柳澤武 : ウィキペディア(Wikipedia)

柳澤 武(やなぎさわ たけし、1975年 - )は、日本の法学者。専門は労働法。名城大学法学部教授。学位は、博士(法学)。福岡県出身。

略歴

  • 1975年 福岡県に生まれる
  • 1998年 3月に九州大学法学部を卒業
  • 2000年 九州大学大学院法学研究科 修士課程 修了
  • 2000年 日本学術振興会 特別研究員
  • 2003年 九州大学大学院 法学研究院 助手
  • 2004年 九州大学より博士(法学)の学位を受く(学位論文「雇用における年齢差別の法理」)
  • 2004年 名城大学法学部専任講師
  • 2007年 名城大学法学部准教授
  • 2014年 名城大学法学部教授

人物・特色

  • 九州大学在学中は、野田進に師事する。雇用差別というテーマに取り組み、アメリカ法を中心とした比較法研究の業績が多い。
  • 日本労働法学会第114回大会では、大シンポジウム「労働法におけるセーフティネットの再構築―最低賃金と雇用保険を中心として―」の「最低賃金法の再検討――安全網としての機能」を担当した。

役職

  • 名城大学法学部教授

著書

単著

  • 『雇用における年齢差別の法理』(成文堂、ISBN 978-4792332204、2006年)

共著

  • 石松亮二・平川亮一・宮崎鎮雄・山下昇・柳澤武『現代労働法[四訂版]』(中央経済社、ISBN 978-4502940903、2006年)
  • 清正寛・菊池高志編『労働法エッセンシャル[第4版]』柳澤武「第4章 雇用と平等」(有斐閣、ISBN 978-4641183230、2005年)
  • 野田進・柳澤武・山下昇・野川 忍『解雇と退職の法務』(商事法務、ISBN 978-4785719647、2012年)

論文

  • 「雇用における年齢差別禁止法理の変容 ―アメリカ年齢差別禁止法の下におけるインパクト法理―」(九大法学81号546頁、2001年)
  • 「賃金コストを理由とする解雇・採用拒否と年齢差別 ――アメリカADEAにおける判例法理を手がかりに――」(季刊労働法201号172頁、2002年)
  • 「人事採用における資格過剰(overqualified)と年齢差別の成否――アイルランドとアメリカの調停・裁判例を素材に――」(名城法学54巻1・2合併号1頁、2004年)
  • 「新しい高年齢雇用安定法制」(ジュリスト1282号112頁、2005年)
  • 「高齢化と年功序列制度の崩壊 ― 日本型雇用社会の将来像とは?―」(総合学術研究論文集5号109頁、2006年)
  • 「新しい雇用対策法制――人口減少社会における年齢差別の禁止」(季刊労働法218号110頁、2007年)
  • 「最低賃金法の再検討――安全網としての機能」(日本労働法学会誌111号11頁、2008年)
  • 「アメリカ復興・再投資法(ARRA)による雇用政策」(世界の労働59巻7号30頁、2009年)
  • 「遺伝子情報による雇用差別――2008年アメリカGINA制定」(名城法学60巻別冊224頁、2010年)
  • 「新しい継続雇用制度――高年齢者雇用安定法改正後の法的課題」(労働法律旬報1788号6頁、2013年)
  • 「雇用対策法10条(年齢制限禁止規定)の意義と効果」(日本労働研究雑誌642号23頁、2014年)
  • 「整理解雇法理における人選基準の法的意義」(法政研究82巻2・3合併号769頁、2015年)

受賞

  • 平成19年度冲永賞(図書)(『雇用における年齢差別の法理』)2008年

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/23 08:07 UTC (変更履歴
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