フェルナンド・レオン・デ・アラノア : ウィキペディア(Wikipedia)

フェルナンド・レオン・デ・アラノア(、1968年5月26日 - )は、スペイン・マドリード出身の脚本家・映画監督。ゴヤ賞では1999年の『Barrio』で監督賞と脚本賞を受賞し、2002年の『』で作品賞と監督賞を受賞し、2021年の『El Buen Patron』で作品賞と監督賞と脚本賞を受賞した。

経歴

1968年5月26日にマドリードに生まれ、マドリードのサン・アグスティン学校で学んだ後、マドリード・コンプルテンセ大学で映像学の学位を取得した。広告代理店でイラストレーターをしていたが、脚本家に専念するために退職した。その後はテレビ番組の脚本家となり、監督の作品で初めて映画作品の脚本家となった。

1994年には短編映画『Sirenas』を監督した。1996年の『』が長編映画として初の監督作品であり、ゴヤ賞の新人監督賞を受賞したほか、バリャドリッド国際映画祭でも監督賞を受賞した。1998年には『Barrio』を監督し、ゴヤ賞で監督賞と脚本賞を受賞したほか、サン・セバスティアン国際映画祭でも監督賞を受賞した。

2002年にはハビエル・バルデムを主演に据えた『』を監督した。ゴヤ賞では作品賞と監督賞を含む5部門で受賞し、サン・セバスティアン国際映画祭でも作品賞を受賞した。スペイン映画芸術科学アカデミーによってアカデミー外国語映画賞のスペイン代表作品に選ばれたが、ノミネートは逃している。自身の制作会社であるレポサードを設立したことで、4本目の長編作品である『Princesas』では監督と脚本の他にプロデューサーも務めた。この作品の観客動員は100万人を超え、ゴヤ賞では作品賞と脚本賞にノミネートされたほか、サンダンス映画祭でも作品賞にノミネートされた。

2015年にはベニチオ・デル・トロを主演に据え、初の英語作品である『ロープ 戦場の生命線』を監督した。ゴヤ賞では脚色賞を受賞したほかに監督賞にノミネートされ、カンヌ国際映画祭では監督週間に正式出品された。2022年には『El buen patrón』を監督し、ゴヤ賞では作品賞・監督賞・脚本賞を総なめにした。

フィルモグラフィー

  • 1996 『』
  • 1998 『Primarias』(ドキュメンタリー作品)
  • 1998 『Barrio』
  • 2001 『Caminantes』(ドキュメンタリー作品)
  • 2002 『』
  • 2005 『Princesas』
  • 2007 『Invisibles』(ドキュメンタリー作品)
  • 2010 『Amador』
  • 2015 『ロープ 戦場の生命線』
  • 2016 『Política, manual de instrucciones』(ドキュメンタリー作品)
  • 2017 『』
  • 2021 『El Buen Patron』

受賞とノミネート

ゴヤ賞
作品 部門 結果
1997 新人監督賞
脚本賞
1999 Barrio 脚本賞
監督賞
2003 作品賞
監督賞
脚本賞
2005 Princesas 作品賞
脚本賞
2007 Invisibles ドキュメンタリー作品賞
2015 ロープ 戦場の生命線 監督賞
脚色賞
2022 El buen patrón 作品賞
監督賞
脚本賞
サン・セバスティアン国際映画祭
作品 部門 結果
1998 Barrio 監督賞
映画批評家協会賞
2002 作品賞
国際映画批評家連盟賞
SIGNIS賞
バリャドリッド国際映画祭
作品 部門 結果
1997 監督賞
作品 部門 結果
2002 作品賞
スペイン映画批評家協会賞
作品 部門 結果
1997 新人監督賞
1998 Barrio 監督賞
2002 監督賞
脚本賞
2005 Princesas 監督賞
脚本賞
2021 El buen patrón 監督賞
脚本賞
Myfest
作品 部門 結果
1997 Familia 作品賞
サンダンス映画祭
作品 部門 結果
2005 Princesas 作品賞
マイアミ・ヒスパニック映画祭
作品 部門 結果
1997 Familia 作品賞

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/07/26 00:08 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「フェルナンド・レオン・デ・アラノア」の人物情報へ