竹田青滋 : ウィキペディア(Wikipedia)

竹田 靑滋(たけだ せいじ、1960年〈昭和35年〉4月16日 - )は、日本のジャーナリスト、テレビプロデューサー。奈良県出身。血液型はO型。。

株式会社毎日放送 コンテンツビジネス局局長、株式会社GAORA代表取締役社長などを歴任した。

経歴

番組制作に携わるまで

東京大学文学部を卒業後、1984年に毎日放送入社。当時は音楽や映画に興味があり、ドラマ制作を志望していたが報道局に配属され、警察担当記者として豊田商事事件、グリコ・森永事件などを取材していた。報道局時代は、自分で編集したり、原稿を書いたり、テロップを入れたり、取材で歩き回って足が腫れて、朝、靴が履けなかったことがあったという。また、ドキュメンタリーの制作にも関わったことがあり、5年間ほど脳死や医療のドキュメンタリーを制作していた。

1996年からは、当時の土曜18時枠にて放送されていた平成ウルトラマンシリーズやゾイドシリーズに携わった。ただし、本人はアニメ雑誌『アニメージュ』のインタビューにおいて「担当当時は営業局に所属しており、制作としては直接携わってはいない」と述べている。

プロデューサーとして

2002年7月に東京支社テレビ編成部に異動し、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』のプロデューサーを担当する。以降、MBS製作アニメを統括する立場となった。

なお、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では竹田に似た「キングT@KED@」(キング タケダ)という関西弁を話す登場人物の声優も担当した。『鋼の錬金術師』の第13話にも、竹田に似たモブキャラクターが登場している。

アニメ以外では、子供向け情報番組の『ブリンぶりん家』、『フューチャービーンズ〜みらい豆』や、大阪城ホールで開催される『サントリー1万人の第九』を要約した音楽番組『1万人の第九』などのプロデューサーを担当した。

その後、2013年に東京制作室エグゼクティブに就任し、アニメ制作から離れる。2015年に編成局局長に就任。2017年にコンテンツビジネス局局長に就任。2018年にコンテンツビジネス局エグゼクティブに就任。2019年にGAORAに出向し、常務取締役に就任。2021年から2023年3月までGAORA代表取締役社長を務めた。

人物

作品に対する姿勢

竹田が関わっている作品の多くに大胆でエロチックなシーンやグロテスクな描写が含まれているが、これに関しては「リアリティのある作品にするため、妥協はしない」「私はこの演出が必要かどうかだと思う。(アニメを全て見終えて)必要だって思えばいいでしょう」などと発言している(『鋼の錬金術師』など原作にそのシーンがあるものも含む)機動戦士ガンダム00のイベントにおける発言を記載したブログ。こうした姿勢は、過去に毎日放送の社長を務めた時代に自らの高潔な性格と、準教育局(1967年まで)としての立場からエロ・グロを一部の例外を(東京12チャンネルと相互ネットしていた一部の22時台以降のバラエティ番組やドラマなど)除き排除していた高橋信三とは対極にあった。

ただ、2012年1月30日のデジタルハリウッド大学での講演では、『STAR DRIVER 輝きのタクト』のエロチックなシーン描写に関して『夕方と言う放送時間を考えたら、映像ソフト版とで表現を変えるべきだったかな、と言う反省点があった』と発言している。

彼の思想的側面を示す一端としては、月刊『アニメージュ』(2005年10月号)の取材では「自分は朝鮮総連と親密で、在日問題をやっていたことがある。万景峰号に3回乗ったことがある」という主旨の発言をしており、朝日新聞のインタビュー(2005年10月14日付・夕刊)に対して「(「BLOOD+では家族の絆を描きたい」と述べた後)世界中で戦争を起こし、殺人を行っているアメリカとは何かを問いたい」という回答を行っている。また、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』公式サイト(2004年12月10日付)においては「『機動戦士ガンダムSEED』から引き続き、非戦を訴えたい」「(イラク戦争について)自分が作成したアニメを通して、視聴者に身近な問題として考えて欲しい」との主旨の発言を行っている。

諏訪道彦との関係

過去に雑誌『ニュータイプ』の企画で在阪ライバル局である読売テレビのチーフプロデューサー・諏訪道彦と2時間ほど対談した経緯がある。

作品一覧

テレビアニメ

OVA

アニメーション映画

テレビドラマ

実写映画

音楽番組

バラエティ番組

ドキュメンタリー番組

注釈

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/30 04:14 UTC (変更履歴
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