田中剛 : ウィキペディア(Wikipedia)

田中 剛(たなか つよし、1961年2月13日 - )は、東京都出身の騎手、調教師。JRA、美浦トレーニングセンター所属。

娘はフリーアナウンサーの田中歩【高松宮記念・田中歩アナの馬と歩もう】白星発進へフィエロ指名 - スポーツ報知 2017年3月26日発信、2017年3月27日閲覧。。

経歴

騎手時代

少年時代はプロボクサーであった実父・田中敏朗の影響でボクシングクラブに所属していたという。中学生のころ、浦河町の辻牧場で数か月間騎手になるための修行をした。

1979年、騎手免許取得。所属は柄崎義信厩舎。JRA初騎乗は3月3日、アローキングダムに騎乗し8着だった。5月13日、カチウマタローで勝利しJRA初勝利を挙げる。

1988年、JRA通算100勝を達成する。1991年、優秀障害騎手賞を初受賞。

1995年、JRA賞最多勝利障害騎手初受賞となる。日本人騎手として初めてグランドナショナルに騎乗。

1998年、横山富雄以来史上2人目の平地100勝・障害100勝を達成した。また、フランスに遠征しレースに騎乗した。

2009年、5月に怪我から復帰する際の精密検査で変形性頚椎症と診断された。主治医は「生命の危険がある」と指摘し、本人は障害免許を返上し平地競走の騎乗に専念することも考えたが、年齢を考慮し、7月30日に現役引退を発表した田中剛騎手が引退、今後は調教師を目指す - サンケイスポーツ 2009年7月31日障害の名手 田中剛騎手が引退 - 中日スポーツ 2009年7月31日。10月31日をもって引退、東京競馬場第4競走障害未勝利の後、引退式が行われた田中 剛騎手が引退 - JRA・2009年10月15日。

調教師時代

柄崎孝厩舎の調教助手に転身したあと、2010年の新規調教師試験に合格、同年3月1日より技術調教師となった。その後、同年10月20日付けで中野渡清一が勇退するのに伴い、10月21日に厩舎を開業した。

2011年6月11日、東京ジャンプステークスをマジェスティバイオが優勝、調教師として重賞初制覇【東京ジャンプS】8番人気マジェスティバイオ快勝! - スポニチアネックス 2011年6月12日。同年の中山大障害にも優勝し、J・GI初制覇。

2012年1月5日の中山金杯をフェデラリストで平地重賞初制覇を果たした。自身騎手時代に平地グレードレースを制覇できなかったため唯一の平地重賞制覇となった1995年の東京新聞杯は東京競馬場が開催当日、降雪のため芝からダートに変更になったため、格付けなしでの施行となった。、これが騎手、調教師時代を通じての平地グレードレース初制覇となった。

2012年4月14日、前年の中山大障害に続いて、マジェスティバイオが中山グランドジャンプを制し、秋春連続でのJ・GI制覇となった。同年の朝日杯フューチュリティステークスをロゴタイプで制し、調教師として平地GI初制覇。

2013年4月13日、皐月賞をロゴタイプで制し、調教師としてクラシック、八大競走初制覇。

騎手成績

通算成績1着2着3着騎乗数勝率連対率
平地1572162473833.041.097
障害2071911791420.146.280
3644074265253.069.228
!日付競走名馬名頭数人気着順
初騎乗1979年3月3日-アローキングダム--11着
初勝利1979年5月13日障害勝入カチウマタロー5頭51着
重賞初騎乗1979年6月3日東京障害特別(春)カチウマタロー10頭53着
重賞初勝利1980年12月20日中山大障害(秋)カチウマタロー10頭81着
GI初騎乗1986年5月25日東京優駿カツタイフウオー23頭2220着

主な騎乗馬

  • カチウマタロー(1980年中山大障害(秋))
  • オンワードボルガ(1985年中山大障害(秋)、東京障害特別(秋))
  • ピーチシャダイ(1985年東京障害特別(春))
  • シンコウアンクレー(1991年中山大障害(春))
  • ディビーグロー(1992年東京障害特別(秋))
  • ロンゲット(1993年東京障害特別(春))
  • ゴールデンアイ(1995年東京新聞杯)
  • ノーザンレインボー(1998年東京障害特別(秋)、中山大障害(春))
  • レガシークレスト(1998年阪神障害ステークス(秋))
  • ケイティタイガー(1999年中山グランドジャンプ2着)
  • ヒカルボシ(2001年新潟ジャンプステークス)
  • ダイワデュール(2003年東京ハイジャンプ)
  • アグネスハット(2006年中山大障害3着)

表彰

  • 優秀障害騎手賞(1991年、1992年、1995年、1998年、2001年)
  • 最多勝利障害騎手賞(1995年、1998年、2001年)

調教師成績

!日付競馬場・開催競走名馬名頭数人気着順
初出走2010年10月23日4回東京5日8R3歳上500万下ドンドドーン12頭38着
初勝利2011年4月3日2回阪神4日7R4歳上500万下ドンドドーン16頭51着
重賞初出走・初勝利2011年6月11日3回東京7日8R東京ジャンプSマジェスティバイオ14頭81着
GI初出走・初勝利2011年12月24日5回中山7日10R中山大障害マジェスティバイオ10頭11着

主な管理馬

太字はGI級競走を示す

  • マジェスティバイオ(2011年中山大障害、東京ジャンプステークス、東京ハイジャンプ、2012年中山グランドジャンプ
  • フェデラリスト(2012年中山金杯、中山記念)
  • ロゴタイプ(2012年朝日杯フューチュリティステークス、2013年皐月賞、スプリングステークス、2016年安田記念
  • シャンパンカラー(2023年NHKマイルカップ

出典:

関連項目

  • 騎手一覧
  • 競馬の調教師一覧

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/03 11:13 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「田中剛」の人物情報へ