杜けあき : ウィキペディア(Wikipedia)

杜 けあき(もり けあき、1959年杜けあきさんの男役愛「明日やれって言われても内蔵助ができる 毎日新聞。7月26日杜けあき 公式プロフィール 杜けあきオフィシャルウェブサイト。 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団雪組トップスター。

宮城県仙台市、仙台白百合学園高等学校出身。身長165㎝。血液型AB型。愛称は「もりちゃん」『宝塚おとめ 1991年度版』 宝塚歌劇団、1991年、67頁。。

来歴

1977年、宝塚音楽学校入学。

1979年、宝塚歌劇団に65期生として入団。入団時の成績は7番。花組公演「花影記/紅はこべ」で初舞台。

1980年、雪組に配属。

入団3年目の1981年、「彷徨のレクイエム」で新人公演初主演。芝居心を感じさせる演技で注目を集め、以降はほとんどの新人公演で主演を務めるようになる。

1983年の「恋のトリコロール」でバウホール公演初主演。入団5年目でのバウホール初主演は、当時の最年少記録を更新した。

入団7年目の1985年、平みちに次ぐ雪組2番手に昇格するというスピード出世を果たす。

1988年、入団10年目の早さで雪組トップスターに就任。相手役に鮎ゆうきを迎え、「ムッシュ・ド・巴里/ラ・パッション!」でトップコンビ大劇場お披露目。

1991年に鮎ゆうきが退団後は、紫ともを新しい相手役に迎え、翌年の「この恋は雲の涯まで」で新トップコンビ大劇場お披露目。

1993年3月31日、「忠臣蔵」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。同公演は、旧宝塚大劇場の最後を飾る作品ともなった。

退団後は舞台を中心に幅広く活動している。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

初舞台

  • 1979年3 - 5月、花組『花影記』『紅はこべ』(宝塚大劇場のみ)

雪組時代

  • 1980年10月、『花の舞拍子』/『青き薔薇の軍神』新人公演:ニコラ(本役:山城はるか)
  • 1981年5月、『彷徨のレクイエム』新人公演:コビリンスキー(本役:寿ひずる) 新人公演初主演
  • 1981年9月、『暁のロンバルディア』(バウ)リカルド
  • 1981年11月、『かもめ翔ぶ海』新人公演:島田悠太郎(本役:麻実れい)『サン・オリエント・サン 新人公演主演
  • 1982年8月、『ジャワの踊り子』(東宝)イブラヒム、新人公演:アリ・アディナン(本役:麻実れい) 新人公演主演
  • 1982年11月、『パリ変奏曲』パック軍曹、新人公演:ボルスタイン伯カール・ハインリッヒ(本役:麻実れい)『ゴールデン・ドリーム』 新人公演主演
  • 1983年5月、『うたかたの恋』新人公演:ルドルフ皇太子(本役:麻実れい)/『グラン・エレガンス』 新人公演主演
  • 1983年8月、『ブルー・ジャスミン』ハッサン、新人公演:カシム・ベン・フセイン王子(本役:麻実れい)/『ハッピーエンド物語』 新人公演主演
  • 1983年10月、『恋のトリコロール』(バウホール)フレッド・フォスター/モーリス バウ初主演
  • 1984年2月、『うたかたの恋』モーリス大尉/『ハッピーエンド物語』(中日)
  • 1984年3月、『風と共に去りぬ』チャーリー、新人公演:レッド・バトラー(本役:麻実れい) 新人公演主演
  • 1984年9月、『千太郎纏しぐれ』三次、新人公演:千太郎(本役:麻実れい)/『フル・ビート』 新人公演主演
  • 1985年1月、『花夢幻』/『はばたけ黄金の翼よ』ジュリオ・タデル・カンポ、新人公演:ヴィットリオ・アラードロ(本役:麻実れい) 新人公演主演
  • 1985年2月、『フロムハート物語』(バウ)アル・ブライト
  • 1985年6月、『愛のカレードスコープ』カール王子/『アンド・ナウ!』
  • 1985年9月、『はばたけ黄金の翼よ』ファルコ・ルッカ/『フル・ビート』(全国ツアー)
  • 1986年1月、『ショーボート』(バウ・東京特別)ジョー
  • 1986年2月、『大江山花伝』渡辺綱/『スカイ・ハイ・スカイ』
  • 1986年4月、『ヴァレンチノ』(バウホール)ルドルフ・ヴァレンチノ バウ主演
  • 1986年8月、『三つのワルツ』ヨハン・ブルンネル
  • 1987年2月、『誇りたかき愛の詩』(バウホール)モーリス・ランディ中尉 バウ主演
  • 1987年3月、『宝塚をどり讃歌』/『サマルカンドの赤いばら』イヴン・アラジン
  • 1987年9月、『梨花 王城に舞う』范文虎/『ザ・レビュースコープ』
  • 1988年1月、『風と共に去りぬ』アシュレ・ウイルクス
  • 1988年2月、『レッドヘッド』(バウホール・青山劇場)トム・バクスター 東上初主演
  • 1988年7月、『たまゆらの記』首皇子/『ダイナモ!』
  • 1988年8月、『おもかげ草子』(バウホール・日本青年館)坂田伊左衛門 東上主演

雪組トップスター時代

  • 1989年2月、『ムッシュ・ド・巴里』フランソワ・ヴィヨン(ビリー・クレイボーン)『ラ・パッション!』 大劇場トップお披露目公演
  • 1989年8月、『ベルサイユのばら - アンドレとオスカル編- 』アンドレ
  • 1990年1月、『天守に花匂い立つ』加納真之介宗治/『ブライト・ディライト・タイム』
  • 1990年6月、『黄昏色のハーフムーン』フィリップ/『パラダイス・トロピカーナ』
  • 1990年9月、『天守に花匂い立つ』加納真之介宗治/『ブライト・ディライト・タイム』(全国ツアー)
  • 1991年2月、『花幻抄』/『スイート・タイフーン』
  • 1991年3月、『ベルサイユのばら - オスカル編- 』(月組公演)アンドレ
  • 1991年4月、『ベルサイユのばら - オスカル・アンドレ編 - 』(全国ツアー)オスカル
  • 1991年8月、『華麗なるギャツビー』ジェイ・ギャツビー/『ラバーズ・コンチェルト』
  • 1991年10月、『スポットライト・マジック』(バウ)
  • 1992年2月、『華麗なるギャツビー』ジェイ・ギャツビー/『ラバーズ・コンチェルト』(中日)
  • 1992年4月、『この恋は雲の涯まで』源義経、杉目小太郎
  • 1992年8月、『ヴァレンチノ』(バウ・東京特別・名古屋特別公演)ルドルフ・ヴァレンチノ
  • 1992年10月、『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』大石内蔵助 退団公演
  • 1993年1月、2月、『ヴァレンチノ』1月19日から1月29日まで東京・日本青年館にて公演。2月1日から2月9日まで名古屋・中日劇場にて公演。 ルドルフ・ヴァレンチノヴァレンチノ (宝塚歌劇)ページ参照

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

  • 1993年5月 ガイズ&ドールズ 日生劇場 サラ
  • 1993年7月 犬神家の一族 芸術座 野々宮珠世
  • 1993年10月 女人太閤記 :三越劇場 可音
  • 1994年5月 津和野の女 - 炎の女優 伊沢蘭奢の生涯 帝劇
  • 1994年6月 犬神家の一族 名鉄ホール 野々宮珠世
  • 1994年11月 ザ・近松 近鉄劇場 おさん
  • 1995年2月 新版 滝の白糸 帝劇 秋月品子
  • 1995年7月 新版 滝の白糸 飛天 秋月品子
  • 1996年1月 祇園の姉妹 芸術座 吉沢の妹
  • 1996年6月 わが心の龍馬 飛天
  • 1996年9月 新おんたたちの同窓会 名鉄ホール
  • 1996年11月 雪の夢 華のゆめ 明治座:大石りく
  • 1997年2月 ラヴ・レターズ サンケイホール
  • 1997年7月 六十の手習い 名鉄ホール
  • 1997年10月 菊がさね 東京宝塚:鹿の子
  • 1998年 2月 出雲の阿国 明治座:阿国
  • 1998年 8月 屋根の上のヴァイオリン弾き 帝劇:ツァイテル
  • 1998年10月 迷宮伝説 近鉄劇場
  • 1999年1月 初姿次郎長富士 明治座
  • 1999年7月 佐渡島他吉の生涯 飛天
  • 1999年11月 天翔ける虹 明治座
  • 2000年 2月 妻たちの季節 名鉄ホール:真佐子
  • 2000年 7月 出雲の阿国 博多座:阿国
  • 2000年 9月 木曽義仲と三人の女 明治座:巴
  • 2000年11月 不死鳥よ波濤を越えて 梅田コマ劇場:藤原雅子・紫蘭
  • 2001年 5月 暴れん坊将軍 大阪新歌舞伎座
  • 2001年 7月 風と共に去りぬ 帝劇:メラニー
  • 2001年10月 いのち燃ゆるとき 明治座:お篠
  • 2002年 1月 不死鳥よ波濤を越えて 新宿コマ劇場:藤原雅子・紫蘭
  • 2002年 3月 風の砦 明治座
  • 2002年 5月 からくりお楽 帝劇
  • 2002年 9月 佐渡島他吉の生涯 明治座
  • 2003年 5月 風と共に去りぬ 帝劇:メラニー
  • 2003年 9月 暴れん坊将軍 御園座
  • 2004年 2月 しあわせ家族 名鉄ホール
  • 2004年 5月 サウンド・オブ・ミュージック 博多座:エルザ
  • 2005年 2月 BAT BOY THEATRE1010他
  • 2005年 7月 佐渡島他吉の生涯 御園座
  • 2006年 1月 BAT BOY 東京厚生年金会館他
  • 2006年 3月 剣客商売 明治座
  • 2006年10月 風と共に去りぬ 博多座:メラニー
  • FAME 2006年11月11日初日・座長MA(ミュージカルアカデミー)
  • 2007年 3月 大奥 御園座
  • 2007年 5月 くたばれ!ヤンキース 青山劇場:メグ
  • 2007年10月 売らいでか! 梅田芸術劇場
  • 2008年 6月 ハロルドとモード 天王洲銀河劇場
  • 2008年 9月 罠 サンシャイン劇場
  • 2009年 1月 スーザンを探して シアタークリエ
  • 2009年 6月 頭痛肩こり樋口一葉 浅草公会堂:稲葉鑛
  • 2009年 7月 オペラ・ド・マランドロ 東京芸術劇場:シュトリーデル夫人
  • 2010年 1月 キャバレー 日生劇場
  • 2010年 4月 ブラッド・ブラザーズ シアター1010:ミセス・ライオンズ
  • 2010年 8月 エリザベート 帝劇:ゾフィ寿ひずるとWキャスト。
  • 2012年 5月 エリザベート 帝劇:ゾフィ
  • 2011年 1月 DREAM TRAIL 宝塚伝説 青山劇場他
  • 2011年 4月 おもひでぽろぽろ 銀河劇場:タエ子の母親役
  • 2011年 7月 嵐が丘 赤坂ACRシアター他
  • 2011年12月 ア・ソング・フォー・ユー 新国立劇場中劇場
  • 2012年 3月 キャバレー 東京国際フォーラムホールC
  • 2012年12月 100歳の少年と12通の手紙 東京グローブ座
  • 2013年 3月 新幹線 おそうじの天使たち アイシアタートーキョー:多恵子
  • 2013年10月 DREQM.A DREAM 東急シアターオーブ他
  • 2014年 2月 おもひでぽろぽろ エレトロンホール宮城他
  • 2014年 4月 人生・おきあがりこぼし 三越劇場
  • 2014年 5月 CELEBRATION 100! Takarazuka 青山劇場他
  • 2014年 8月 伯爵夫人の相続人 リーガロイヤルホテル東京
  • 2014年10月 安倍晴明 大槻能楽堂
  • 2015年 2月 約束 リーガロイヤルホテル東京
  • SUPER GIFT! (2015年9月 - 10月)
  • CHICAGO THE MUSICAL 宝塚歌劇OGバージョン(2016年7月 - 8月):看守ママ・モートン
  • 2017年 7月 ソ→ォス! 全労済ホール/スペース・ゼロ(新宿)

ドラマ

  • はぐれ刑事純情派(テレビ朝日・東映)
    • 第6シリーズ第14話「蘭の鉢植えを持つ女・見えない絆」(1993年) - 森川亜紀子
    • 第12シリーズ第25話「死体は整形していた!?夫をほめる女」(1999年) - 内野陶子
    • 第13シリーズ第13シリーズ「花に殺意を!? 嫉妬する女!」(2000年) - 大友映子
  • さすらい刑事旅情編 最終シリーズ第20話「親切強盗!?お呪いを信じる女」(1995年、テレビ朝日・東映)
  • 天空に夢輝き 手塚治虫の夏休み(1995年、NHK)天津乙女
  • 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
    • 女弁護士・高林鮎子17(1995年) - 西川靖江
    • 当番弁護士6(1998年) - 谷沢美佐子
  • 風の刑事・東京発! 第14話「北九州行き!結婚サギ師の女」(1996年、テレビ朝日・東映)
  • 水戸黄門(TBS・C.A.L.)
    • 第23部 第40話「闇を切り裂く白頭巾・江戸」(1995年) - 歌川扇之助
    • 第24部
      • 第8話「謎の美剣士!紅夜叉・岡山」(1995年) - 美里
      • 第35話「悪を懲らした三春駒・三春」(1996年) - 弥生
    • 第25部 第20話「愛を探した忍びの女・大田」 - おつね
  • 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
    • 湯けむり受胎旅行連続殺人1(1997年、) - 景山悠子
    • 西村京太郎トラベルミステリー32(1998年、東映) - 原田秋子
    • 西村京太郎トラベルミステリー46(2006年、東映) - 柏木めぐみ
  • 漫画家・真行寺華美の殺人レシピ1(1999年、TBS) - 芳川雪乃
  • 暴れん坊将軍 最終回スペシャル(2003年、テレビ朝日・東映)
  • 天花(2004年、NHK)
  • 僕らプレイボーイズ 熟年探偵社 第7話(2015年、テレビ東京・The icon) - 加藤妙子

著書

主な書籍

杜けあきオフィシャルウェブサイト ごごラジ!出演時の言葉をまとめた著書ごごラジ!アーカイブマシン

受賞歴

  • 1982年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 新人賞
  • 1982年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1981年度新人賞
  • 1983年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1982年度努力賞
  • 1984年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1983年度努力賞
  • 1984年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 男役賞
  • 1985年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1984年度優秀賞
  • 1987年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1986年度優秀賞
  • 1988年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1987年度優秀賞
  • 1989年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1988年度優秀賞
  • 1992年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 特別賞
  • 1992年、第18回『菊田一夫演劇賞』 - 演劇賞

注釈

出典

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/29 10:26 UTC (変更履歴
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