米本千珠 : ウィキペディア(Wikipedia)

米本 千珠(よねもと ちず、1968年公式ブログ プロフィール欄8月23日 - )は、広島県広島市出身の日本のアマチュア小説家、元声優、元脚本家。声優としてデビューしてから引退するまで一貫して青二プロダクションに所属していた。現役の頃は神奈川県横浜市や埼玉県などに在住していたが、半休業中の一時期は両親の世話をするために広島県に帰省していた。現在は「なかはら真斗(なかはら まこと)」のペンネームでアマチュア小説家として活動中。

経歴・人物

  • 比治山女子高等学校を経て比治山女子短期大学(現:比治山大学短期大学部)国文科FaceBookプロフィール卒業。本人発表の情報によると、短大生時代の1989年ごろから舞台役者として芸能活動を開始したという。同短期大学を卒業後に東京に上京し、声優への転身を目指して青二塾 東京校に第14期生として入塾。養成教育を受けて卒業後、青二プロダクションに所属した青二プロダクションでは、既に長い芸能活動によって実績が認められている者が移籍してきた場合は最初から正所属となるが、青二塾などの養成所を経て所属した者(つまり、新人や見習い)は最初の2~3年はジュニア所属で様子を窺い、見込みがありそうな場合は準所属に昇格して1~4年ほどの下積みを経て、実績が認められると晴れて正所属という流れになる。2001年ごろに発売された声優雑誌に附録として付いていた声優事典には米本が準所属である旨の記載が在ることから、米本はジュニア所属から正所属に至るまでに5~7年(ジュニア所属で2~3年、準所属で3~4年)くらいかかったものと推定されるが、いつごろ正所属になったのかについては公式発表が無く、不明。。養成所の同期に鈴木麻里子・豊嶋真千子らがいる。米本が2022年9月10日に生配信した最後のツイキャスで語ったところによると、20~21歳だった1989年ごろから芸能活動をしていたものの、当時は舞台などの顔出しで活動しており、そこから声優に転じたという。青二塾東京校に第14期生として入塾した当時は24歳くらいであり、同期の中では最年長であったという現在では社会人生活を経て30歳を過ぎてから声優養成所の門を敲く者も少なくないが、多くは20代前半以下であり、特に高校卒業直後ないし1~2年後くらいまでに18~20歳で入門する者が大半であるという。そのため、現在の感覚なら特段遅くもないが、当時の感覚としては24歳での入門は遅い方だった。。したがって、短期大学を卒業してから青二塾に入塾するまで4年ほどは主に舞台活動をしていたことになる。米本は駆け出しの頃に様々なアルバイトを経験したことで知られるが、それがこの期間に当たることから、生活費を稼ぐために多くのアルバイトに勤しんでいたと推定される。
  • Web上のハンドルネームでもある「Chani」名義で、正式に脚本家としてもデビューしており、公式noteにてオリジナル小説を執筆中現役時代は公式ブログで執筆していた。。何作かは完結しており、公式noteから発売したこともある。趣味は小説の執筆に加え、B級映画の鑑賞、ヨガ。好きな食べ物はたこ焼き、茶漬け、ウニ、フライドポテト、アイスクリーム。好きな色は白・オレンジ・ピンクなど。
  • 3人兄妹の末っ子で、兄は一般人、姉は同人誌作家の星ヒカルである。
  • 千珠」という名前は本名である。名前は両親ではなく、祖父が名付けた。「千珠」と書いて「チズ」と読む名前が当時は一般的ではなかったことや、当時のパソコン・ワープロの変換システムが現在ほど高性能ではなかったことから、キャラクターソングを発売した際にCDショップなどで「ヨネモト センシュ」または「ヨネモト センジュ」と間違ってルビを振られることもあり、当時出演していたラジオ番組でも話題にされたことがある。
  • 2014年8月18日にはブログサイトをリニューアルした(後に閉鎖)。
  • 神奈川県横浜市に居住していたころ、実家に住む両親が高齢であるため「両親との時間を大切にしたい」との想いから地元の広島に帰郷。芸能活動は実質的に半休業状態となっていたfacebook 2017年9月7日投稿分。その後、2019年5月20日に芸能活動の再開に合わせて埼玉県へ引っ越しTwitter 2019年5月20日投稿分、7月にはオフィシャルブログも改めて開設された(引退に伴い、現在はnoteを除く全ての公式コンテンツを閉鎖している)。
  • 尊敬している役者として野沢雅子を挙げている。野沢雅子とは共演の機会は殆ど無かったものの、同じ青二プロダクションの所属であった関係から交流はあったものと思われる。野沢もまた舞台出身で声優に転じた人物である。
  • 持病の状況を熟慮した結果、2022年9月10日付にて所属先の青二プロダクションを退所し、業界から引退したことを自身の公式Twitterで発表声優・米本千珠 事務所退所&引退 「持病のことを踏まえた上、よくよく考えて出した答え」 スポニチアネックス、2022年9月10日閲覧。ツイキャスは9月10日の生配信が最後となり、本人運営の公式twitterも9月末で閉鎖することを発表し、公約通り9月30日を以って閉鎖された。また、公式Facebookもtwitterの閉鎖に合わせて9月30日を以って休止し、一時停止を経て10月17日に正式に閉鎖されたtwitterとは異なり、facebookは解約しても直ちにアカウントが削除されない仕様であるため。。なお、9月10日のツイキャスでの本人の告知によると、趣味である小説の執筆活動は自身のライフワークとしていることから今後も続ける意向であり、SNSの一つであるnoteは閉鎖せずに運営を継続する。2022年11月26日に公式noteにて、ペンネームを「なかはら真斗(なかはら まこと)」に改名したことを発表公式note、2022年11月26日閲覧。。2022年12月17日時点では「なかはら真斗/Chani」となっており、暫くの間は往年のファンが気付きやすくするために「Chani」の名を併記するものと思われる。
  • 2022年10月下旬に父親が老衰で、12月31日に姉(星ヒカル)が新型コロナウイルス感染症によって相次いで死去したことを告知2023年1月7日投稿

後任

米本の引退後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。

後任役名作品後任の初担当作品
道井悠キリカ・ロウラン「英雄伝説 軌跡シリーズ」『英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

劇場アニメ

  • ウルトラマンカンパニー(1996年、美女2)
  • ご近所物語(1996年、中須新太郎)

OVA

  • BADBOYS2(1994年、みちよ)
  • お嬢様捜査網(1996年、アナウンサー)

ゲーム

特撮

  • 救急戦隊ゴーゴーファイブ(1999年、幼化サイマ獣ザイレンの声)
  • 仮面ライダーアギト(2001年、クイーンクロウロード / コウルス・イントンススの声)

吹き替え

DVD

  • Flower Snow(谷山美香)

ラジオ

  • センチメンタルナイト
  • 帰ってきたセンチメンタルナイト
  • onlyセンチメンタルナイト2

CD

  • ウェディングベルに紅いバラ(如月葉子)
  • 恋ふたたび(アニー)
  • センチメンタルグラフティ 各作品(松岡千恵)
  • DOKI DOKI プリティリーグ(須永知美)
  • 封神演義 LEVEL-III(金光聖母)

CM

  • マルコメ(実写で出演このCMで出演当時の実年齢を公表しているが、現在は映像資料が残っていない。)

その他コンテンツ

  • 「祝女」 シーズン1 VOL.4(声の出演)
  • 「流星倶楽部」内のラジオドラマ
  • 「背徳の雫」ママの友達が綺麗な理由(朗読)
  • 「美の巨人たち」(ボイスオーバー)

脚本家として

もともと自身の個人ブログ内においてハンドルネーム「Chani」名義で趣味の範囲として長らくオリジナルWEB小説を執筆していたが、その活動が功を奏し、脚本を書いてみないかという声が掛かったという。その後「Chani」名義でミュージカル版「プリキュア」の脚本を執筆し、脚本家デビュー。

上述の通り、元々は個人的な趣味として小説を書いていたため、2022年の声優業引退に伴い、業界人としてではなくアマチュア小説家に戻る形で一般人として執筆活動を続けている。

脚本

  • プリキュアシリーズミュージカルショー
    • スマイルプリキュア! ミュージカルショー ドキドキ! がくえん七ふしぎ大騒動!!
    • ドキドキ!プリキュア ミュージカルショー アニマルランドでだいぼうけん!!
    • ハピネスチャージプリキュア! ミュージカルショー
    • Go!プリンセスプリキュア ミュージカルショー プリンセスランドをすくえ!
    • 魔法つかいプリキュア! ミュージカルショー
  • 人形劇版「王様の耳はロバの耳」(劇団飛行船主催)公式ブログ 2014年2月16日閲覧
  • CLOCK ZERO~終焉の一秒~Watch Over公式ブログ 2015年11月25日閲覧

関連項目

  • 広島県出身の人物一覧
  • SGガールズ
    • 鈴木麻里子
    • 豊嶋真千子
    • 小田美智子
    • 前田愛
    • 満仲由紀子

外部リンク

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