中村祐太 : ウィキペディア(Wikipedia)

中村 祐太(なかむら ゆうた、1995年8月31日 - )は、東京都江戸川区出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴

プロ入り前

江戸川区立小岩第五中学校卒業。中学時代はリトルシニアの江戸川中央シニアでプレイ。関東一高では1年秋から背番号10でベンチ入り。2年春の第84回選抜高等学校野球大会では1回戦別府青山戦で2安打13奪三振完封勝利、2回戦智弁学園戦で1失点完投勝利、準々決勝横浜戦で5安打2失点完投勝利を挙げ、ベスト4進出の原動力となった。(準決勝で田村龍弘、北條史也を擁する光星学院に敗退。)その後は股関節剥離骨折の影響もあって本来の投球ができず、2年春関東大会ではチームは準優勝したもののほぼ登板の機会はなく、2年夏は4回戦敗退。3年夏も東東京大会ベスト4に終わっている。また、打撃面においては、高校通算本塁打16本を記録している。

2013年のドラフト会議にて、広島東洋カープから5位指名を受けて入団した。背番号は67

広島時代

は、5月3日の対中日ドラゴンズ戦でプロ初登板・初先発。5回3失点でプロ初勝利を挙げた。シーズン中盤から終盤にかけて先発ローテーションの一角を担い、15試合の登板で5勝を挙げた。また、一軍昇格前の4月15日のウエスタン・リーグ公式戦(対福岡ソフトバンクホークス)では、山田大樹からソロ本塁打を放った。

は、3月21日の千葉ロッテマリーンズとの練習試合で胸に打球を受け、「右側胸部打撲」との診断で開幕に出遅れた。4月18日の対東京ヤクルトスワローズ戦に初登板し、7回1失点でシーズン初勝利を挙げると、同24日の対横浜DeNAベイスターズ戦では9回途中2失点の好投。しかし、あと二死で初完投勝利という場面での降板であったので、降板後ベンチで悔し涙を流した。その後は、5月1日の読売ジャイアンツ戦での勝ち星を最後に調子を落とし、登板した4試合連続で敗戦投手となり、登録抹消される。9月14日に一軍登録され、9月20日には、中継ぎとして登板し、3回1失点。9月25日の対DeNA戦に先発登板、5回3失点で勝ち負けつかず。日本シリーズでは、中継ぎとして登板する場面もあった。シーズンを通しては、9試合の登板で3勝4敗に終わった。

は、わずか2試合の登板に留まった。

も前半戦は二軍暮らしだったが、エース格だったクリス・ジョンソンの不調、大瀬良大地の離脱などでローテーションが苦しくなった9月に先発投手として出番が巡って来る。久しぶりの一軍登板となった9月20日のヤクルト戦(神宮球場)では初回先頭打者から3者連続(濱田太貴、青木宣親、山田哲人)で本塁打を打たれて敗戦投手になったが、失点はその3点だけに抑えた。3試合目の先発登板となった10月4日のヤクルト戦で、前述の2018年5月1日の巨人戦以来となる887日ぶりの白星を挙げた。その後も閉幕までローテーションを守り切った。

は、開幕から先発6番手でローテーションを守ってきたが不調で、羽月隆太郎と入れ替わる形で二軍落ち。シーズン通算で3試合に登板し、0勝3敗、防御率11.08を記録。オフに、200万円減となる推定年俸1300万円で契約を更改した。

は2016年以来6年ぶりに一軍での登板機会を得られず、オフには2年連続で減俸での契約更改となった。

は、5試合の登板で勝敗はつかなかった。

西武時代

2023年12月8日、現役ドラフトで埼玉西武ライオンズへ移籍することが発表された。背番号は58。なお、西武には同姓の中村剛也が以前より在籍しているため、スコアボード上および報道上の表記は「中村祐」、背ネーム表記は「Y.NAKAMURA」となる。

選手としての特徴・人物

クセのない綺麗なフォームが特徴の本格派投手であり、“マエケン2世”と称される。持ち味は最速146km/hを計測したノビのある直球。変化球はスライダー、チェンジアップ、フォーク、カーブを投げ込む。

漫画『黒子のバスケ』のファン。なお、中村自身も中学時代にバスケットボール部の顧問から勧誘を受けたこともある。

詳細情報

年度別投手成績

広島15140005400.55631274.26872602541033313.741.26
980003400.42920544.25082115311033306.041.59
210000000----325.21135004108812.712.82
880003400.42919146.24281102371012122.311.14
330000300.0006513.0213500600171611.082.00
500000000----317.091100300511.291.43
通算:6年4234000111500.423836191.220130691913540108984.601.41
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度球団投手
試合刺殺補殺失策併殺守備率
2017広島155630.786
201891410.833
201920000----
2020806001.000
2021312001.000
2023502001.000
通算4272040.871
  • 2023年度シーズン終了時

記録

初記録
投手記録
  • 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2017年5月3日、対中日ドラゴンズ5回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、5回3失点4奪三振
  • 初奪三振:同上、1回表にダヤン・ビシエドから空振り三振
打撃記録
  • 初打席:2017年5月3日、対中日ドラゴンズ5回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回裏に吉見一起から遊ゴロ
  • 初安打:2017年5月18日、対横浜DeNAベイスターズ9回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、5回裏に尾仲祐哉から右前安打
  • 初打点:2017年9月13日、対横浜DeNAベイスターズ22回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、1回裏に飯塚悟史から適時内野安打
その他の記録
  • 初回先頭打者から3者連続被本塁打:2020年9月20日、対東京ヤクルトスワローズ14回戦(明治神宮野球場)、1回裏に濱田太貴、青木宣親、山田哲人に被本塁打 ※史上5人目

背番号

  • 67(2014年 - 2023年)
  • 58(2024年 - )

登場曲

  • 「On Our Way」The Royal Concept(2017年)
  • 「みんなのカープ」ポルノグラフィティ(2018年 - )

関連項目

  • 東京都出身の人物一覧
  • 広島東洋カープの選手一覧
  • 埼玉西武ライオンズの選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/30 04:52 UTC (変更履歴
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