本の漫画家。本名、杉村伸一弘兼憲史『ハロー張りネズミ』24巻。北海道札幌市北区太平出身。北海道札幌北陵高等学校、北海学園大学法学部卒業。

概要

第14回ちばてつや賞ヤング部門大賞受賞モーニング公式『老人賭博』 - 2015年6月5日閲覧。受賞作『きょうの出来事』でデビュー。

40歳くらいで老眼になり、他の漫画家に倣って、拡大できるデジタル作画に移行した。当時は、パソコンに接続して間接的にモニターで漫画表示するペンタブレットしかなく、慣れて液晶タブレットには移行せず、そのまま使用している2020年10月15日ツイート。自由に消せるため、作画時間は、アナログ時代に比べて、作業が遅く長くなった2020年10月15日NHK『漫勉neo』(3)19分。

妻は同じ漫画家仲間であった風間やんわりの姉。

作風

  • 各種サブカルチャーに詳しく、ヤクザ・ヤンキーからマニア・オタクまでを含む、エキセントリックで多彩な登場人物が繰り広げる物語を描く。
  • 出版不況が漫画に及び、2017年から、転換を模索し、3年間、休業していた。読者層の拡大を視野に入れて、2020年、初の美男美女を主人公にする、正統派ラブストーリー『最後の遊覧船』で、復帰する2020年10月15日NHK『漫勉neo』(3)26分。

作品リスト

単行本

  • サムライダー(『ヤングマガジン海賊版』、『週刊ヤングマガジン』、1987年 - 1989年、全3巻) - 2003年に『サムライダー88』として再刊。
  • 右向け左!(原作:史村翔、『ヤングマガジン』、1989年 - 1991年、全8巻) - 1995年に村上淳主演の『右向け左!自衛隊へ行こう』として映画化。
  • ホテルカルフォリニア(『ヤングマガジン』、1991年40号 - 1993年2・3号、全5巻)
  • 東京プー(『ヤングマガジン』、1993年 - 1994年、全5巻)
  • 超・学校法人スタア學園(ヤングマガジン、1994年 - 2000年、全21巻)
  • ALL NUDE(1999年、短編集)- 2006年に『スノウブラインド』として2編の新作を加えて再刊。
  • クローン5(相談:いとうせいこう、『ヤングマガジンアッパーズ』、2001年 - 2002年、全4巻)
  • サムライダー(『ヤングマガジンアッパーズ』、2003 - 2004年、全5巻) - 上記の「サムライダー」とは同名の別作品。
  • ディアスポリス 異邦警察(脚本:リチャード・ウー、『モーニング』、2006年 - 2009年、全15巻)
  • 老人賭博(原作:松尾スズキ、『モーニング』、2011年 - 2012年、全3巻) - 同名小説の漫画化
  • ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ -童貞SOS-(講談社『ネメシス』、2010年 - 2017年、全6巻)
  • ディアスポリス -異邦警察- 999篇(脚本:リチャード・ウー、『モーニング』、2016年、全1巻) - 『ディアスポリス 異邦警察』の続編
  • 最後の遊覧船(『ビッグコミックスペリオール』、2020年3号 - 18号、全2巻)

単行本未収録

  • SSSS(『ビッグコミックスペリオール』2021年17号 - 19号、2022年18号) - 3号連続掲載の読み切りシリーズ→2号連続の読み切りシリーズ
    • 1983(『ビッグコミックスペリオール』2023年16号) - SSSSシリーズ作品

CDジャケットイラスト

  • タチムカウ -狂い咲く人間の証明-(1997年・筋肉少女帯のシングル)
  • I will Survive(1998年・真心ブラザーズのアルバム)

映画

  • キューティーハニー(2004年)キャラクターデザイン

メディア登場

  • 浦沢直樹の漫勉 neo(NHK Eテレ 2020年10月15日) - 『最後の遊覧船』の製作過程を収録した画像を見ながら浦沢と対談した。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/10/04 05:35 UTC (変更履歴
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