加藤ひさし : ウィキペディア(Wikipedia)

加藤 ひさし(かとう ひさし、本名:加藤 弥、1960年11月22日 - )は、日本のミュージシャン。ザ・コレクターズ(THE COLLECTORS)のリーダー、ボーカル担当。 ザ・コレクターズで楽曲を制作するほか、矢沢永吉の詞を手がけるなど、作詞家・作曲家としての提供作も多数。

概要

ザ・コレクターズのボーカル兼リーダー。ザ・フーピンク・フロイドに影響を受けて、1979年にモッズ・バンド「THE BIKE(元エキセントリック・ジャム)」を結成。1985年に解散し、翌年にザ・コレクターズを結成。以来、30年以上に渡って音楽活動を続けている。

ザ・コレクターズの楽曲制作のほか、藤井フミヤ矢沢永吉小泉今日子などの歌手にも楽曲を提供している。

近年は東日本大震災の原発事故などから、「脱原発」を訴えている。再生可能エネルギーへの転換を目指して、バンド「CHANGE ENERGY’S」を結成し、2013年にはフジロック・フェスティバルに出演した。

来歴

  • 1979年
    • 高校時代の同級生である三村直輝、斉藤清と共に、バンド「エキセントリック・ジャム」を結成。当時はパンキッシュな楽曲が多くザ・コレクターズのDVD『HAPPENINGS 20YEARS TIME AGO AND NOW~THE STORY OF THE COLLECTORS~』より。、加藤の歌い方には、現在との違いがみられる。当時はボーカルとベースを担当。
  • 1980年
    • ザ・ジャムの来日公演を観に行き、その衝撃から、何もない埼玉県県北部からモッズとなる。
    • エキセントリック・ジャムを「THE BIKE」と名を改める。伝説のバンド特集「THE BIKE」
    • 大学卒業後は、サラリーマンをしながらバンド活動を続ける。
  • 1985年
    • THE BIKEに新たにベーシストを迎え「THE BIKES」と改名、ボーカルに専念するも解散。
  • 1986年
    • 2月、THE COLLECTORSを結成。バンドの名付け親は加藤自身である。その後バンドにはギタリストの古市コータローらが加入する。
  • 1987年
    • 11月21日 THE COLLECTORSのアルバム『僕はコレクター』でメジャーデビュー。
  • 1991年
    • 9月30日 「PATi PATi Rock'n Roll」誌上の連載を一冊にまとめた『アメイジング・ストリート』を出版。
  • 1996年
    • ROLLYと21st Century Starsを結成、シングル『21世紀のラヴァーズ』をリリース。
  • 2008年
    • 古市コータロー、オカモト"MOBY"タクヤ(Scoobie Do)、キタシンイチ(The JFK)とテスコの楽器を演奏するエレキバンド、KOTARO AND THE BIZARRE MEN(コータロー・アンド・ザ・ビザールメン)を結成。ボーカルとベースを担当。
  • 2009年
    • 1月よりBSフジにて放送の「続BS☆フジイ」にて、加藤塾長として準レギュラー出演。様々な物事をロックに解釈する「熱血ロック塾」を行う。
    • 1月8日 古市コータローとポッドキャスト「池袋交差点24時」配信開始。
    • 12月 ポッドキャスト「池袋交差点24時」がiTunes Store「iTunes Rewind 2009」のポッドキャスト部門にて、ベスト25に選ばれる。以降2010年、2013年、2014年、2015年でも同部門に選ばれている。
  • 2012年
    • 6月19日 古市コータローらと共に、SUNTORY「STONES BAR」のCMに出演。
    • 9月7日 ポッドキャスト「池袋交差点24時」が、P-Vine BOOKsにより書籍化。
    • 9月12日 KOTARO AND THE BIZARRE MENの1stアルバム『エレキの若旦那』をリリース。
  • 2013年
    • 4月、加藤と近藤サトがパーソナリティを務めるNHK-FM放送「ソング・アプローチ」が放送開始。
  • 2014年
    • 7月、日本コロムビア所属のミュージシャンや歌手をゲストに迎えるUstream配信番組、「加藤ひさしのコロムビア大行進」が開始。ゴーイング・アンダーグラウンドの松本素生と共にMCを務める。現在はLINE LIVEでの配信となっている。
  • 2020年
    • 11月3日〜9日、八木橋百貨店にて加藤ひさし衣装展「I’m only 60 years old」が催される。同年11月23日、THE COLLECTORSとして加藤ひさし還暦記念バースデーライブが行われる。

人物

  • 身長は183cm。体重は78kg。血液型はA型。
  • 好きな映画は、『テオレマ』、『茂みの中の欲望』、『コレクター』など。『コレクター』は、自身のバンド「ザ・コレクターズ」の名前の由来である。
  • THE BLUE HEARTSの甲本ヒロト真島昌利とは、お互い前身バンド時代から友人であった。THE BLUE HEARTS結成のおり、加藤にベーシストとして加入するように打診されていた。しかし、モッズとは正反対のロックバンドとの事でモッズスーツは脱げないとの理由で加入を断っている。
  • ベスパのオートバイ「P125X」に、26年以上乗っている。
  • 好きな食べ物は、グリーンカレー、ベトナムのフエ料理など。
  • 影響を受けたアーティストはザ・フーザ・コレクターズ プロフィールピンク・フロイド、シド・バレット、レイ・デイヴィス、ピート・タウンゼント、ビートルズ加藤が「音楽もファッションも生き方もビートルズに教えてもらった」と公言している。。
  • 2007年頃からは、ロックの学園で加藤ひさし教諭として講義を行っている。様々な事柄をロックにとらえた「ロック物理」や「ロック日本史」、「ロック天文学」などを講義している。
  • モッズレーベル「ミステリーサークルズ」のプロデューサー。

主な楽曲提供

作詞

  • 矢沢永吉「Oh! ラヴシック」「風の中のおまえ」「THE STRANGE WORLD」「フォーチュン・テイラー」「ヘヴンリー・クルーズ」「ロックンロール・バイブル」「寂しくてたまらない」「バーチャル・リアリティ・ドール」「永遠のひとかけら」「金ピカのドレス」「I have no reason.」「THE TRUTH」「リナ」「ラヴ・ファイター」「Brother!」「愛のいたみ~LOVE HURTS~」「#9おまえに」「ロンサムシティ」「フリーダムライダー」「ミッドナイトファイティングボーイ」「Oh Yeah」「ロックンロールドラッグ」「ドクター!ドクター!」「ONLY ONE」「トワイライトにひとり」「居場所」「ワニ革のスーツ」「古いカレンダー」「パニック」「Mr.ビビルラッシー」
  • 稲垣潤一「SWEET TRAGEDY」「この道の向こうに」
  • フラワーズ「3-D HEAVEN」
  • 中島卓偉「イミテイションボーイ」
  • 旺福「エブリデイ・ワウ・ワウ(日本語バージョン)」「ドレミ(DO RE MI)(日本語バージョン)」「Coffee Love Song(日本語バージョン)」
  • Itsco「真冬のひまわり」
  • 野宮真貴「私の知らない私」(野宮真貴と共作)
  • 藤井尚之「Silly My Love」

作曲

  • 小泉今日子「HEART OF THE HILLS」(THE BIKE「Too Shy Boy」の歌詞違い)「TELL ME…」
  • 圭修「かくし味」
  • 川村万梨阿「ひとりぼっちのヴィーナス」
  • 中山忍「CALL ME A GIRL」
  • 沢田研二「PLANET」(THE BIKE「僕はひどいパラノイア」の歌詞違い)「生きてる実感」
  • BOYSTYLE「BOYS BE STYLISH!」「正義の恋」
  • 及川光博「ベストフレンド」「シャンデリア・ラブ」
  • チン☆パラ「君にありがとう」(ザ・コレクターズ「ザ・バラッド・オブ・ロンサム・ジョージ」の歌詞違い)
  • 海堂ジャン/ゲキレッド(鈴木裕樹)「進めのススメ」(獣拳戦隊ゲキレンジャー 第39話エンディングテーマ)

作詞・作曲

  • 藤井フミヤ「JOIN TOGETHER」
  • 古市コータロー「悲しいのは俺だけかい?」
  • AAA「キモノジェットガール」※『21st Century Stars』名義
  • 中嶋美智代「夢見る君と僕」※ザ・コレクターズのカバー
  • 伊藤銀次「僕は恐竜」※ザ・コレクターズのカバー
  • メロン記念日×THE COLLECTORS「青春・オン・ザ・ロード」※メロン記念日とコレクターズによるコラボレーション
  • 松たか子「恋のサークルアラウンド」

主なプロデュース作品

  • パウンチホイール『TITLE』
  • FURS『Beat it FURS!』『Life Goes On』

主な参加作品

  • 『ピチカート・ファイヴ』(1998年) - ピチカート・ファイヴのアルバム
「眺めのいい部屋 'a room with a view'」
  • 「ひとりじゃないよ」(2016年) -
TOSHI-LOW(BRAHMAN)、キヨサク(MONGOL800)らによるプロジェクト「THE HUMAN BREATHS」のチャリティソング
  • 『MAGICAL MYSTERY COVERS』(2018年) - THE GOGGLESのトリビュートアルバム
「I WANNA CALL YOUR NAME(抱きしめてみたい)」(加藤ひさし&1966カルテット)

出演

テレビ

  • 続BS☆フジイ(BSフジ)(2009年1月 - )

ラジオ

  • MIDNIGHT ROCK CITY(NACK5)(1995年4月 - 1996年9月)
  • ソング・アプローチ(NHK-FM)(2013年4月 - 2017年4月2日)
  • 池袋交差点24時 ラジオ版(ミュージックバード)(2021年1月 - 2023年9月)

CM

著書

  • アメイジング・ストリート(1991年/ソニーマガジンズ)
  • 池袋交差点24時 (2012年9月24日/Pヴァイン・ブックス)
    • 加藤ひさし/古市コータロー名義。

関連項目

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/09/27 17:41 UTC (変更履歴
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