春風亭ぴっかり : ウィキペディア(Wikipedia)

蝶花楼 桃花(ちょうかろう ももか、1981年5月13日 - )は、東京都出身の落語家。所属事務所は東宝芸能(文化人枠)、落語協会。出囃子は「仙桃」。血液型はAB型。

経歴

実践学園高等学校卒業後、幼少時代から好きなミュージカルの勉強のため尚美学園系列の専門学校・尚美ミュージックカレッジ専門学校に入学。卒業後は舞台女優を目指し、演劇倶楽部『座』に研究生として在籍し女優として活動していた。その研究生時代にカリキュラムの講師として来ていた落語家・鈴々舎馬桜の講義で古典芸能、落語に触れ、本格的に落語の世界を目指すべく春風亭小朝に入門した。前座名は「ぽっぽ」。由来は入門日の11月11日が第一次世界大戦休戦記念日だったので平和の象徴である鳩から。初ネタは2007年2月11日、沼津で開催された「小朝・正蔵二人会」での「狸の札」。寄席での初高座は新宿末廣亭での「平林」。

2011年(平成23年)11月、二ツ目に昇進し「ぴっかり☆」と改名。二ツ目の高座名「ぴっかり☆」の由来は二ツ目昇進日の11月1日が灯台記念日であることから。なお、名前は末尾に☆マーク(読みはない)が入るのが正式な表記であるが、これは寄席文字に無いため、定席のめくりには表記されない。2018年、演芸男装ユニット「輝美男五」に参加する。ユニット内での男装キャラクターの名前は「光」(芸名から)。

2022年3月下席より三遊亭律歌、柳家風柳、林家はな平と共に真打に昇進して「」に改名令和4年 春 真打昇進決定 - 一般社団法人 落語協会 2021年5月1日。「蝶花楼」の亭号を名乗る噺家は2019年3月に七代目蝶花楼馬楽が死去して以来不在だったが、3年ぶりの亭号復活となった春風亭ぴっかり☆真打ち昇進で「蝶花楼桃花」に改名 命名は師匠小朝 - 日刊スポーツ 2021年9月27日。3月21日の鈴本演芸場での真打昇進披露興行の大初日には、ネタ下ろしとなる「天下一うかれの屑より」を演目に選んだ春風亭ぴっかり☆改め蝶花楼桃花が真打昇進披露興行 口上では師匠・小朝が涙の祝福 - サンスポ 2022年3月21日。

出囃子も二ツ目から真打昇進披露の途中までは「あの町この町」だったが、国立演芸場の真打昇進披露3日目で桃花の誕生日である2022年5月13日から、小朝が作曲したオリジナルの「仙桃」に変更した。

2022年7月、浅草演芸ホールでの下席興行昼の部で真打昇進披露後初の主任(トリ)を務めた。真打昇進後4か月での主任は、落語協会の法人化以降では春風亭一之輔の5か月を上回る最速記録となった蝶花楼桃花、最速となる初トリが千秋楽「熱い夏を過ごせました」師匠・小朝直伝「ピーチボーイ」で爆笑締め - スポーツ報知 2022年7月31日。

2022年9月4日放送の『笑点』(日本テレビ)に、6代目三遊亭円楽の代理として女性落語家初の(レギュラー)大喜利の回答者として出演した。

2023年3月上席の浅草演芸ホール・夜の部では自身が主任を務め、色物やゲストも含めた他の演者すべてが女性芸人のみの番組編成となる「桃組」と名付けられた「江戸落語の定席では初」の興行が行われた【PRESS RELEASE】浅草演芸ホールで「桃組」公演開催 主任は寄席のプリンセス・蝶花楼桃花 東洋興業株式会社のプレスリリース - PR TIMES 2023年1月26日。

人物

  • 中村倫也の熱狂的なファン。
  • 小さい頃はミュージカルが好きで宝塚歌劇団の涼風真世のファン。弟子入り前の24歳の時にAKB48のオーディション(第1期)に7歳サバ読みで応募し、最終審査まで残ったが、秋元康に実年齢を見抜かれて不合格2010年7月21日放送の『AKBINGO!』(日本テレビ)で春風亭小朝が発言。春風亭ぴっかり☆10日連続公演に挑戦 日刊スポーツ2013年5月10日女性落語家、輝き満開 アイドル・会社勤めをネタに 朝日新聞2016年10月18日(東京本社版夕刊1面)AKB不合格・OL経験…観客沸かす女性落語家たち 朝日新聞2016年10月24日(18日付け記事の公開部分拡大版)。2014年に行われた「大人AKB48 オーディション」を受験し、最終審査まで進出している春風亭ぴっかり「見事!散りましたぁあ」 - 日刊スポーツ 2014年4月15日。その縁もあり、師匠の小朝がプロデュースしたAKB48の著名人公演「イヴはアダムの肋骨」の演目「南京玉すだれ」の指導をメンバーに行っているAKB“小朝選抜”が特別公演初日 南京玉すだれ、アカペラも披露
  • 真打昇進の後ろ幕のうちの一枚は、交友のあるのん(能年玲奈)に描いてもらった。また、他の一枚は笑点特大号のスタッフから贈られたものである。
  • 東京の寄席定席での真打昇進披露の際には、トリをとる全日で色が日替わりの名前入り応援タオルお披露目の挨拶用の手ぬぐいとは別。を観客全員にプレゼント。客席で広げてもらってファンと交流した。以前は高座後にもファンとの交流の場を設けていたが、熱狂的な一部のファンからストーカー行為を受けたため、現在は中止している。
  • 配信に関しては、トークなどの出演はしているが、落語の高座の配信は師匠小朝に準じて消極的である。
  • 高校生までは恵比寿に住んでいた。父親は生命保険会社に勤務。3人姉弟の長女で弟と妹がいる。

芸歴

  • 2006年11月 - 春風亭小朝に入門。
  • 2007年6月 - 前座となる、前座名「ぽっぽ」。
  • 2011年11月 - 二ツ目昇進、「ぴっかり☆」に改名。
  • 2022年3月 - 真打昇進、「蝶花楼桃花」に改名。

出囃子

  • あの町この町(2011年 - 2022年)
  • (2022年 - ) - 春風亭小朝作曲

メディア

テレビ

  • 平成24年度NHK新人演芸大賞(落語部門) 本選出場(演目「反対俥」)
  • 平成28年度NHK新人落語大賞 本選出場(演目「湯屋番」)
  • 令和2年度NHK新人落語大賞 本選出場(演目「権助提灯」)
  • 笑点 特大号「若手大喜利」(BS日テレ)
  • 噺家が闇夜にコソコソ(フジテレビ)
  • 東京クラッソ!NEO(TOKYO MX)
  • 新春!お笑い名人寄席(テレビ東京)
  • AKBINGO! 第93回(2010年7月21日、日本テレビ) - 高橋みなみが番組企画で春風亭小朝に師事したときに同席。当時は春風亭ぽっぽ。
  • 演芸図鑑(NHK総合)
    • 桂文枝の演芸図鑑(2017年5月14日)演目「こうもり」
    • 林家正蔵の演芸図鑑(2020年10月18日)演目「湯屋番」
    • 桂文珍の演芸図鑑(2022年7月24日 演目「権助提灯」・2023年7月16日 演目「動物園」)
    • 桂文枝の演芸図鑑(2023年5月28日) - 対談ゲスト
  • 有吉反省会(2021年4月3日、日本テレビ)
  • クイズ99人の壁(2021年7月31日、フジテレビ) - 瀧川鯉斗の応援団として
  • ウラ飯や!(2022年4月9日、テレビ朝日)
  • 笑点(2022年9月4日、日本テレビ)- レギュラー大喜利 六代目三遊亭円楽の代理として(レギュラー放送の大喜利に参加した初の女性落語家蝶花楼桃花が「笑点」大喜利のゲスト回答者に - お笑いナタリー 2022年9月4日)
  • news23(2022年12月1日・2023年3月21日、4月26日、5月24日、TBSテレビ) - コメンテーター
  • 踊る!さんま御殿!!(2023年4月4日、日本テレビ)
  • ぽかぽか(2023年8月31日、フジテレビ) - 「ぽいぽいトーク」のトークゲストとして桂宮治と共に出演
  • 視点・論点(2024年1月8日、NHK) - テーマ「究極の男社会でも自然体で」

ラジオ

  • 歌武蔵の週刊らじちゃんこ(CBCラジオ)- 「魅惑の出張AD」(アシスタント、不定期出演)
  • SHIBA-HAMAラジオ(2018年10月 - 2019年3月28日、文化放送) - 金曜日パーソナリティ
  • 蝶花楼桃花 (春風亭ぴっかり☆)と井上侑の「ゆうとぴか」(2018年10月8日 - 2020年9月27日、FM徳島、日曜 8:30 - 8:54 / 2020年12月5日 - 、k-mix、土曜 19:30 - 19:55)
  • 昇々・ぴっかり☆はまきんっサタデー(2020年4月4日 - 2021年9月25日、文化放送)
  • GOGOMONZ(2020年10月8日・2022年5月30日、NACK5)
  • くにまる食堂(2022年4月29日、文化放送)
  • 上地由真のワンダーユーマン(2022年5月30日、文化放送)
  • 春風亭昇太のラジオビバリー昼ズ(2022年6月1日、ニッポン放送)
  • ナイツ ザ・ラジオショー(2022年6月7日、ニッポン放送)
  • あさこ佳代子の大人なラジオ女子会(2022年7月7日、NHKラジオ第一)
  • 僕らは海峡を渡る(2023年10月13日、FM COCOLO)
  • Brand New! Friday(2023年10月20日、FMYOKOHAMA)
  • カブキ・チューン(2023年10月20日・27日、NHKFM)
  • 松任谷正隆のちょっと変なこと聞いてもいいですか?(2023年12月15日・23日、TOKYOFM)
  • 小痴楽の楽屋ぞめき(2023年12月、NHKラジオ第一)

映画

  • ひゅ〜どろ 呪いの種(2011年(未公開)、監督:林家しん平
  • 落語物語(2011年、監督:林家しん平) - 鶴屋丸千代 役
  • らくごえいが(2013年、監督:遠藤幹大/松井一生/坂下雄一郎) - インタビュー出演
  • 耳かきランデブー(2017年、監督:ふくだみゆき) - 主演・樺澤さやか 役

舞台

  • ふるあめりかに袖はぬらさじ(2017年、明治座)

インターネット放送

  • 夜桜亭日記(日本文化チャンネル桜、2015年6月24日)
  • 柴田阿弥の金曜The NIGHT(2018年5月18日、AbemaTV)
  • はまきん(らくごのブンカ(文化放送))

イベント

  • 週プレ酒場ならではの女流落語会(2017年、歌舞伎町・週プレ酒場)

ダウンロード・シングル

  • Fly High〜桃色の花を〜(2022年3月21日)

注釈

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/03 23:44 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「春風亭ぴっかり」の人物情報へ